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プリ春雑多

恋をしてはいけない。

入学時に言われた言葉は今までろくに友人もいなかった私とは無関係だと思っていた。パートナーを組むなんて人見知りの私にその人と付き合っていけるか不安だった。そんな時いつも支えてくれたのはHAYATO様だった。
一ノ瀬さんはストイックでストレートにものを言う人で、怖くなかったかと言われれば否定出来ない。でも、彼の時折見せる裏返しの優しさに私は惹かれていった。
そして、一ノ瀬さんが私と二人三脚で息も揃ってきた時、HAYATO様は一ノ瀬さんだと本人から告げられたのだ。
その時にはもう既に私は彼に恋をしていた。
だから、殺さなければいけないんだ。
この学園において学園長の言うことは絶対。逆らえば夢は塵のように消える。だから、お互い夢を諦めることなんてできないから、恋を殺すことにした。

入学時の学園長の言葉が脳内にこびり付いて離れない。
『恋をしてはいけない』

窓の外をぼんやりと見ているとクップルがひと鳴きして私に擦り寄ってきた。
今だけは、今だけは、許されますか?
愛しいあの人のために、旋律を紡ぐことを。
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