女中物語
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屯所に帰って来てから数日が経った。私はいつも通りの生活を取り戻していた。九条さんはというとあれから刑務所に入っているそうだ。思い出したくもないあの時の出来事だが本当に助けてもらえて良かった。そういえば、後に小梅ちゃんや土方さんから聞いた話によるとあの事件の時、沖田さんがほとんど寝ずに情報を集めて探してくれてあの助けてくれた日も上に報告する前に自ら一番隊を動かして乗り込んできてくれたそうだ。意外な話だと驚いたがそんな頑張ってくれた沖田さんにお礼らしきことを何一つしていないのは失礼だと思い、甘味処で奢る約束を取り付けた。正直沖田さんはあの日以来あまり口をきいてくれなくなってちょっと気まずいのだが私の誘いにOKしてくれた。そして今日がその約束の日だ。私は午前中の仕事を終わらせ非番である沖田さんを部屋まで呼びに行った。沖田さんはいつもの隊服姿ではなく私服の羽織袴姿だった。甘味処までは歩いて移動。やっぱり無口な沖田さんに話しかけてみる。
「沖田さんの私服ってあんまり見ないから新鮮ですよねー。」
「まーほとんど隊服着てるからな。」
「それより沖田さん頬の傷目立たなくなって良かったです。」
そう言うと沖田さんは自分の頬を触った。あの時銃の弾が頬に掠ったらしく傷があったのだ。
「こんなの大した事ねぇよ、もっと酷い怪我たくさんしてまさァ。」
「でも、、沖田さん性格は置いといて顔だけは抜群にいいから顔の怪我だけは避けないと。」
「あ?ふざけんな、死ねコノヤロー。」
「あはは、良かった。いつもの沖田さんだー。」
そう笑うと沖田さんは不思議そうにこっちを見ている。沖田さんが前みたいに話してくれなくて少し寂しかった伝えれば沖田さんは吹き出した。
「お前ドMかよ。」
そう笑われながら言われたが確かにあれだけ毎日腹立てて、どちらかと言えば嫌いだった沖田さんにいざこうして絡まれなくなるとそれはそれで少し物足りなさを感じている自分はもしかしてドMなのかも?と思いゲンナリした。そんなことを話しているうちに甘味処に到着し向かい合うように席に座った。
「何食べます?私は何にしよっかなー。」
「今日ミョウジの奢りなんですよねィ?全制覇しちゃいやしょうかねー。」
「ちょっと人のお金だからって無茶なことやめてくれます?」
結局私はパフェ、容赦ない沖田さんはお団子、あんみつ、ぜんざい、大福、アイスクリームを注文した。途中そんなに食べれるのか?とつい口を挟みそうになったが今日は沖田さんへのお礼の日だから好きなようにさせてあげよう。しばらくして注文した品がテーブルを埋め尽くす。久しぶりのパフェ。美味しそう~!口に運べば何とも至福な味が伝わってくる。
「美味しいー!やっぱりここのパフェ美味しい~!」
「へーそんなに美味しいんですかィ、俺にも一口。」
「いいですよ、あー食べさせてあげましょうか?うふふ」
「気持ち悪ィーさっさとよこせ。」
沖田さんは私のパフェとスプーンごと取り上げてパフェを食べる。
「ちょっと!?全然一口じゃないじゃないですか!」
一口というにはあまりにも大きすぎる一口に生クリームを付けながらもぐもぐと食べている沖田さんに文句を言った。
「あーうめぇうめぇー。」
「美味しいところごっそりと、、最悪すぎる。」
私と沖田さんがパフェのことでギャーギャー言っていると沖田さんが私の後ろを見ていたので私も振り返ってみれば銀時がふらりと店に入ってくるところだった。私はつい銀時!と声をかけてしまい銀時も私に気付いたようでこちらにやってきた。
「よぉーお二人さんデートか。」
「はぁ~?違うから、今日は沖田さんにお礼する日なの。」
「そうですぜ旦那冗談やめてくだせェ。」
銀時はへーと鼻をほじりながら私の隣の椅子に腰を掛けた。そういえばと思いだしたように銀時は私を見る。
「もう大丈夫なわけ?事件巻き込まれたんだろ?」
「あれ?銀時よく知ってるねそうなのもう災難〜。」
「こいつらが聞き込みに来たんだよ。」
そう言って沖田さんの方を顎で指す。そうか、真選組が色々と聞き込みしてくれていたのか。
「お前さ気をつけろよな。昔から危なっかしいんだよな。」
私の頭のワシャワシャと撫でる銀時。はいはい、と返事をして前を向けば無表情でこちらを見ている沖田さんと目が合った。
「つーか、あんたらこそ付き合ってるんですかィ。」
そう沖田さんが聞いてくる。そういえば前にも同じような質問をされたような気がする。銀時とはどういう関係なのかと。私はちらっと銀時の顔を見るがいつもの顔で沖田さんのことを見ている。んー私が銀時のことを好きだったことがあるとは言いたくないな。きっと話のネタにされそうだし。そんな風に考えていれば先に銀時が口を開いた。
「沖田くんそんなこと気になるわけ?」
「まー随分仲良さげだったんで。」
「ったく若いやつは想像力が豊かだな、こいつは妹分だっつーの。だからそんな怖い顔しないでくれる?なぁナマエ。」
「そっそう!私銀時みたいな甲斐性なし嫌だもん。」
そういうと下の方で足をつねられた。痛い。一方沖田さんは私たちの話を聞き興味無さそうにそうなんですかと呟いた。興味ないなら最初から聞くなよ。
「というわけで俺行くわ。じゃあな。」
唐突に銀時が席を立った。どうやら銀時は万事屋の仕事の聞き込みでこの店に入って来たらしい。嵐のように去る銀時にひらひらと手を振って見送った。そして黙々と甘味を食べている沖田さんに目を向けた。こう黙っていると本当に綺麗な顔してるよなこの人、目も大きいし睫毛も長いし肌もつるつる。お人形さんみたいだ。沖田さんこそ彼女とか居ないのかなとふと疑問に思い聞いてみた。
「沖田さんって彼女とか居ないんですか?」
そう聞けばあからさまに嫌な顔をされた。
「何でィ、いきなり。」
「いやー、沖田さんってモテそうだし彼女の一人や二人居そうかなって。」
「、、そういうの興味ねぇ。」
確かに沖田さんって色恋沙汰とか興味なさそうだもんな。あんまり女中とも話してるのも見かけないし夜の遊びもしないみたいだし。それにしたってこんなに綺麗な顔してるのに勿体ない。まぁ性格に難は大ありだけど。なんて思っていると沖田さんは食べている手をピタっと止めた。どうしたんだろう。
「やべぇ、何か一気に食べたら腹いっぱいになってきやした。」
「まだ半分も残ってるじゃないですか!」
「ミョウジ食べてくだせェー。お前ならいける。」
「はぁ?もうー、食べれきれない量頼むからー!」
こんなことなら最初の注文の時にお節介だけど言っておけばよかった。だがそんな後悔をしても遅い。半分も残っている甘味。これを残すのは勿体ない。仕方ないから私も自分の残り少ないパフェを平らげ残っている沖田さんの甘味を食べる。
「おぉーさすが見事な食べっぷりでさァ。」
「ちょっと笑ってないで一緒に食べてくださいよ!?沖田さんのやつなんですからね!」
2人して何とか残りの甘味を平らげた。もうお腹は限界だ。パンパンに膨れたお腹のせいで帯の締め付けがきつい。さっさと帰って帯を緩めたい。沖田さんに帰りましょうと伝えレジに向かう。店員さんにお代を告げられ結構食べたから割と高くなったお代に驚きながらも今日はお礼だからしょうがないと財布を漁っていれば後ろから手が伸びてきてお札が置かれた。後ろを見れば沖田さんがこれで、と店員さんに話している。そしてあっという間にお会計が終わってしまいそそくさと外に出る沖田さん。そんな沖田さんの手を掴み歩いているの止めた。
「沖田さん、今日はお礼だから私が奢りのはずじゃ、、」
「女に奢られる程落ちぶれてないんでねィ、お前こそ黙って奢られとけ。」
「だってこれじゃお礼にならないじゃないですか。」
「、、じゃあ体でお礼してくだせェ。」
掴んでる手を引っ張られ体を引き寄せられた。そしてどんどん近づく沖田さんの顔、キスされる!そう思い咄嗟に目を閉じるが想像した感触は来ない。ゆっくりと目を開ければ笑っている沖田さん。
「誰がお前にキスなんかするかよ、あー面白れェー」
そんな沖田さんから体を離した。
「あー本当嫌な人!むかつくー!」
まだ笑っている沖田さん。最近大人しかったから寂しいななんて思ってた私がバカだった、やっぱりこの人のこと嫌いだ!
「いつまで笑ってるんですか、とりあえずご馳走様でした!」
笑ってる沖田さんは放っておき一人歩き出したが後ろからちょっかいを出してくる沖田さん。完全に前の沖田さんに戻ってしまったなと少し悲しくなりながらも2人で屯所に戻ったのだった。
「沖田さんの私服ってあんまり見ないから新鮮ですよねー。」
「まーほとんど隊服着てるからな。」
「それより沖田さん頬の傷目立たなくなって良かったです。」
そう言うと沖田さんは自分の頬を触った。あの時銃の弾が頬に掠ったらしく傷があったのだ。
「こんなの大した事ねぇよ、もっと酷い怪我たくさんしてまさァ。」
「でも、、沖田さん性格は置いといて顔だけは抜群にいいから顔の怪我だけは避けないと。」
「あ?ふざけんな、死ねコノヤロー。」
「あはは、良かった。いつもの沖田さんだー。」
そう笑うと沖田さんは不思議そうにこっちを見ている。沖田さんが前みたいに話してくれなくて少し寂しかった伝えれば沖田さんは吹き出した。
「お前ドMかよ。」
そう笑われながら言われたが確かにあれだけ毎日腹立てて、どちらかと言えば嫌いだった沖田さんにいざこうして絡まれなくなるとそれはそれで少し物足りなさを感じている自分はもしかしてドMなのかも?と思いゲンナリした。そんなことを話しているうちに甘味処に到着し向かい合うように席に座った。
「何食べます?私は何にしよっかなー。」
「今日ミョウジの奢りなんですよねィ?全制覇しちゃいやしょうかねー。」
「ちょっと人のお金だからって無茶なことやめてくれます?」
結局私はパフェ、容赦ない沖田さんはお団子、あんみつ、ぜんざい、大福、アイスクリームを注文した。途中そんなに食べれるのか?とつい口を挟みそうになったが今日は沖田さんへのお礼の日だから好きなようにさせてあげよう。しばらくして注文した品がテーブルを埋め尽くす。久しぶりのパフェ。美味しそう~!口に運べば何とも至福な味が伝わってくる。
「美味しいー!やっぱりここのパフェ美味しい~!」
「へーそんなに美味しいんですかィ、俺にも一口。」
「いいですよ、あー食べさせてあげましょうか?うふふ」
「気持ち悪ィーさっさとよこせ。」
沖田さんは私のパフェとスプーンごと取り上げてパフェを食べる。
「ちょっと!?全然一口じゃないじゃないですか!」
一口というにはあまりにも大きすぎる一口に生クリームを付けながらもぐもぐと食べている沖田さんに文句を言った。
「あーうめぇうめぇー。」
「美味しいところごっそりと、、最悪すぎる。」
私と沖田さんがパフェのことでギャーギャー言っていると沖田さんが私の後ろを見ていたので私も振り返ってみれば銀時がふらりと店に入ってくるところだった。私はつい銀時!と声をかけてしまい銀時も私に気付いたようでこちらにやってきた。
「よぉーお二人さんデートか。」
「はぁ~?違うから、今日は沖田さんにお礼する日なの。」
「そうですぜ旦那冗談やめてくだせェ。」
銀時はへーと鼻をほじりながら私の隣の椅子に腰を掛けた。そういえばと思いだしたように銀時は私を見る。
「もう大丈夫なわけ?事件巻き込まれたんだろ?」
「あれ?銀時よく知ってるねそうなのもう災難〜。」
「こいつらが聞き込みに来たんだよ。」
そう言って沖田さんの方を顎で指す。そうか、真選組が色々と聞き込みしてくれていたのか。
「お前さ気をつけろよな。昔から危なっかしいんだよな。」
私の頭のワシャワシャと撫でる銀時。はいはい、と返事をして前を向けば無表情でこちらを見ている沖田さんと目が合った。
「つーか、あんたらこそ付き合ってるんですかィ。」
そう沖田さんが聞いてくる。そういえば前にも同じような質問をされたような気がする。銀時とはどういう関係なのかと。私はちらっと銀時の顔を見るがいつもの顔で沖田さんのことを見ている。んー私が銀時のことを好きだったことがあるとは言いたくないな。きっと話のネタにされそうだし。そんな風に考えていれば先に銀時が口を開いた。
「沖田くんそんなこと気になるわけ?」
「まー随分仲良さげだったんで。」
「ったく若いやつは想像力が豊かだな、こいつは妹分だっつーの。だからそんな怖い顔しないでくれる?なぁナマエ。」
「そっそう!私銀時みたいな甲斐性なし嫌だもん。」
そういうと下の方で足をつねられた。痛い。一方沖田さんは私たちの話を聞き興味無さそうにそうなんですかと呟いた。興味ないなら最初から聞くなよ。
「というわけで俺行くわ。じゃあな。」
唐突に銀時が席を立った。どうやら銀時は万事屋の仕事の聞き込みでこの店に入って来たらしい。嵐のように去る銀時にひらひらと手を振って見送った。そして黙々と甘味を食べている沖田さんに目を向けた。こう黙っていると本当に綺麗な顔してるよなこの人、目も大きいし睫毛も長いし肌もつるつる。お人形さんみたいだ。沖田さんこそ彼女とか居ないのかなとふと疑問に思い聞いてみた。
「沖田さんって彼女とか居ないんですか?」
そう聞けばあからさまに嫌な顔をされた。
「何でィ、いきなり。」
「いやー、沖田さんってモテそうだし彼女の一人や二人居そうかなって。」
「、、そういうの興味ねぇ。」
確かに沖田さんって色恋沙汰とか興味なさそうだもんな。あんまり女中とも話してるのも見かけないし夜の遊びもしないみたいだし。それにしたってこんなに綺麗な顔してるのに勿体ない。まぁ性格に難は大ありだけど。なんて思っていると沖田さんは食べている手をピタっと止めた。どうしたんだろう。
「やべぇ、何か一気に食べたら腹いっぱいになってきやした。」
「まだ半分も残ってるじゃないですか!」
「ミョウジ食べてくだせェー。お前ならいける。」
「はぁ?もうー、食べれきれない量頼むからー!」
こんなことなら最初の注文の時にお節介だけど言っておけばよかった。だがそんな後悔をしても遅い。半分も残っている甘味。これを残すのは勿体ない。仕方ないから私も自分の残り少ないパフェを平らげ残っている沖田さんの甘味を食べる。
「おぉーさすが見事な食べっぷりでさァ。」
「ちょっと笑ってないで一緒に食べてくださいよ!?沖田さんのやつなんですからね!」
2人して何とか残りの甘味を平らげた。もうお腹は限界だ。パンパンに膨れたお腹のせいで帯の締め付けがきつい。さっさと帰って帯を緩めたい。沖田さんに帰りましょうと伝えレジに向かう。店員さんにお代を告げられ結構食べたから割と高くなったお代に驚きながらも今日はお礼だからしょうがないと財布を漁っていれば後ろから手が伸びてきてお札が置かれた。後ろを見れば沖田さんがこれで、と店員さんに話している。そしてあっという間にお会計が終わってしまいそそくさと外に出る沖田さん。そんな沖田さんの手を掴み歩いているの止めた。
「沖田さん、今日はお礼だから私が奢りのはずじゃ、、」
「女に奢られる程落ちぶれてないんでねィ、お前こそ黙って奢られとけ。」
「だってこれじゃお礼にならないじゃないですか。」
「、、じゃあ体でお礼してくだせェ。」
掴んでる手を引っ張られ体を引き寄せられた。そしてどんどん近づく沖田さんの顔、キスされる!そう思い咄嗟に目を閉じるが想像した感触は来ない。ゆっくりと目を開ければ笑っている沖田さん。
「誰がお前にキスなんかするかよ、あー面白れェー」
そんな沖田さんから体を離した。
「あー本当嫌な人!むかつくー!」
まだ笑っている沖田さん。最近大人しかったから寂しいななんて思ってた私がバカだった、やっぱりこの人のこと嫌いだ!
「いつまで笑ってるんですか、とりあえずご馳走様でした!」
笑ってる沖田さんは放っておき一人歩き出したが後ろからちょっかいを出してくる沖田さん。完全に前の沖田さんに戻ってしまったなと少し悲しくなりながらも2人で屯所に戻ったのだった。
