女中物語
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今日は買い出しの仕事で街まで出てきた。本当は小梅ちゃんと一緒のはずだったのに、急遽別の仕事を任されてしまい、結局ひとりでこの大量の荷物を抱える羽目になった。
それにしても、重い。一度の買い出しでこんなにマヨネーズを買うことある?どう考えてもおかしい。間違いなくこいつのせいで荷物の重さが跳ね上がっている。真選組はどこぞのマヨラーのせいでマヨネーズ消費量が半端ない。しかもマヨネーズが切れていると機嫌まで悪くなるのでストックを切らさらないようにこちらも大変だ。というかこれ1人で持つ量じゃないよね。仕方なく休み休み進んでたけどこれじゃいつ屯所にたどり着けるか分からない。ため息まじりに立ち止まってうなだれていると、不意に誰かに声を掛けられた。顔をあげてみると見知った銀髪がこっちにゆっくりと手を振っていた。
「よっ、久しぶり」
「あー銀時いいところで会えたー!」
「え?つーか何お前マヨネーズで呪いの儀式にでもするわけ?」
銀時は両手いっぱいに抱えてる買い物袋を覗き込んでドン引きしている。
「ちょっと今働いてるところの買い出しでね。」
「そういえ真選組で働いてるって本当か?」
「そうそう、さすが何でも知ってるね。今は真選組の女中として働いてるよ。」
「まじかよ、あんな税金泥棒たちの中で働いてんの?大変だな。」
「そうなの、ていうか万事屋ここから近いよね。ちょっと休憩させて~!」
「あー来たらあいつらも喜ぶわ。」
「神楽ちゃんと新八くんも居るの?じゃあ余計お邪魔しよ。」
すると両手いっぱいの荷物をひょいっと軽々持ち上げる銀時。ほら行くぞ。何て言われたけどそういうことサラっとやってくれるところに思わずドキッしながら先を進む銀時の後をついて行く。
銀時は私がここ江戸に上京してすぐに知り合いになった。最初は掴めないやつだなと思いつつも銀時に惹かれて恋心を抱くようになった。まぁそのまま思いを打ち明けたもののあっさりと振られてしまったのだが。それでもそれまで通りに接してくれる銀時に感謝しかない。こっちももう恋心というよりはなんでも打ち明けられる居心地のいい友達のような関係だ。今でもたまに飲みに行ったり万事屋に顔を出したりと今でも交流はあったりする。
そうこうしているうちに万事屋に到着した。女中となってからは慣れない仕事でバタバタとして時間に余裕が無かったので万事屋にこうして訪れるのも久しぶりのことだ。見慣れた階段を上がり中に入ると神楽ちゃんと新八くんが目に入った。神楽ちゃんは私に気づくと勢いよく抱き着いてきた。
「きゃっほーい!!ナマエ!また綺麗なってるネ!」
「あはは神楽ちゃんありがとう~、神楽ちゃんも可愛いよ!」
「ナマエさんお久しぶりです!」
「新八くん、久しぶりだね。」
ギュッと強く抱きしめている神楽ちゃんを銀時が無理やり引きはがした。
「とりあえず座ってください、お茶出しますね。」
新八君に促されソファに座ると隣に神楽ちゃんがこれまた勢いよく座った。向かい側には鼻をほじる銀時。新八くんは丁寧にお茶を淹れて出して銀時の隣に座った。この変わらない光景が大好きだなと口元が緩んだ。
「姉上から少し聞いたんですけど、ナマエさん今真選組で働いてるんですか?」
「そうなの、真選組の屯所で女中してるブハッ」
新八くんの問いにお茶を飲みながら答えたら隣から強い衝撃が来てお茶をこぼしてしまった。神楽ちゃんが凄い形相で私両肩を掴んで揺さぶる。
「大丈夫アルか?あのドSにいじめられてないアルか!?」
「ちょっ、落ち着いて誰そのドSって?」
「あのムカつくサド野郎ネ。」
「それじゃあ分からないでしょ、沖田さんですよ。」
「沖田さん、、あー!あの人めちゃくちゃ腹立つの!」
「やっぱりいじめられてるアルか、あんのクソ野郎今度会ったらボコボコにしてやるネ。」
「いやボコボコにしなくていいけど、何かある度に突っかかってくるんだよ。本当腹立つ!」
それから神楽ちゃんと沖田さんの愚痴で盛り上がってしまった。というか沖田さん神楽ちゃんに何したんだってくらい恨まれてるんだけど。
「ナマエ、盛りがってるとこ悪いんだけど時間大丈夫か?」
つい皆との話しが盛り上がりすぎて時計を見てみるとだいぶ進んでいる。少しの休憩のつもりで来たのにまずい!夕飯の準備もしなくちゃなのに。早く帰らなくちゃ!
「ごめん、今日のところは帰るね。また近いうちに遊びに来るね。」
「約束アルよ~!ドS野郎に負けたらダメアルよ!」
「またいつでも来てください、お仕事頑張ってくださいね。」
また大量の荷物を持とうと思ったら横から手が伸びて袋が宙に浮いた。そこまで送ってくわ。って荷物を持ってくれている銀時。やっぱりずるいよ、この人。
銀時の言葉に甘えて荷物を持ってもらって歩く帰り道。
「ありがとうね、荷物重いのに。」
「このくらいお安い御用だってまぁ今度パフェ5つでいいぜ。」
「銀時もうあんたもいい歳なんだから甘い物減らしなよ糖尿病になるよ。」
「うるせー俺はいつまでもピチピチなんだよ。」
「確かに頭は中二の夏で止まってるかな?」
「ふざけんな、よりによって一番バカな歳じゃねーか!」
こんな風に銀時と笑いながら歩いているとあっという間に屯所に近づいてきた。屯所の入り口に土方さんと沖田さんが見えた。隣の銀時も二人の姿を発見しあからさまに嫌な顔をしている。そういえば銀時って元攘夷浪士なわけだしあんまり真選組と関わらないほうがいいのか、と思い銀時から荷物を受け取り見つからないうちに帰ってもらおうと思っていた矢先私たちの近くに足音が近付いてきた。
ちらりと目をやると土方さんと沖田さんが私たちの目の前に立っていた。
「おいミョウジ、なんでこいつがここにいるんだ?」
土方さんが銀時を睨むようにして私に問いかけてくる。銀時も負けじと睨む、というよりは馬鹿にしたようにガンを飛ばしている。
「あっえっと街でバッタリあって荷物を持ってくれてここまで送ってくれたんです」
「そうですー、人助けですぅー!どっかの税金泥棒さんと違って人助けしてるんですぅ!」
「なんだとテメェ」
そう言うと銀時と土方さんは喧嘩を始めた。そうか仲悪かったのかこの2人。2人の勢いの良さに軽く引きつつも後ずさりしていると後ろに沖田さんが居ることをすっかり忘れていてぶつかってしまった。痛てぇ、と私を軽く睨まれたので咄嗟に謝罪の言葉を述べた。
「つーかお前旦那と知り合いだったのかよ。」
「まぁそうですね、私が江戸に来てからの知り合いなんで結構長い付き合いですね。」
「へー、そうですかィ。」
自分から聞いて来た割に興味の無い返事をする沖田さん。それ以上のことは何も聞いてこないでただ喧嘩をする二人を相変わらず読めない表情で眺めていた。
「あっもうこんな時間!すみません、夕飯の準備があるので戻りますね。」
そう言って足早にその場を離れようとした瞬間、腕をぐいっと掴まれた。
振り返ると、思いのほか近くに沖田さんの顔があって、慌てて視線を逸らす。
「お前旦那のことどう思ってんの?」
「ど、どうって・・友達としか思ってないですよ?」
突然の問いかけに声が裏返ってしまったがちゃんと答えたのに沖田さんは納得いかないのかふーんとだけ言って戻ってしまった。
一体何なんだ、もう!何がしたいんだか。モヤモヤした気持ちを抱えながら、私は足早に屯所へと戻ったのだった。
それにしても、重い。一度の買い出しでこんなにマヨネーズを買うことある?どう考えてもおかしい。間違いなくこいつのせいで荷物の重さが跳ね上がっている。真選組はどこぞのマヨラーのせいでマヨネーズ消費量が半端ない。しかもマヨネーズが切れていると機嫌まで悪くなるのでストックを切らさらないようにこちらも大変だ。というかこれ1人で持つ量じゃないよね。仕方なく休み休み進んでたけどこれじゃいつ屯所にたどり着けるか分からない。ため息まじりに立ち止まってうなだれていると、不意に誰かに声を掛けられた。顔をあげてみると見知った銀髪がこっちにゆっくりと手を振っていた。
「よっ、久しぶり」
「あー銀時いいところで会えたー!」
「え?つーか何お前マヨネーズで呪いの儀式にでもするわけ?」
銀時は両手いっぱいに抱えてる買い物袋を覗き込んでドン引きしている。
「ちょっと今働いてるところの買い出しでね。」
「そういえ真選組で働いてるって本当か?」
「そうそう、さすが何でも知ってるね。今は真選組の女中として働いてるよ。」
「まじかよ、あんな税金泥棒たちの中で働いてんの?大変だな。」
「そうなの、ていうか万事屋ここから近いよね。ちょっと休憩させて~!」
「あー来たらあいつらも喜ぶわ。」
「神楽ちゃんと新八くんも居るの?じゃあ余計お邪魔しよ。」
すると両手いっぱいの荷物をひょいっと軽々持ち上げる銀時。ほら行くぞ。何て言われたけどそういうことサラっとやってくれるところに思わずドキッしながら先を進む銀時の後をついて行く。
銀時は私がここ江戸に上京してすぐに知り合いになった。最初は掴めないやつだなと思いつつも銀時に惹かれて恋心を抱くようになった。まぁそのまま思いを打ち明けたもののあっさりと振られてしまったのだが。それでもそれまで通りに接してくれる銀時に感謝しかない。こっちももう恋心というよりはなんでも打ち明けられる居心地のいい友達のような関係だ。今でもたまに飲みに行ったり万事屋に顔を出したりと今でも交流はあったりする。
そうこうしているうちに万事屋に到着した。女中となってからは慣れない仕事でバタバタとして時間に余裕が無かったので万事屋にこうして訪れるのも久しぶりのことだ。見慣れた階段を上がり中に入ると神楽ちゃんと新八くんが目に入った。神楽ちゃんは私に気づくと勢いよく抱き着いてきた。
「きゃっほーい!!ナマエ!また綺麗なってるネ!」
「あはは神楽ちゃんありがとう~、神楽ちゃんも可愛いよ!」
「ナマエさんお久しぶりです!」
「新八くん、久しぶりだね。」
ギュッと強く抱きしめている神楽ちゃんを銀時が無理やり引きはがした。
「とりあえず座ってください、お茶出しますね。」
新八君に促されソファに座ると隣に神楽ちゃんがこれまた勢いよく座った。向かい側には鼻をほじる銀時。新八くんは丁寧にお茶を淹れて出して銀時の隣に座った。この変わらない光景が大好きだなと口元が緩んだ。
「姉上から少し聞いたんですけど、ナマエさん今真選組で働いてるんですか?」
「そうなの、真選組の屯所で女中してるブハッ」
新八くんの問いにお茶を飲みながら答えたら隣から強い衝撃が来てお茶をこぼしてしまった。神楽ちゃんが凄い形相で私両肩を掴んで揺さぶる。
「大丈夫アルか?あのドSにいじめられてないアルか!?」
「ちょっ、落ち着いて誰そのドSって?」
「あのムカつくサド野郎ネ。」
「それじゃあ分からないでしょ、沖田さんですよ。」
「沖田さん、、あー!あの人めちゃくちゃ腹立つの!」
「やっぱりいじめられてるアルか、あんのクソ野郎今度会ったらボコボコにしてやるネ。」
「いやボコボコにしなくていいけど、何かある度に突っかかってくるんだよ。本当腹立つ!」
それから神楽ちゃんと沖田さんの愚痴で盛り上がってしまった。というか沖田さん神楽ちゃんに何したんだってくらい恨まれてるんだけど。
「ナマエ、盛りがってるとこ悪いんだけど時間大丈夫か?」
つい皆との話しが盛り上がりすぎて時計を見てみるとだいぶ進んでいる。少しの休憩のつもりで来たのにまずい!夕飯の準備もしなくちゃなのに。早く帰らなくちゃ!
「ごめん、今日のところは帰るね。また近いうちに遊びに来るね。」
「約束アルよ~!ドS野郎に負けたらダメアルよ!」
「またいつでも来てください、お仕事頑張ってくださいね。」
また大量の荷物を持とうと思ったら横から手が伸びて袋が宙に浮いた。そこまで送ってくわ。って荷物を持ってくれている銀時。やっぱりずるいよ、この人。
銀時の言葉に甘えて荷物を持ってもらって歩く帰り道。
「ありがとうね、荷物重いのに。」
「このくらいお安い御用だってまぁ今度パフェ5つでいいぜ。」
「銀時もうあんたもいい歳なんだから甘い物減らしなよ糖尿病になるよ。」
「うるせー俺はいつまでもピチピチなんだよ。」
「確かに頭は中二の夏で止まってるかな?」
「ふざけんな、よりによって一番バカな歳じゃねーか!」
こんな風に銀時と笑いながら歩いているとあっという間に屯所に近づいてきた。屯所の入り口に土方さんと沖田さんが見えた。隣の銀時も二人の姿を発見しあからさまに嫌な顔をしている。そういえば銀時って元攘夷浪士なわけだしあんまり真選組と関わらないほうがいいのか、と思い銀時から荷物を受け取り見つからないうちに帰ってもらおうと思っていた矢先私たちの近くに足音が近付いてきた。
ちらりと目をやると土方さんと沖田さんが私たちの目の前に立っていた。
「おいミョウジ、なんでこいつがここにいるんだ?」
土方さんが銀時を睨むようにして私に問いかけてくる。銀時も負けじと睨む、というよりは馬鹿にしたようにガンを飛ばしている。
「あっえっと街でバッタリあって荷物を持ってくれてここまで送ってくれたんです」
「そうですー、人助けですぅー!どっかの税金泥棒さんと違って人助けしてるんですぅ!」
「なんだとテメェ」
そう言うと銀時と土方さんは喧嘩を始めた。そうか仲悪かったのかこの2人。2人の勢いの良さに軽く引きつつも後ずさりしていると後ろに沖田さんが居ることをすっかり忘れていてぶつかってしまった。痛てぇ、と私を軽く睨まれたので咄嗟に謝罪の言葉を述べた。
「つーかお前旦那と知り合いだったのかよ。」
「まぁそうですね、私が江戸に来てからの知り合いなんで結構長い付き合いですね。」
「へー、そうですかィ。」
自分から聞いて来た割に興味の無い返事をする沖田さん。それ以上のことは何も聞いてこないでただ喧嘩をする二人を相変わらず読めない表情で眺めていた。
「あっもうこんな時間!すみません、夕飯の準備があるので戻りますね。」
そう言って足早にその場を離れようとした瞬間、腕をぐいっと掴まれた。
振り返ると、思いのほか近くに沖田さんの顔があって、慌てて視線を逸らす。
「お前旦那のことどう思ってんの?」
「ど、どうって・・友達としか思ってないですよ?」
突然の問いかけに声が裏返ってしまったがちゃんと答えたのに沖田さんは納得いかないのかふーんとだけ言って戻ってしまった。
一体何なんだ、もう!何がしたいんだか。モヤモヤした気持ちを抱えながら、私は足早に屯所へと戻ったのだった。
