短編
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3カ月前初めての彼氏ができた。
それが今隣で寝そべりながらスマホを触っている沖田総悟だ。
同じクラスになったのがきっかけで話すようになり、総悟に惹かれるまでに時間はかからなかった。猛アタックの末、勇気を出して私から告白した。
結果はまさかのOK。本当に信じられなくて天にも昇りそうな気持ちだったのを今でも鮮明に覚えている。
そんなことからもう3カ月が経とうとしている。今日は学校が休みなので総悟が家に遊びに来ている。両親は夜まで帰って来ないので夜まで2人きりなのだ。ドキドキしながら迎えたこの日。だが実際やっていることといえば先ほどからスマホを触ったり、漫画読んだり、テレビ付けながら2人で笑ってゴロゴロしているだけだ。
(あれ……?これって本当に付き合ってる?)
そう私が不安に思うのは訳があった。
それはついこないだ放課後、仲の良い友達3人で話をしていた時だった。
「そういえば沖田とどこまでいったの?」
と友達の1人が何気なく聞いてきた。"どこまでいってる"とは例えば手を繋ぐとかキスをするとかそういうこと。私は正直に手繋いだだけだよ、と答えた。すると2人ともえーっ!!と声を揃えて叫んだ。
「まってもう3カ月だよね?まだキスもしてないの?」
「エッチまではいってないと思ったけどキスもまだ!?」
2人は心底、驚いたようだった。
「そんなにやばいの?てか手繋ぐのも毎回私からお願いして繋いでもらってるんだけど。」
「噓でしょ?それ本当に付き合ってる?」
そう笑いながら冗談で言ってきた友達の言葉が妙に心にグサリと刺さった。
その時は笑って切り抜けたが、それが今も抜けないトゲみたいに心に引っかかっているのだ。
私は付き合ってると思ってたけどもしかしたらめちゃくちゃ仲の良い友達だと思われてる?のかな。そういえば告白した時にOKはもらったものの総悟から好きって言葉を聞いたことないな。初めて手を繋ぐ時だって私が勇気振り絞って手を繋いでみたい!って言えば「お願いしますって言ったら繋いでやってもいい」なんて言葉が返ってきた。そんなんだからいつかキスもするだろうって思ってたけどそんな雰囲気になることもない。いや、待って、やっぱりこれって恋人じゃない?
漫画を読むふりして頭の中でグルグルと考え総悟の方をじーっと見ていれば視線を感じたのか総悟とバッチリ目が合った。勝手に気まずくなって漫画で視界を隠した。
「おい何でィ。」
すると総悟が漫画を下にずらしまた目が合ってしまった。何でもないよ、って慌てて言うが総悟の方はその言葉を信用していないみたいに目を細めて私を見ている。
「怪しいでさァ。」
「全然怪しくない!それよりお腹空かない?お菓子持ってきてあげよか?」
「後でいい、つーかお前何か隠してんだろ。」
ジトリとした目付きで見てくる総悟。1人でもやもやしてるよりここは聞いてスッキリした方がいいのかもしれない。
「じゃあ聞くけど私たちって付き合ってんの?」
「は?」
私のその一言は想像外の言葉だったようで面を食らっているようだった。
「何でそんなこと聞くんでィ。」
「だって…」
私は視線を落としながらポツリポツリとこないだの友達との会話のことを話す。
「こないだ友達と話しててさ。どこまでいったの?って聞かれて、手を繋いだだけって言ったら、めっちゃ驚かれたのね。」
総悟は黙ったまま、私の話を聞いている。怖くて顔は見れない。
「冗談で本当に付き合ってる?って笑われたの。それが頭から離れなくて…今確認してみた……。」
消え入りそうな声で全てのことを伝えれば総悟が隣に座ってきた。
「お前は馬鹿かィ。」
そう言う総悟の顔はいつもと変わらずのポーカーフェイスで何を考えてるのかよく分からない。
「だってさ告白したの私だし手繋ぎたいって思ってるのも私だけだし…好きとか言ってくれないし…。」
「……どうでもいいやつと今一緒に居ねぇだろ。」
「それって私のことちゃんと好きってこと?」
「まぁ…好き…なんじゃねぇの。つーか、一々言わせんじゃねェ、こんなクソ恥ずかしい台詞。」
総悟も恥ずかしいのかプイっと顔を逸らしてしまった。そんな仕草が可愛くて胸がキュンとした。
「初めて言われたから慣れないね、確かに恥ずかしいわ」
「お前のせいだろィ。」
2人で笑い合って少し空気が軽くなった。そういえばと私はもう1つ気になっていたことを聞いてみた。
「私たちっていつキスするの?」
そう言えばまたもや驚いた顔している総悟。
「お前よくそんな恥ずかしいこと言えんな。」
「だって総悟としてみたいんだもん…」
「マジですかィ……」
総悟がぼそっと呟いたあと、しばらくの間静かな時間が流れた。ふいに、総悟が私の手を引いた。
びっくりして顔を上げると総悟は顔を少し伏せたまま私の手をぎゅっと握っていた。
「…すっから」
その一言は掠れるくらい小さい声だったのに耳の奥まで届いて心臓がドクンと跳ねた。私は緊張で心臓が出そうだったが小さく頷いた。ぎこちない手つきで私の肩に触れて私をそっと自分の方に引き寄せる。段々と近くなる顔、総悟の睫毛まで見える綺麗な目。そしてあと数センチ息遣いの分かるところで…
「ストップ!!!!」
思わず、両手を突き出して総悟の胸を止めた。ぽかんとする総悟。
「……はァ?」
「ごめん、無理!緊張して無理!!!キスしたら多分心臓止まる!!!」
顔を真っ赤にしながら半泣きで一気に叫んだ。我ながらダサい、自分でしてみたいなんて言っときながらダサすぎる。心臓はバクバク、体中から汗が吹き出て恥ずかしさで一人でジタバタしていると
「……っぶ、ははっ!」
総悟が思い切り吹き出した。
「お前バカでさァ」
そう言いながら腹を抱えて爆笑している。私はと言えばまだバクバクしているのを落ち着かせるために深呼吸をしてみる。少し落ち着きを少し取り戻した私はまだ笑ってる総悟にちょっとムッとしてきた。それに気付いたのか総悟は私の方を向き改めて座り直した。
「笑いすぎでしょ!」
「わりィ、あまりにもツボで。」
「どうせドキドキしてるの私だけですよ!」
「…俺だってドキドキしてまさァ」
「嘘だ。」
「嘘じゃねーよ。」
そう言うといきなり真剣な顔して私の両頬を手で包んだ。
「だから、黙ってキスされとけ。」
手のひらの温もりがじんわりと頬に広がって耳の奥まで心臓の音が響いてくる。緊張しすぎてギュッと目を閉じるとその直後総悟の香りと共にふわりと温かい感触が唇に触れた。本当に一瞬だったのに凄く長い時間に感じた。唇が離れゆっくりと目を開けてみれば総悟の顔のドアップ。お互い何も言えなくて静かな時間が流れる。ふと見ると総悟の耳が真っ赤になっているのが分かって愛おしさで胸が締め付けられた。
「…総悟耳真っ赤だね…」
「…うっせー、こんな恥ずかしいことしたことねぇんだから仕方ねぇだろィ。」
「ハハ、本当これ心臓に悪いね〜」
そう言って一人で照れ隠しで笑っていればいきなり後頭部を掴まれてふいうちにもう一度キスをされた。
「でも、キス嫌いじゃねぇや」
体中熱くなって混乱している私とは裏腹にニヤリと笑う総悟。こんなん心臓がいくつあっても足りないや、と思ったそんな午後だった。
それが今隣で寝そべりながらスマホを触っている沖田総悟だ。
同じクラスになったのがきっかけで話すようになり、総悟に惹かれるまでに時間はかからなかった。猛アタックの末、勇気を出して私から告白した。
結果はまさかのOK。本当に信じられなくて天にも昇りそうな気持ちだったのを今でも鮮明に覚えている。
そんなことからもう3カ月が経とうとしている。今日は学校が休みなので総悟が家に遊びに来ている。両親は夜まで帰って来ないので夜まで2人きりなのだ。ドキドキしながら迎えたこの日。だが実際やっていることといえば先ほどからスマホを触ったり、漫画読んだり、テレビ付けながら2人で笑ってゴロゴロしているだけだ。
(あれ……?これって本当に付き合ってる?)
そう私が不安に思うのは訳があった。
それはついこないだ放課後、仲の良い友達3人で話をしていた時だった。
「そういえば沖田とどこまでいったの?」
と友達の1人が何気なく聞いてきた。"どこまでいってる"とは例えば手を繋ぐとかキスをするとかそういうこと。私は正直に手繋いだだけだよ、と答えた。すると2人ともえーっ!!と声を揃えて叫んだ。
「まってもう3カ月だよね?まだキスもしてないの?」
「エッチまではいってないと思ったけどキスもまだ!?」
2人は心底、驚いたようだった。
「そんなにやばいの?てか手繋ぐのも毎回私からお願いして繋いでもらってるんだけど。」
「噓でしょ?それ本当に付き合ってる?」
そう笑いながら冗談で言ってきた友達の言葉が妙に心にグサリと刺さった。
その時は笑って切り抜けたが、それが今も抜けないトゲみたいに心に引っかかっているのだ。
私は付き合ってると思ってたけどもしかしたらめちゃくちゃ仲の良い友達だと思われてる?のかな。そういえば告白した時にOKはもらったものの総悟から好きって言葉を聞いたことないな。初めて手を繋ぐ時だって私が勇気振り絞って手を繋いでみたい!って言えば「お願いしますって言ったら繋いでやってもいい」なんて言葉が返ってきた。そんなんだからいつかキスもするだろうって思ってたけどそんな雰囲気になることもない。いや、待って、やっぱりこれって恋人じゃない?
漫画を読むふりして頭の中でグルグルと考え総悟の方をじーっと見ていれば視線を感じたのか総悟とバッチリ目が合った。勝手に気まずくなって漫画で視界を隠した。
「おい何でィ。」
すると総悟が漫画を下にずらしまた目が合ってしまった。何でもないよ、って慌てて言うが総悟の方はその言葉を信用していないみたいに目を細めて私を見ている。
「怪しいでさァ。」
「全然怪しくない!それよりお腹空かない?お菓子持ってきてあげよか?」
「後でいい、つーかお前何か隠してんだろ。」
ジトリとした目付きで見てくる総悟。1人でもやもやしてるよりここは聞いてスッキリした方がいいのかもしれない。
「じゃあ聞くけど私たちって付き合ってんの?」
「は?」
私のその一言は想像外の言葉だったようで面を食らっているようだった。
「何でそんなこと聞くんでィ。」
「だって…」
私は視線を落としながらポツリポツリとこないだの友達との会話のことを話す。
「こないだ友達と話しててさ。どこまでいったの?って聞かれて、手を繋いだだけって言ったら、めっちゃ驚かれたのね。」
総悟は黙ったまま、私の話を聞いている。怖くて顔は見れない。
「冗談で本当に付き合ってる?って笑われたの。それが頭から離れなくて…今確認してみた……。」
消え入りそうな声で全てのことを伝えれば総悟が隣に座ってきた。
「お前は馬鹿かィ。」
そう言う総悟の顔はいつもと変わらずのポーカーフェイスで何を考えてるのかよく分からない。
「だってさ告白したの私だし手繋ぎたいって思ってるのも私だけだし…好きとか言ってくれないし…。」
「……どうでもいいやつと今一緒に居ねぇだろ。」
「それって私のことちゃんと好きってこと?」
「まぁ…好き…なんじゃねぇの。つーか、一々言わせんじゃねェ、こんなクソ恥ずかしい台詞。」
総悟も恥ずかしいのかプイっと顔を逸らしてしまった。そんな仕草が可愛くて胸がキュンとした。
「初めて言われたから慣れないね、確かに恥ずかしいわ」
「お前のせいだろィ。」
2人で笑い合って少し空気が軽くなった。そういえばと私はもう1つ気になっていたことを聞いてみた。
「私たちっていつキスするの?」
そう言えばまたもや驚いた顔している総悟。
「お前よくそんな恥ずかしいこと言えんな。」
「だって総悟としてみたいんだもん…」
「マジですかィ……」
総悟がぼそっと呟いたあと、しばらくの間静かな時間が流れた。ふいに、総悟が私の手を引いた。
びっくりして顔を上げると総悟は顔を少し伏せたまま私の手をぎゅっと握っていた。
「…すっから」
その一言は掠れるくらい小さい声だったのに耳の奥まで届いて心臓がドクンと跳ねた。私は緊張で心臓が出そうだったが小さく頷いた。ぎこちない手つきで私の肩に触れて私をそっと自分の方に引き寄せる。段々と近くなる顔、総悟の睫毛まで見える綺麗な目。そしてあと数センチ息遣いの分かるところで…
「ストップ!!!!」
思わず、両手を突き出して総悟の胸を止めた。ぽかんとする総悟。
「……はァ?」
「ごめん、無理!緊張して無理!!!キスしたら多分心臓止まる!!!」
顔を真っ赤にしながら半泣きで一気に叫んだ。我ながらダサい、自分でしてみたいなんて言っときながらダサすぎる。心臓はバクバク、体中から汗が吹き出て恥ずかしさで一人でジタバタしていると
「……っぶ、ははっ!」
総悟が思い切り吹き出した。
「お前バカでさァ」
そう言いながら腹を抱えて爆笑している。私はと言えばまだバクバクしているのを落ち着かせるために深呼吸をしてみる。少し落ち着きを少し取り戻した私はまだ笑ってる総悟にちょっとムッとしてきた。それに気付いたのか総悟は私の方を向き改めて座り直した。
「笑いすぎでしょ!」
「わりィ、あまりにもツボで。」
「どうせドキドキしてるの私だけですよ!」
「…俺だってドキドキしてまさァ」
「嘘だ。」
「嘘じゃねーよ。」
そう言うといきなり真剣な顔して私の両頬を手で包んだ。
「だから、黙ってキスされとけ。」
手のひらの温もりがじんわりと頬に広がって耳の奥まで心臓の音が響いてくる。緊張しすぎてギュッと目を閉じるとその直後総悟の香りと共にふわりと温かい感触が唇に触れた。本当に一瞬だったのに凄く長い時間に感じた。唇が離れゆっくりと目を開けてみれば総悟の顔のドアップ。お互い何も言えなくて静かな時間が流れる。ふと見ると総悟の耳が真っ赤になっているのが分かって愛おしさで胸が締め付けられた。
「…総悟耳真っ赤だね…」
「…うっせー、こんな恥ずかしいことしたことねぇんだから仕方ねぇだろィ。」
「ハハ、本当これ心臓に悪いね〜」
そう言って一人で照れ隠しで笑っていればいきなり後頭部を掴まれてふいうちにもう一度キスをされた。
「でも、キス嫌いじゃねぇや」
体中熱くなって混乱している私とは裏腹にニヤリと笑う総悟。こんなん心臓がいくつあっても足りないや、と思ったそんな午後だった。
