女中物語
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真選組の女中として働き始めてから、数日が経った。
"チンピラ警察"なんて巷で呼ばれている彼らだけど、実際は優しくて、気さくな人が多い。まあ、一部とんでもなくクセが強い人たちもいるけど。
前職のキャバクラ勤務から比べると朝も早いし慣れない作業で仕事量も多いので決して楽ではない仕事だが安定した収入、それになにより健康的な暮らしが出来て自分自身のためになっていると思う。
今日も小梅ちゃんと一緒に早起きして、隊士たちの朝食準備のために炊事場へ向かうと、すでに他の女中仲間たちがせっせと動いていた。
「おはようございます」
と挨拶して、私もすぐに調理に取りかかる。女中仲間は厳しい人もいるけど皆いい人だし本当にいい職場だなと感じる。
今まであまり料理をしてこなかった私は人よりも作業時間がかかってしまうので朝の一番忙しい時間帯は洗い物に回されることが多い。
いつものように洗い物をして終わりが見えてきたので次の配膳を手伝おうと思っていると1人の女中仲間が近づいて来た。私はこれが何を意味するのかが分かってしまい思わずため息がもれた。
「そんなため息つかないで…またお願いできないかな?」
申し訳なさそうに言う彼女の“お願い”それは一番隊隊長、沖田さんを起こしにいくということだ。私はもうここ最近毎日のように沖田さんを起こしに行っている。というのも、朝になると私たちは隊士さんたちの各部屋を回ってシーツや寝間着を回収する。
その際、まだ寝ている隊士がいれば一緒に起こすことになっているのだ。どんなに寝起きの悪い隊士さんでも普通は起きてくれるのだが沖田さんは違った。どんなに起こしても起きないのだ。あれこれと理由をつけては二度寝をしたり、そもそも聞いてすらいないのだ。
転職してすぐ小梅ちゃんが困ったようにウロウロしていたので訳を聞いたら沖田さんが起きてくれないと嘆いているのだ。たかが18歳の少年に何を手こずっているのか分からなくて、私が代わりに起こしてあげるよと言った起こしに行ったのが悲劇の始まりだった。
本当に沖田さんは手強かった、どんなに耳元で大声で朝の挨拶を言おうが、手をパンパンと鳴らしてみてようが華麗にスルーされたのだ。そのうち私もムキになって最後は沖田さんから掛布団を剥ぎ取りどうにか起こした。
私が1回目で沖田さんを起こせたことにより、その日以降何故か皆が私に沖田さんを起こすのを頼みに来るようになった。
私だって出来れば朝から疲れるようなことはしたくないのだが他の女中仲間が「どうもあの可愛らしい顔を見ると強く言えない」だとか「無視されすぎて心が折れる」などと口を揃えて言ってくるので仕方なく私が沖田さん起こし係となりつつあるのだ。私はもう1度ため息をつき沖田さんの部屋へと向かった。
足取りは重い。本当に勘弁して欲しい。確かに他の女中が言うように顔だけ見ていれば目がクリっとしていて可愛らしい美少年なのにな。考えながら歩いているとあっという間に沖田さんの部屋に。一応襖を叩いてみるも返事がないので勝手に部屋に入り込む。スヤスヤと気持ちよさそうに寝ている沖田さんが目に入る。寝ている時は天使みたいたなとため息が出た。朝から何回ため息が出るんだろう私。とりあえず寝ている沖田さんの体を揺らしてみる。
「沖田さーん。起きてください。朝ですよ。」
全く反応がないので今度は掛布団を剥ぎ取り耳元で叫んでみた。
「おーきーたーさんー!起きてくださーい!」
今度は効果ありのようで不機嫌そうに眉間に皺を作りながらゆっくりと目を開けた。
「朝っぱらからうるせぇな。」
「おはようございます、さぁこのまま起きてください。」
「嫌でさァ。俺はもう1回寝るんで出ていってくだせェ、おやすみなさい母さん」
と私が抱えてる布団を奪い掛けようとしてるのでその手を阻止する。
「誰が母さんだ!こんな子生んだ記憶ないですよ!!」
「口うるさい女だねィ。つーかまたお前かよ他の女中に変わってくだせェ」
「他の人だと沖田さん起きないから仕方なく私が来てるんですよ!いいですか?仕方なグフッ」
顎に衝撃を感じ見れば沖田さんが真顔で肘打ちしてきた。しかもクリーンヒット。なんだこいつ。
「いったー、、何するんですか。」
「すいやせん、あまりに耳障りだったもんで。というわけでおやすみなさい。」
「だから二度寝してる場合じゃないんですってば!起き痛てててて」
今度は思いっきり髪の毛を引っ張られた禿げる!!!負けじと私も沖田さんの髪の毛引っ張ってみる。
「痛ってーな離せバカ女。」
「そっちこそ手離してください。」
こんな子供の喧嘩のようなことをやっていて馬鹿らしいと思いながらもつい沖田さんのペースにのまれてしまう。
2人で髪の毛を掴みあっていれば襖の方から低い声が聞こえた。目だけそちらに向けてみれば土方さんが珍しい物を見るような目で私たち2人を見ている。
「てめぇら何してんだ」
半分呆れたようにそう言い放つとタバコをゆっくりと吸いこんだ。
そう言われ私が手を離すと沖田さんも手を離し代わりに一発頭にチョップをしてきた。もう痛いなぁ。
「お前らのせいで目覚め最悪でさァ。」
私と土方さんの方を交互に見やると大きく伸びをする沖田さん。
「会議開くから早く来いよ総悟」
そう言い残すとタバコを吸いながら奥の方へと歩いて行った土方さん。よかったタイミングのいいとこで土方さんが来てくれて。
そんな風に土方さんの背中を見送り感謝していると横にいる沖田さんが頭を掻きながら立ち上がりおもむろに着物の帯を外しだした。
「何ボーっとしてんでィ。俺の着替えでも見るつもりか痴女。」
「見たくありませんよ、そんなもの!」
勢いよく部屋を飛び出した。はぁ、朝から疲れた。本当に疲れた。良い職場だなんて言ったけど沖田さんに関わらなければに訂正しよう。ため息をつきながら次の仕事場へ向かった。
"チンピラ警察"なんて巷で呼ばれている彼らだけど、実際は優しくて、気さくな人が多い。まあ、一部とんでもなくクセが強い人たちもいるけど。
前職のキャバクラ勤務から比べると朝も早いし慣れない作業で仕事量も多いので決して楽ではない仕事だが安定した収入、それになにより健康的な暮らしが出来て自分自身のためになっていると思う。
今日も小梅ちゃんと一緒に早起きして、隊士たちの朝食準備のために炊事場へ向かうと、すでに他の女中仲間たちがせっせと動いていた。
「おはようございます」
と挨拶して、私もすぐに調理に取りかかる。女中仲間は厳しい人もいるけど皆いい人だし本当にいい職場だなと感じる。
今まであまり料理をしてこなかった私は人よりも作業時間がかかってしまうので朝の一番忙しい時間帯は洗い物に回されることが多い。
いつものように洗い物をして終わりが見えてきたので次の配膳を手伝おうと思っていると1人の女中仲間が近づいて来た。私はこれが何を意味するのかが分かってしまい思わずため息がもれた。
「そんなため息つかないで…またお願いできないかな?」
申し訳なさそうに言う彼女の“お願い”それは一番隊隊長、沖田さんを起こしにいくということだ。私はもうここ最近毎日のように沖田さんを起こしに行っている。というのも、朝になると私たちは隊士さんたちの各部屋を回ってシーツや寝間着を回収する。
その際、まだ寝ている隊士がいれば一緒に起こすことになっているのだ。どんなに寝起きの悪い隊士さんでも普通は起きてくれるのだが沖田さんは違った。どんなに起こしても起きないのだ。あれこれと理由をつけては二度寝をしたり、そもそも聞いてすらいないのだ。
転職してすぐ小梅ちゃんが困ったようにウロウロしていたので訳を聞いたら沖田さんが起きてくれないと嘆いているのだ。たかが18歳の少年に何を手こずっているのか分からなくて、私が代わりに起こしてあげるよと言った起こしに行ったのが悲劇の始まりだった。
本当に沖田さんは手強かった、どんなに耳元で大声で朝の挨拶を言おうが、手をパンパンと鳴らしてみてようが華麗にスルーされたのだ。そのうち私もムキになって最後は沖田さんから掛布団を剥ぎ取りどうにか起こした。
私が1回目で沖田さんを起こせたことにより、その日以降何故か皆が私に沖田さんを起こすのを頼みに来るようになった。
私だって出来れば朝から疲れるようなことはしたくないのだが他の女中仲間が「どうもあの可愛らしい顔を見ると強く言えない」だとか「無視されすぎて心が折れる」などと口を揃えて言ってくるので仕方なく私が沖田さん起こし係となりつつあるのだ。私はもう1度ため息をつき沖田さんの部屋へと向かった。
足取りは重い。本当に勘弁して欲しい。確かに他の女中が言うように顔だけ見ていれば目がクリっとしていて可愛らしい美少年なのにな。考えながら歩いているとあっという間に沖田さんの部屋に。一応襖を叩いてみるも返事がないので勝手に部屋に入り込む。スヤスヤと気持ちよさそうに寝ている沖田さんが目に入る。寝ている時は天使みたいたなとため息が出た。朝から何回ため息が出るんだろう私。とりあえず寝ている沖田さんの体を揺らしてみる。
「沖田さーん。起きてください。朝ですよ。」
全く反応がないので今度は掛布団を剥ぎ取り耳元で叫んでみた。
「おーきーたーさんー!起きてくださーい!」
今度は効果ありのようで不機嫌そうに眉間に皺を作りながらゆっくりと目を開けた。
「朝っぱらからうるせぇな。」
「おはようございます、さぁこのまま起きてください。」
「嫌でさァ。俺はもう1回寝るんで出ていってくだせェ、おやすみなさい母さん」
と私が抱えてる布団を奪い掛けようとしてるのでその手を阻止する。
「誰が母さんだ!こんな子生んだ記憶ないですよ!!」
「口うるさい女だねィ。つーかまたお前かよ他の女中に変わってくだせェ」
「他の人だと沖田さん起きないから仕方なく私が来てるんですよ!いいですか?仕方なグフッ」
顎に衝撃を感じ見れば沖田さんが真顔で肘打ちしてきた。しかもクリーンヒット。なんだこいつ。
「いったー、、何するんですか。」
「すいやせん、あまりに耳障りだったもんで。というわけでおやすみなさい。」
「だから二度寝してる場合じゃないんですってば!起き痛てててて」
今度は思いっきり髪の毛を引っ張られた禿げる!!!負けじと私も沖田さんの髪の毛引っ張ってみる。
「痛ってーな離せバカ女。」
「そっちこそ手離してください。」
こんな子供の喧嘩のようなことをやっていて馬鹿らしいと思いながらもつい沖田さんのペースにのまれてしまう。
2人で髪の毛を掴みあっていれば襖の方から低い声が聞こえた。目だけそちらに向けてみれば土方さんが珍しい物を見るような目で私たち2人を見ている。
「てめぇら何してんだ」
半分呆れたようにそう言い放つとタバコをゆっくりと吸いこんだ。
そう言われ私が手を離すと沖田さんも手を離し代わりに一発頭にチョップをしてきた。もう痛いなぁ。
「お前らのせいで目覚め最悪でさァ。」
私と土方さんの方を交互に見やると大きく伸びをする沖田さん。
「会議開くから早く来いよ総悟」
そう言い残すとタバコを吸いながら奥の方へと歩いて行った土方さん。よかったタイミングのいいとこで土方さんが来てくれて。
そんな風に土方さんの背中を見送り感謝していると横にいる沖田さんが頭を掻きながら立ち上がりおもむろに着物の帯を外しだした。
「何ボーっとしてんでィ。俺の着替えでも見るつもりか痴女。」
「見たくありませんよ、そんなもの!」
勢いよく部屋を飛び出した。はぁ、朝から疲れた。本当に疲れた。良い職場だなんて言ったけど沖田さんに関わらなければに訂正しよう。ため息をつきながら次の仕事場へ向かった。
