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朝菊短編集



「菊、キク、きく、きくぅ……なあ、キクなんで菊はおれを置いて行っちゃうの?俺はきくが必要なんだ菊もおれが必要だろう?そうだよな、だって俺達は愛し合ってるもんななあキク、おれを見て。俺を、オレだけを見ろよ……アルフレッド?フェリシアーノ?ルートヴィッヒ?ギルベルト?フランシス?誰?誰がおれらの邪魔をしてる?誰が菊を誘惑してる?汚らわしい俺の大事なきくが汚れちまうくそ殺せばいいか……そうだな、殺せばいいんだあんなやつらそうすればキクがおれだけを見てくれるあの頃の菊に戻ってくれるそうだな殺そうまっててなきく今お前を元に戻してやるから」
ジャラジャラと手足に繋がれた鎖が重くのしかかり神経をすり減らす。毎晩のように体を無理矢理暴かれて体には彼の跡が無数にある。どうしてこうなってしまったのだろうか。
「か、い……ちょ」
「きく、俺のことは名前で呼んで?どうした?おなかすいたか?」
にこにこと嬉しそうにベッドに繋がて動けないでいる私の頭を撫でるアーサーさん。彼の瞳は濁っていて、そのやつれた顔はとてもおぞましく映った。
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