女中物語
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目の前に出来立ての夕飯が並ぶ。ミョウジの婆ちゃんは遠慮しないで食べてと話しかけてくるのでぺこりと頭を下げご飯に手を付けた。目の前にいる爺ちゃんは俺と一緒に酒を飲もうとどんどんと酒を進めてくるので一緒になって酒を飲む。隣のミョウジからお酒程々にしてくだいさいよ!なんて言われてしまった。何故こんなことになっているかと言えばきっかけは些細なことだった。そう俺がミョウジの豆大福を食べてしまったのが始まりだった。いつもの嫌がらせのつもりだった。けれど初めてあんなに怒ったミョウジを見て柄にもなく焦った。後に来た土方さんに訳を聞いてやらかしちまったなと思った。幸い万福堂の爺さんは前に助けた恩があるためなんとか頼み込んでどうにかできるようになった。本当は代わりの豆大福を渡して帰ろうと思っていた。だが何故だか分からないが気付けばミョウジの田舎まで送っていくだなんて口走ってしまったのだ。きっと俺の中に罪悪感が残っていたからなのだろう。思ったよりも遠いミョウジの田舎。運転だって別に好きなわけじゃない、だけど2人で景色眺めながらゆったり流れる時間は嫌ではなかった。ミョウジを無事に送り届けて休憩して帰ろうと思っていたがミョウジの爺ちゃん婆ちゃんに妙に気に入られてしまいあれよあれよと一晩泊まることになってしまった。携帯を見ると土方さんから鬼のように着信が入っていたが無視し明日まで帰れなくなりやした。と一言メールを送った。こうして俺はミョウジの実家にて一泊することになったのだった。自分でも驚いている。注いでもらったお酒をグイっと飲みほした。
「沖田さん飲みっぷりがいいねぇーさぁ飲みねえ!」
「ありがとうございやーす。」
「お爺ちゃんも沖田さんも飲みすぎー!」
「たまにはいいじゃねえか、ナマエも飲め!」
「もうー、、ちょっとだけね。」
こうして4人で夕飯の時間が過ぎていく。物心ついた頃から姉しか家族の居なかった俺は初めて祖父母という存在と過ごすこの時間が新鮮でやけに楽しかった。そして俺の前では見せないような幸せな顔をしている隣のミョウジを見て胸がざわついた。
夕飯が終わりお客さんが一番風呂だということで一番最初に風呂へいれてくれた。真選組の制服しか持っていない俺に爺ちゃんのだけど良かったらと寝間着を貸してくれた。俺より小さい爺ちゃんの浴衣は丈が短くて不格好だった。風呂から上がればそんな俺の姿を見てミョウジが笑っている。
「沖田さん浴衣小さい、子供みたいですねー。」
「うるせぇ黙れ。」
「あはは、はいはいじゃあ私もお風呂入ろ。」
笑いながらミョウジは風呂場へと向かった。風呂上りの汗ばんだ体を冷ましていれば婆ちゃんが話しかけてきた。爺ちゃんは酔っぱらって寝てしまったらしい。
「お湯加減どうだったかね?」
「最高でしたぜィ。」
「そりゃよかった、はいお茶でもどうぞ。」
「おー、ありがとうございやす。」
受け取ったお茶を飲む、冷たいお茶が火照った体を通って気持ちがいい。
「ねぇ沖田さん、あの子江戸で頑張ってるかい、、無理とかしてないかね。」
「頑張ってるんじゃねぇんですかねィ。」
「こんなこと言うのもあれだけど変な仕事してると思っていたからちゃんとした仕事していて安心なんだよ。」
「変な仕事?何でそんなこと思ったんですかィ?」
婆ちゃんが少し間を置いて話し出したが歯切れが悪かった。ミョウジは元々4人家族だった。父、母、兄。父ちゃん母ちゃんはあいつがまだ赤ん坊だった時に不慮の事故により亡くなった。それから婆ちゃんたちが兄妹を引き取り育てることになったのだがミョウジの少し年の離れた兄はどうしょうもない男だったらしく碌に働きもせず毎日遊び呆けては借金を作った。家では嫌なことがある度に酒を飲んでは暴れるような男だったのだ。そんな兄は借金を返す当てもなく借金取りに追われついには自殺をしてしまった。それからというもの兄が残した借金の取り立てはもちろん婆ちゃんたちに来るようになった。膨大な額の借金に頭を悩まされていた時、ミョウジが江戸に出て働くから借金のことは任せろと言ってきたらしい。ミョウジが江戸に出てから本当に借金の取り立てはピタリと止んだ。そればかりか婆ちゃんたちに仕送りまで送ってきてくれたという。江戸に出たからといってそんなにすぐにお金を稼げるなんて危ない仕事でもしているのではないかと心配をしていたと。。婆ちゃんが話した内容はこうだった。その話を聞き、なぜミョウジが長年キャバクラで働いていたのか頭の中で合点がいった。そして借金が返し終わるタイミングで店を辞めたと。妙に腑に落ちたがこの事実を婆ちゃんに伝えるのは躊躇う。
「大丈夫じゃねぇですか、、江戸には色んな仕事がありやすからね。」
「そうかねぇ、江戸なんて都会行ったことがないから分からない世界だもんでつい心配になっちまうよ。」
「そんな心配いらないでさァ。」
「あの子には苦労ばかりかけてしまってねぇ、、」
「でも今は楽しそうにやってるみてぇですぜィ。」
「あはは、そうだねぇ沖田さんもついてることだしね。」
婆ちゃんは先ほどの暗かった表情から一変楽しそうに笑い出した。こう表情がくるくると変わるところミョウジに似てんな。そう思って見ていると俺も何だか笑えてきた。
「沖田さんあの子のこと本当にもらってくださいな!沖田さんなら大歓迎よ!」
「あー考えときやす。」
「随分楽しそうじゃない。」
後ろから声が聞こえ振り向けば風呂上がりのミョウジが居た。熱い熱いと言いながら婆ちゃんの隣に腰を下ろす。まだ濡れている髪からは雫が落ちて首筋に伝う、それを見て少しばかり色っぽいと感じる。
「2人で何話してたの?」
「沖田さんがあんたを嫁にもらってくれるってよ!」
「なんでそんな話になってるんの!」
「お前が売れ残ったらもらってやりまさァ。」
「売れ残らないですけど?こう見えてもモテモテですから!」
「嫌だよ、この子気が強いから困るね。」
そんな婆ちゃんに拗ねたような顔を向けているミョウジ。今日1日で今まで見たことのないミョウジの顔を見れて何だか面白い気分だった。
「沖田さん飲みっぷりがいいねぇーさぁ飲みねえ!」
「ありがとうございやーす。」
「お爺ちゃんも沖田さんも飲みすぎー!」
「たまにはいいじゃねえか、ナマエも飲め!」
「もうー、、ちょっとだけね。」
こうして4人で夕飯の時間が過ぎていく。物心ついた頃から姉しか家族の居なかった俺は初めて祖父母という存在と過ごすこの時間が新鮮でやけに楽しかった。そして俺の前では見せないような幸せな顔をしている隣のミョウジを見て胸がざわついた。
夕飯が終わりお客さんが一番風呂だということで一番最初に風呂へいれてくれた。真選組の制服しか持っていない俺に爺ちゃんのだけど良かったらと寝間着を貸してくれた。俺より小さい爺ちゃんの浴衣は丈が短くて不格好だった。風呂から上がればそんな俺の姿を見てミョウジが笑っている。
「沖田さん浴衣小さい、子供みたいですねー。」
「うるせぇ黙れ。」
「あはは、はいはいじゃあ私もお風呂入ろ。」
笑いながらミョウジは風呂場へと向かった。風呂上りの汗ばんだ体を冷ましていれば婆ちゃんが話しかけてきた。爺ちゃんは酔っぱらって寝てしまったらしい。
「お湯加減どうだったかね?」
「最高でしたぜィ。」
「そりゃよかった、はいお茶でもどうぞ。」
「おー、ありがとうございやす。」
受け取ったお茶を飲む、冷たいお茶が火照った体を通って気持ちがいい。
「ねぇ沖田さん、あの子江戸で頑張ってるかい、、無理とかしてないかね。」
「頑張ってるんじゃねぇんですかねィ。」
「こんなこと言うのもあれだけど変な仕事してると思っていたからちゃんとした仕事していて安心なんだよ。」
「変な仕事?何でそんなこと思ったんですかィ?」
婆ちゃんが少し間を置いて話し出したが歯切れが悪かった。ミョウジは元々4人家族だった。父、母、兄。父ちゃん母ちゃんはあいつがまだ赤ん坊だった時に不慮の事故により亡くなった。それから婆ちゃんたちが兄妹を引き取り育てることになったのだがミョウジの少し年の離れた兄はどうしょうもない男だったらしく碌に働きもせず毎日遊び呆けては借金を作った。家では嫌なことがある度に酒を飲んでは暴れるような男だったのだ。そんな兄は借金を返す当てもなく借金取りに追われついには自殺をしてしまった。それからというもの兄が残した借金の取り立てはもちろん婆ちゃんたちに来るようになった。膨大な額の借金に頭を悩まされていた時、ミョウジが江戸に出て働くから借金のことは任せろと言ってきたらしい。ミョウジが江戸に出てから本当に借金の取り立てはピタリと止んだ。そればかりか婆ちゃんたちに仕送りまで送ってきてくれたという。江戸に出たからといってそんなにすぐにお金を稼げるなんて危ない仕事でもしているのではないかと心配をしていたと。。婆ちゃんが話した内容はこうだった。その話を聞き、なぜミョウジが長年キャバクラで働いていたのか頭の中で合点がいった。そして借金が返し終わるタイミングで店を辞めたと。妙に腑に落ちたがこの事実を婆ちゃんに伝えるのは躊躇う。
「大丈夫じゃねぇですか、、江戸には色んな仕事がありやすからね。」
「そうかねぇ、江戸なんて都会行ったことがないから分からない世界だもんでつい心配になっちまうよ。」
「そんな心配いらないでさァ。」
「あの子には苦労ばかりかけてしまってねぇ、、」
「でも今は楽しそうにやってるみてぇですぜィ。」
「あはは、そうだねぇ沖田さんもついてることだしね。」
婆ちゃんは先ほどの暗かった表情から一変楽しそうに笑い出した。こう表情がくるくると変わるところミョウジに似てんな。そう思って見ていると俺も何だか笑えてきた。
「沖田さんあの子のこと本当にもらってくださいな!沖田さんなら大歓迎よ!」
「あー考えときやす。」
「随分楽しそうじゃない。」
後ろから声が聞こえ振り向けば風呂上がりのミョウジが居た。熱い熱いと言いながら婆ちゃんの隣に腰を下ろす。まだ濡れている髪からは雫が落ちて首筋に伝う、それを見て少しばかり色っぽいと感じる。
「2人で何話してたの?」
「沖田さんがあんたを嫁にもらってくれるってよ!」
「なんでそんな話になってるんの!」
「お前が売れ残ったらもらってやりまさァ。」
「売れ残らないですけど?こう見えてもモテモテですから!」
「嫌だよ、この子気が強いから困るね。」
そんな婆ちゃんに拗ねたような顔を向けているミョウジ。今日1日で今まで見たことのないミョウジの顔を見れて何だか面白い気分だった。
