「答えてやる牛鬼
夜の「意志」は変わらねぇ、血に目覚めた時からな
オレは三代目となり─てめてら全員の上に立つ！！」


明鏡止水を発動させ、牛鬼の出した幻影を倒したリクオはそう言い放つ。
牛鬼が刀を振るう。
リクオもまたそれに応じる。


「牛鬼…オレを殺して…その後どうするつもりだい」

「お前を殺してオレも…死ぬのだ」

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「私もかつては"人"だった
"生きたい"と願う人間…
だが…人間には…悪鬼に耐える力がない─」


リクオの身体から大量の血が吹き出す。


「それでもなお人であり続けるなら、私は自らをかけ─葬るのみ
魔道に堕ちろリクオ
私のように─人間を捨てろ」

「総大将になるのならば、私を超えてゆけ、リクオ」


先程のリクオよりも遥かに多い血が、天井にまで付くほどに、牛鬼の身体から吹き出した。


「リクオきけ
捩眼山は奴良組の最西端─ここから先、奴良組の地は一つもない」


天井からしたたり落ちる血を、天井を見つめつつ牛鬼は言う。



…そうなんだよなぁ実質こっから先は、京都もだし、四国もだし、その他の組もあるしで……天下を治めた奴良組も、今治めている土地は案外小さいもんなんだよな
…それにしてもだがな？
さっきのリクオと牛鬼の血…こっちにもかなり飛んできたんだよなぁ。
これさ、いま姿消してるんだけど…血を被りすぎて俺の姿バレたりしない？
まって、え、これ本当にバレソウ…