女中物語
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いつも騒がしい屯所だが今日はいつもより賑わっている。その理由は年に一回のお花見の日だからだ。真選組にとって欠かせない行事らしい。隊士さんたちも朝早くから席取りに行っていたりと気合いが入っているみたいだ。私もお花見なんて何年もしていなかったのでワクワクしている。いつもより早起きして皆で作ったお弁当はかなりの量だ。でもあの食欲モンスターたちの前では一瞬で消えるのだから、本当に恐ろしい。
「お花見楽しみだね。」
お弁当を眺めている私にそう声を掛けてきたのは小梅ちゃん。
「そうだね、今日は私たちも食べたり出来るらしいから楽しみだね。ちらし寿司たくさん食べよう!」
「ナマエちゃんは花より団子だね。」
「そうだよ、このために朝食も抜いているんだからたくさん食べるよー!」
「フフッ、それより私たちもそろそろ行かないとだね。」
周りを見渡せば他の女中仲間たちはそそくさと担当の荷物を持って動き出している。私たちも目の前のお重箱に入ったお弁当を抱える。重い。これは落とさないように慎重に行かないと。
屯所からしばらく歩いて行くと段々と桜が見えてきた。満開の桜に見惚れてしまいつい足が止まりそうだったが何とか満開の広場に到着した。隊士たちの笑い声や、酒を酌み交わす音があちこちから響いてくる。春の陽気と相まって、どこか心が浮き立つ気分だった。隊士さん達が朝早くから場所取りをしてくれていたおかげで桜のよく見える特等席が用意されていた。お弁当を運びひろげていると近藤さんが声を掛けてきた。
「お疲れ様!お弁当ありがとうね、今日は無礼講だから2人とも楽しんで行ってくれ!」
ガハハと豪快な笑いを残し次々に女中の皆に労いの言葉を掛けていた。
ひとまず仕事は終わったので小梅ちゃんと私はその場に座り桜を眺めることにした。
「綺麗ね。こんなにいい場所で見られるなんて思って無かったわ。」
小梅ちゃんの言葉に反応し後ろから山崎さんがひょっこり顔を出した。
「そりゃそうだよ、今回の場所取り早くに行かされて大変だったんだからー。」
「山崎さんのおかげでこんなに綺麗な桜が見れたなんて感激です。」
小梅ちゃんの言葉に満足したのか上機嫌になり、2人とも飲んでる?とお猪口を渡してきた。
「山崎さんさすがにお酒は、、」
「まぁ折角進めてくれているんだから飲もうよ。ねっ。」
渋る小梅ちゃんに強引にお猪口を持たせ私たちと山崎さんはお酒を飲み始めた。
30分くらいしたところで山崎さんは朝早くからの場所取りや連日の仕事で疲れていたのか既に酔っ払いモードでひたすら愚痴をこぼしている。
「だからね、監察の仕事なんて楽だと思われてるようだけど大変なんだよ。」
隣でちゃんと聞いてあげている小梅ちゃんに関心しながらも山崎さんの愚痴は止まらない。
「それにさーこないだ、沖田さんなんて酷いんだよ!あのろくでなしいきな」
「山崎ィ、その酷い男っつーのは俺のことですかィ。」
山崎さんがフリーズしギギギと首を回すとそこにはニヤリと笑っている沖田さん。
「おおお沖田さん、なっ何言ってるんですか?嫌だな!さぁ沖田さんも一緒に飲みましょうよ。」
分かりやすいくらい動揺している山崎さんを面白そうに眺めながら沖田さんは私の横にドカッと腰を下ろした。何でよりによって私の横?この人に関わると碌なことがないんだよー。せめて小梅ちゃんの方に座って欲しかった。と軽く肩を落とすとそれに気づいた沖田さんが頬をつねって来た。
「てめぇ今ガッカリした顔しただろィ。」
「してないですよー、というか痛いからつねらないでください!」
沖田さんは不満そうに手を離し山崎さんから渡されたお猪口をくるくる回している。
「沖田さん、お酒いかがですか?」
気の利く小梅ちゃんは沖田さんに一升瓶のお酒を見せた。
「じゃあいただきやしょうかね、、おいミョウジボーっとしてねぇで早く注ぎやがれ。」
「えっ!?何で私?小梅ちゃんに注いでもらえばいいじゃないですか。」
「一升瓶は重いんだからか弱い女性に持たせるのは可哀想だろィ。だからミョウジみたいなゴリラ女が注ぐのがいいんでさァ。」
「誰がゴリラ女?麗しき乙女ですけど?」
「へーへー冗談は顔だけにしてくだせェ。」
とニヤリと笑う沖田さん。相変わらず腹立つなぁ~と思いながらも一升瓶を受け取りお酌する。
「美味しいですか?」
「お酌してもらうやつが悪かったかねィ。あんまり美味しくねーや。」
「最高に美味しい?それは良かったです。」
「こいつァ耳までバカなのか。」
呆れた顔をしてこっちを見てくる沖田さんだがそんなことは気にしない。私も自分のお猪口に入っているお酒をグっと飲みほした。
あれから沖田さんにどんどんとお酒を注がれてピッチが上がってしまい急にトイレに行きたくなってきてしまった。
「ちょっとお手洗い行ってくるね。」
「ここのお手洗い遠いみたいだけど一人で大丈夫?」
「あはは、小梅ちゃん心配性だな~大丈夫!行ってくるね。」
「一生迷ってても大丈夫ですぜィ。」
沖田さんをキッと睨んでからトイレに向かった。
無事に用を足したまではよかったのだが本当にお手洗いが遠かったのと人ごみのせいで方向音痴の私は見事に迷子になってしまった。まずい、ここどこ?どこ見ても桜しかないよ、非常にまずい。焦って周りをキョロキョロと見渡していると肩を叩かれた。
「お姉さんさっきから何してるの?」
振り返ると見るからにチャラそうな男たち3人組がニヤニヤとしながらこっちを見ている。最悪だ、こんなところでたちの悪そうな男たちに引っかかるなんて。
「もしかしてはぐれちゃった感じ?じゃあ俺たちと遊ぼうぜ!」
「いや、遊んでる場合じゃないので。」
「いいじゃん、きっと楽しいよ~!」
「もう、不細工と遊んでる暇はないの!」
「んだとこのアマ!」
思ったことがつい口に出てしまいやばいと思った時には既に遅かった。
「調子こいてんじゃねーよ、連れてくぞ。」
二人の男に腕をがっちりと掴まれて身動きが取れなくなってしまった。最悪だと目を閉じるとふっと軽くなった腕。不思議に思い目を開けると腕を掴んでいた二人が倒れていた。何事?
「おいおめぇどんだけ長いトイレなんでィ。う○こか。」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえ振り向くと沖田さんがダルそうに立っていた。
「沖田さん?何で居るんですか。」
「酒のつまみが無くなったからパシリに行かせようと思ってお前のこと探してたんでさァ。」
「そんな理由!???」
「ちゃんとした仕事だろうが行くぞ。」
「パシリが仕事になった記憶無いんですけど。」
「おっ、お前ら勝手に話進めてんじゃねーぞ!しかもお前いきなり現れて何なんだよ。」
そういえばもう一人男居たんだっけ。男はまた私の腕を掴みぐっと引き寄せた。
「こいつは連れて行くからな。」
「まぁ別にそいつはどうでもいいんすけどねィ、俺ァ警察なんで今すぐしょっ引いてもいいんですぜィ。」
沖田さんがニヤリと笑う。警察という言葉にビビったのか男は勢いよく私の体を離した。
「は?別に警察なんざ怖くねーけど、そんな女いらねぇから返すわ。」
「ブッ、いらないって言われてやすぜィ。」
「うるさい!もういいですよ、行きましょう。」
その場をいち早くも立ち去りたくて沖田さんの服を引っ張り歩き出した。隣を見れば欠伸をしてる沖田さん。
「沖田さん、わざわざ探しに来てくれたんですか?ありがとうございます。」
「俺がただで探しに来たとでも思いやすか?今からコンビニでつまみ山ほど買わせるんでさァ。」
「えっ本当に酒のつまみのために探してたんですか?」
「当たり前でさァ。」
「まじか、ちょっと感動薄まったけど、、でも助かりました本当にありがとうございます。」
「まぁあんたも一応女なんだから変なナンパには気を付けなせぇ。」
一言多いんだよなぁと思いながらも今回は沖田さんには感謝しないとな。それから私は近くのコンビニで大量の酒のつまみと焼きそばパンを自腹で買わされたのであった。
「お花見楽しみだね。」
お弁当を眺めている私にそう声を掛けてきたのは小梅ちゃん。
「そうだね、今日は私たちも食べたり出来るらしいから楽しみだね。ちらし寿司たくさん食べよう!」
「ナマエちゃんは花より団子だね。」
「そうだよ、このために朝食も抜いているんだからたくさん食べるよー!」
「フフッ、それより私たちもそろそろ行かないとだね。」
周りを見渡せば他の女中仲間たちはそそくさと担当の荷物を持って動き出している。私たちも目の前のお重箱に入ったお弁当を抱える。重い。これは落とさないように慎重に行かないと。
屯所からしばらく歩いて行くと段々と桜が見えてきた。満開の桜に見惚れてしまいつい足が止まりそうだったが何とか満開の広場に到着した。隊士たちの笑い声や、酒を酌み交わす音があちこちから響いてくる。春の陽気と相まって、どこか心が浮き立つ気分だった。隊士さん達が朝早くから場所取りをしてくれていたおかげで桜のよく見える特等席が用意されていた。お弁当を運びひろげていると近藤さんが声を掛けてきた。
「お疲れ様!お弁当ありがとうね、今日は無礼講だから2人とも楽しんで行ってくれ!」
ガハハと豪快な笑いを残し次々に女中の皆に労いの言葉を掛けていた。
ひとまず仕事は終わったので小梅ちゃんと私はその場に座り桜を眺めることにした。
「綺麗ね。こんなにいい場所で見られるなんて思って無かったわ。」
小梅ちゃんの言葉に反応し後ろから山崎さんがひょっこり顔を出した。
「そりゃそうだよ、今回の場所取り早くに行かされて大変だったんだからー。」
「山崎さんのおかげでこんなに綺麗な桜が見れたなんて感激です。」
小梅ちゃんの言葉に満足したのか上機嫌になり、2人とも飲んでる?とお猪口を渡してきた。
「山崎さんさすがにお酒は、、」
「まぁ折角進めてくれているんだから飲もうよ。ねっ。」
渋る小梅ちゃんに強引にお猪口を持たせ私たちと山崎さんはお酒を飲み始めた。
30分くらいしたところで山崎さんは朝早くからの場所取りや連日の仕事で疲れていたのか既に酔っ払いモードでひたすら愚痴をこぼしている。
「だからね、監察の仕事なんて楽だと思われてるようだけど大変なんだよ。」
隣でちゃんと聞いてあげている小梅ちゃんに関心しながらも山崎さんの愚痴は止まらない。
「それにさーこないだ、沖田さんなんて酷いんだよ!あのろくでなしいきな」
「山崎ィ、その酷い男っつーのは俺のことですかィ。」
山崎さんがフリーズしギギギと首を回すとそこにはニヤリと笑っている沖田さん。
「おおお沖田さん、なっ何言ってるんですか?嫌だな!さぁ沖田さんも一緒に飲みましょうよ。」
分かりやすいくらい動揺している山崎さんを面白そうに眺めながら沖田さんは私の横にドカッと腰を下ろした。何でよりによって私の横?この人に関わると碌なことがないんだよー。せめて小梅ちゃんの方に座って欲しかった。と軽く肩を落とすとそれに気づいた沖田さんが頬をつねって来た。
「てめぇ今ガッカリした顔しただろィ。」
「してないですよー、というか痛いからつねらないでください!」
沖田さんは不満そうに手を離し山崎さんから渡されたお猪口をくるくる回している。
「沖田さん、お酒いかがですか?」
気の利く小梅ちゃんは沖田さんに一升瓶のお酒を見せた。
「じゃあいただきやしょうかね、、おいミョウジボーっとしてねぇで早く注ぎやがれ。」
「えっ!?何で私?小梅ちゃんに注いでもらえばいいじゃないですか。」
「一升瓶は重いんだからか弱い女性に持たせるのは可哀想だろィ。だからミョウジみたいなゴリラ女が注ぐのがいいんでさァ。」
「誰がゴリラ女?麗しき乙女ですけど?」
「へーへー冗談は顔だけにしてくだせェ。」
とニヤリと笑う沖田さん。相変わらず腹立つなぁ~と思いながらも一升瓶を受け取りお酌する。
「美味しいですか?」
「お酌してもらうやつが悪かったかねィ。あんまり美味しくねーや。」
「最高に美味しい?それは良かったです。」
「こいつァ耳までバカなのか。」
呆れた顔をしてこっちを見てくる沖田さんだがそんなことは気にしない。私も自分のお猪口に入っているお酒をグっと飲みほした。
あれから沖田さんにどんどんとお酒を注がれてピッチが上がってしまい急にトイレに行きたくなってきてしまった。
「ちょっとお手洗い行ってくるね。」
「ここのお手洗い遠いみたいだけど一人で大丈夫?」
「あはは、小梅ちゃん心配性だな~大丈夫!行ってくるね。」
「一生迷ってても大丈夫ですぜィ。」
沖田さんをキッと睨んでからトイレに向かった。
無事に用を足したまではよかったのだが本当にお手洗いが遠かったのと人ごみのせいで方向音痴の私は見事に迷子になってしまった。まずい、ここどこ?どこ見ても桜しかないよ、非常にまずい。焦って周りをキョロキョロと見渡していると肩を叩かれた。
「お姉さんさっきから何してるの?」
振り返ると見るからにチャラそうな男たち3人組がニヤニヤとしながらこっちを見ている。最悪だ、こんなところでたちの悪そうな男たちに引っかかるなんて。
「もしかしてはぐれちゃった感じ?じゃあ俺たちと遊ぼうぜ!」
「いや、遊んでる場合じゃないので。」
「いいじゃん、きっと楽しいよ~!」
「もう、不細工と遊んでる暇はないの!」
「んだとこのアマ!」
思ったことがつい口に出てしまいやばいと思った時には既に遅かった。
「調子こいてんじゃねーよ、連れてくぞ。」
二人の男に腕をがっちりと掴まれて身動きが取れなくなってしまった。最悪だと目を閉じるとふっと軽くなった腕。不思議に思い目を開けると腕を掴んでいた二人が倒れていた。何事?
「おいおめぇどんだけ長いトイレなんでィ。う○こか。」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえ振り向くと沖田さんがダルそうに立っていた。
「沖田さん?何で居るんですか。」
「酒のつまみが無くなったからパシリに行かせようと思ってお前のこと探してたんでさァ。」
「そんな理由!???」
「ちゃんとした仕事だろうが行くぞ。」
「パシリが仕事になった記憶無いんですけど。」
「おっ、お前ら勝手に話進めてんじゃねーぞ!しかもお前いきなり現れて何なんだよ。」
そういえばもう一人男居たんだっけ。男はまた私の腕を掴みぐっと引き寄せた。
「こいつは連れて行くからな。」
「まぁ別にそいつはどうでもいいんすけどねィ、俺ァ警察なんで今すぐしょっ引いてもいいんですぜィ。」
沖田さんがニヤリと笑う。警察という言葉にビビったのか男は勢いよく私の体を離した。
「は?別に警察なんざ怖くねーけど、そんな女いらねぇから返すわ。」
「ブッ、いらないって言われてやすぜィ。」
「うるさい!もういいですよ、行きましょう。」
その場をいち早くも立ち去りたくて沖田さんの服を引っ張り歩き出した。隣を見れば欠伸をしてる沖田さん。
「沖田さん、わざわざ探しに来てくれたんですか?ありがとうございます。」
「俺がただで探しに来たとでも思いやすか?今からコンビニでつまみ山ほど買わせるんでさァ。」
「えっ本当に酒のつまみのために探してたんですか?」
「当たり前でさァ。」
「まじか、ちょっと感動薄まったけど、、でも助かりました本当にありがとうございます。」
「まぁあんたも一応女なんだから変なナンパには気を付けなせぇ。」
一言多いんだよなぁと思いながらも今回は沖田さんには感謝しないとな。それから私は近くのコンビニで大量の酒のつまみと焼きそばパンを自腹で買わされたのであった。
