女中物語
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「おいミョウジ。」
廊下を歩いていれば声を掛けられた。声のする方を見てみるとチリチリ髪のアフロ姿の土方さん。
「頭どうしたんですか、イメチェンですか?」
「あぁ?朝っぱらから総悟のやつにバズーカ撃たれたんだよ。」
そういう土方さんは青筋を立ててタバコを吸った。そういえば今朝やたらと凄い音が聞こえてきたっけ。沖田さんがバズーカを撃つのは最初はそりゃもう驚いたが慣れというものは恐ろしい。今バズーカに撃たれたと聞いても今はもうそれほど驚かなくなった。むしろ、それより毎回撃たれている土方さんや隊士さんたちはよく無事だなと感心している。
「んなことより、総悟見てねぇか。」
「見てないですね。」
「ったく、あいつ何してんだ。もし見つけたらすぐ教えてくれ。」
土方さんは最後に仕事頑張れよ。と言い残し去っていった。さすがモテる男は違うね~!それにしても沖田さんまた何かやらかしたんだな。いやもうバズーカ撃ってる時点でやらかしてるけど。とりあえず沖田さん発見したら土方さんに報告しないと。
朝の光が眩しい庭に、大量の洗濯物を抱えて出る。柔らかい風が吹き、干し場の布がふわりと揺れた。はぁ、それにしても洗濯物多すぎ。これを干すのも女中の大切な仕事だ。今日はこの大量の洗濯物を一人で干すことになってしまった。見るだけでやる気がそがれる洗濯物を見つめていたが意を決して干すことに取り掛かった。1枚1枚丁寧に干していると、見覚えのあるアイマスクが出て来た。うわ、このアイマスク沖田さんのだ。全く所有者と共に腹立つ顔してるアイマスクだな。ついイラっとして、ギュッと握りつぶしてしまったそのとき。
「おい、もう少し丁寧に扱いな。」
いつの間に現れたのか、後ろ振り向くと沖田さんがダルそうに縁側の柱に寄り掛かってる。やばい、手に握っていたアイマスクを咄嗟に隠す。
「何言ってるんですか、全部丁寧に扱ってますよ。」
「後ろのアイマスク見えてまさァ。」
ばれたー!あははっと愛想笑いをして何食わぬ顔で手に持っていたアイマスクの皺を直し干す。
「それより沖田さん、さっき土方さんが探してましたよ。」
「まじか面倒くせぇー。」
「面倒くさいじゃないですよ、私土方さんに報告してきますからね!」
洗濯物の途中だったけど、先に土方さんに報告しようと縁側に上がった。その瞬間——足元に何かが引っかかって、思いっきり転んだ。痛っ……! ゆっくり顔を上げると目の前には沖田さんの足が。
「ちょっと何するんですか、転んだじゃないですか!」
「足が長いもんですいやせんねぇ。」
「絶対わざとですよね!?腹立つー。」
「それより土方の野郎に報告って言ってやしたが、」
「沖田さん見つけたら土方さんに報告するって約束したので。縁側でサボってますって報告してきます!」
「うっぜー。」
笑顔から一変いつものダルそうな顔に戻った。私は着物を裾を払って歩き出そうとした瞬間、手を引っ張られクラッとした感覚と共に後ろに倒れてしまった。今度はお尻を打った!もう何なの。
「ちょっと本当やめてもらえます?」
「サボってるのバレたら面倒なんでやめてもらえやす?」
手を握られ大きな目で見つめられる。傍から見たらきっとドキドキするようなシチュエーションなんだろうが今の私はドキドキどころかイライラが止まらない。本当何なのこの人。
「サボってる沖田さんが悪いんでしょう。」
「はぁしょうがねぇな。」
ガチャ・・・沖田さんが何かを取り出したかと思えば手にはめられたのは手錠だ。しかも私の右手と沖田さんの左手が繋がってる。どういう状況なのこれ。
「・・あのこれ手錠。」
「これで土方のところには行けやせんね。」
手錠を見てニヤリと笑う沖田さん。えぇ、嘘でしょ!????
沖田さんに手錠を付けられてから土方さんへの報告は諦めた。というかこんなことするか、やっぱりこの人怖いわ。とりあえず私はやり残した洗濯仕事を終わらせることにした。
「もう報告諦めました。洗濯の残り干しちゃうのでこの手錠取ってくれません?」
「・・やべぇ、鍵置いて来ちゃいやした。」
「はぁぁぁ!?何やってんですか!?まだ仕事残ってるのに!」
「うるせぇな、耳元で大きい声出すな。元はと言えばあんたが余計なことするからでさァ。」
「私のせい?元はと言えば沖田さんのせいですけどね?」
はぁ、何でこうなるの。大きなため息をつくと沖田さんに睨まれた。やること多いのにこんなところで言い合いしてる場合じゃない。
「もうしょうがない、沖田さんも洗濯物干すの手伝ってもらいますよ。」
「あ?ふざけんなそんな面倒くせぇこと嫌でィ。」
「こんなことになったの手錠なんか掛けたからですよ?ほら行きますよ。」
手錠をグっと引くと沖田さんの体も勝手に動き出した。舌打ちされたけどスルーだ。
なんとか沖田さんも一緒に洗濯物を干させることに成功した。のだが、
「うげ、これパンツじゃねぇか。これミョウジがやってくだせェ。」
と言いパンツを人の顔に押し付けてくる。ふざけんなよ。私も負けじとパンツを押し返す。
「沖田さんが取ったんだから沖田さんがやってください!」
「何が楽しくてむさ苦しい男のパンツ干さなきゃいけないんでさァ。」
「もう!うるさい我儘言わないでくださいよ。それよりこれハンガー掛けるんでこっち移動しますよ。」
「おい、いきなり引っ張るんじゃねぇ。」
片手が自由に使えないだけでこんなに不便とは。2人でやっているのにいつもの5倍は遅い。
「ミョウジ、これどこに干すんでさァ。」
「それはあっちの方でお願いします。これ終わってから移動しま、うわ!!」
私の言い終わる前に沖田さんが移動するもんだからバランスを崩してしまった。また転ぶっと思って目を瞑ったが衝撃は来ない。その代わりに温かい体温に包まれていた。沖田さんに抱きしめられる体勢になっていたのだった。
「あっぶねー、あんたが転んだら俺まで転んじまうだろが気をつけろ。」
これも沖田さんが勝手に移動するからこんなことに。文句でも言ってやろうかと思っていたら
「えええええ!??」
縁側の方からとんでもない叫び声が聞こえて抱きしめられた体勢のまま2人で視線を向けると目をひん剥いて、私たちを指差している近藤さんがいた。
「えええ??2人ってそういう関係なの?何でどういうこと?」
とても混乱しているんだろう、ずっと何で?を繰り返してる。沖田さんの方を見ると目が合った。とりあえず体勢を変えようと2人で体を離す。
「えっ何?手錠?そういうプレイ??屯所でそんな破廉恥なこと認めません。」
少し涙目になってる近藤さん、早く誤解を解かないとまずい。すると沖田さんの方が先に口を開いた。
「近藤さん、勘違いしないでくだせぇ。別に俺とこいつは付き合ってやせんぜ。」
「何、どういうこと?だって今も手錠プレイしてるじゃん!」
「手錠プレイしてないですから!というかこれは事故というか成り行きでこうなってしまって。」
近藤さんに誤解されないように起こったことを一通り話し終わると、近藤さんは安堵のため息をついた。それから手錠の鍵を持ってきてくれて私と沖田さんが繋がれている手錠を開放してくれた。
「ったく、総悟仕事サボっちゃダメじゃないか。あとナマエちゃんにもあんまり迷惑かけるなよ!」
「へーい、すいやせんでした。」
「ナマエちゃんもすまんな、仕事の邪魔してしまって。」
「いえいえでは私はまだ仕事残ってるので行きますね。」
近藤さんと沖田さんも仕事に戻るようで中の方に入っていった。さて、私も仕事再開だ。と思って縁側に出るとバタバタと足音を立てて沖田さんが戻って来た。
「どうしたんですか沖田さん。」
「これ後で押し付けようと思って隠してたパンツでさァ。」
そう言って勢いよく投げられたパンツは私の顔にクリティカルヒットした。それを見て噴き出した沖田さんはあとはよろしく頼みまさァ。なんて言葉を残してまた屯所の中に入っていった。
私は投げられたパンツををギュっと握りしめた。やっぱり嫌いだ、沖田さんなんて大嫌いだ!
「腹立つーーー!!」
と叫んだ言葉が虚しく空に響いたのだった。
廊下を歩いていれば声を掛けられた。声のする方を見てみるとチリチリ髪のアフロ姿の土方さん。
「頭どうしたんですか、イメチェンですか?」
「あぁ?朝っぱらから総悟のやつにバズーカ撃たれたんだよ。」
そういう土方さんは青筋を立ててタバコを吸った。そういえば今朝やたらと凄い音が聞こえてきたっけ。沖田さんがバズーカを撃つのは最初はそりゃもう驚いたが慣れというものは恐ろしい。今バズーカに撃たれたと聞いても今はもうそれほど驚かなくなった。むしろ、それより毎回撃たれている土方さんや隊士さんたちはよく無事だなと感心している。
「んなことより、総悟見てねぇか。」
「見てないですね。」
「ったく、あいつ何してんだ。もし見つけたらすぐ教えてくれ。」
土方さんは最後に仕事頑張れよ。と言い残し去っていった。さすがモテる男は違うね~!それにしても沖田さんまた何かやらかしたんだな。いやもうバズーカ撃ってる時点でやらかしてるけど。とりあえず沖田さん発見したら土方さんに報告しないと。
朝の光が眩しい庭に、大量の洗濯物を抱えて出る。柔らかい風が吹き、干し場の布がふわりと揺れた。はぁ、それにしても洗濯物多すぎ。これを干すのも女中の大切な仕事だ。今日はこの大量の洗濯物を一人で干すことになってしまった。見るだけでやる気がそがれる洗濯物を見つめていたが意を決して干すことに取り掛かった。1枚1枚丁寧に干していると、見覚えのあるアイマスクが出て来た。うわ、このアイマスク沖田さんのだ。全く所有者と共に腹立つ顔してるアイマスクだな。ついイラっとして、ギュッと握りつぶしてしまったそのとき。
「おい、もう少し丁寧に扱いな。」
いつの間に現れたのか、後ろ振り向くと沖田さんがダルそうに縁側の柱に寄り掛かってる。やばい、手に握っていたアイマスクを咄嗟に隠す。
「何言ってるんですか、全部丁寧に扱ってますよ。」
「後ろのアイマスク見えてまさァ。」
ばれたー!あははっと愛想笑いをして何食わぬ顔で手に持っていたアイマスクの皺を直し干す。
「それより沖田さん、さっき土方さんが探してましたよ。」
「まじか面倒くせぇー。」
「面倒くさいじゃないですよ、私土方さんに報告してきますからね!」
洗濯物の途中だったけど、先に土方さんに報告しようと縁側に上がった。その瞬間——足元に何かが引っかかって、思いっきり転んだ。痛っ……! ゆっくり顔を上げると目の前には沖田さんの足が。
「ちょっと何するんですか、転んだじゃないですか!」
「足が長いもんですいやせんねぇ。」
「絶対わざとですよね!?腹立つー。」
「それより土方の野郎に報告って言ってやしたが、」
「沖田さん見つけたら土方さんに報告するって約束したので。縁側でサボってますって報告してきます!」
「うっぜー。」
笑顔から一変いつものダルそうな顔に戻った。私は着物を裾を払って歩き出そうとした瞬間、手を引っ張られクラッとした感覚と共に後ろに倒れてしまった。今度はお尻を打った!もう何なの。
「ちょっと本当やめてもらえます?」
「サボってるのバレたら面倒なんでやめてもらえやす?」
手を握られ大きな目で見つめられる。傍から見たらきっとドキドキするようなシチュエーションなんだろうが今の私はドキドキどころかイライラが止まらない。本当何なのこの人。
「サボってる沖田さんが悪いんでしょう。」
「はぁしょうがねぇな。」
ガチャ・・・沖田さんが何かを取り出したかと思えば手にはめられたのは手錠だ。しかも私の右手と沖田さんの左手が繋がってる。どういう状況なのこれ。
「・・あのこれ手錠。」
「これで土方のところには行けやせんね。」
手錠を見てニヤリと笑う沖田さん。えぇ、嘘でしょ!????
沖田さんに手錠を付けられてから土方さんへの報告は諦めた。というかこんなことするか、やっぱりこの人怖いわ。とりあえず私はやり残した洗濯仕事を終わらせることにした。
「もう報告諦めました。洗濯の残り干しちゃうのでこの手錠取ってくれません?」
「・・やべぇ、鍵置いて来ちゃいやした。」
「はぁぁぁ!?何やってんですか!?まだ仕事残ってるのに!」
「うるせぇな、耳元で大きい声出すな。元はと言えばあんたが余計なことするからでさァ。」
「私のせい?元はと言えば沖田さんのせいですけどね?」
はぁ、何でこうなるの。大きなため息をつくと沖田さんに睨まれた。やること多いのにこんなところで言い合いしてる場合じゃない。
「もうしょうがない、沖田さんも洗濯物干すの手伝ってもらいますよ。」
「あ?ふざけんなそんな面倒くせぇこと嫌でィ。」
「こんなことになったの手錠なんか掛けたからですよ?ほら行きますよ。」
手錠をグっと引くと沖田さんの体も勝手に動き出した。舌打ちされたけどスルーだ。
なんとか沖田さんも一緒に洗濯物を干させることに成功した。のだが、
「うげ、これパンツじゃねぇか。これミョウジがやってくだせェ。」
と言いパンツを人の顔に押し付けてくる。ふざけんなよ。私も負けじとパンツを押し返す。
「沖田さんが取ったんだから沖田さんがやってください!」
「何が楽しくてむさ苦しい男のパンツ干さなきゃいけないんでさァ。」
「もう!うるさい我儘言わないでくださいよ。それよりこれハンガー掛けるんでこっち移動しますよ。」
「おい、いきなり引っ張るんじゃねぇ。」
片手が自由に使えないだけでこんなに不便とは。2人でやっているのにいつもの5倍は遅い。
「ミョウジ、これどこに干すんでさァ。」
「それはあっちの方でお願いします。これ終わってから移動しま、うわ!!」
私の言い終わる前に沖田さんが移動するもんだからバランスを崩してしまった。また転ぶっと思って目を瞑ったが衝撃は来ない。その代わりに温かい体温に包まれていた。沖田さんに抱きしめられる体勢になっていたのだった。
「あっぶねー、あんたが転んだら俺まで転んじまうだろが気をつけろ。」
これも沖田さんが勝手に移動するからこんなことに。文句でも言ってやろうかと思っていたら
「えええええ!??」
縁側の方からとんでもない叫び声が聞こえて抱きしめられた体勢のまま2人で視線を向けると目をひん剥いて、私たちを指差している近藤さんがいた。
「えええ??2人ってそういう関係なの?何でどういうこと?」
とても混乱しているんだろう、ずっと何で?を繰り返してる。沖田さんの方を見ると目が合った。とりあえず体勢を変えようと2人で体を離す。
「えっ何?手錠?そういうプレイ??屯所でそんな破廉恥なこと認めません。」
少し涙目になってる近藤さん、早く誤解を解かないとまずい。すると沖田さんの方が先に口を開いた。
「近藤さん、勘違いしないでくだせぇ。別に俺とこいつは付き合ってやせんぜ。」
「何、どういうこと?だって今も手錠プレイしてるじゃん!」
「手錠プレイしてないですから!というかこれは事故というか成り行きでこうなってしまって。」
近藤さんに誤解されないように起こったことを一通り話し終わると、近藤さんは安堵のため息をついた。それから手錠の鍵を持ってきてくれて私と沖田さんが繋がれている手錠を開放してくれた。
「ったく、総悟仕事サボっちゃダメじゃないか。あとナマエちゃんにもあんまり迷惑かけるなよ!」
「へーい、すいやせんでした。」
「ナマエちゃんもすまんな、仕事の邪魔してしまって。」
「いえいえでは私はまだ仕事残ってるので行きますね。」
近藤さんと沖田さんも仕事に戻るようで中の方に入っていった。さて、私も仕事再開だ。と思って縁側に出るとバタバタと足音を立てて沖田さんが戻って来た。
「どうしたんですか沖田さん。」
「これ後で押し付けようと思って隠してたパンツでさァ。」
そう言って勢いよく投げられたパンツは私の顔にクリティカルヒットした。それを見て噴き出した沖田さんはあとはよろしく頼みまさァ。なんて言葉を残してまた屯所の中に入っていった。
私は投げられたパンツををギュっと握りしめた。やっぱり嫌いだ、沖田さんなんて大嫌いだ!
「腹立つーーー!!」
と叫んだ言葉が虚しく空に響いたのだった。
