牛鬼編
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本棚全体の夢小説設定リクオは三兄弟で、この小説ではリクオの上に夢主と夢主の弟(夢主とは双子)がいます
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「ん…」
「目が覚めたか…」
「お前は…!牛鬼!!」
柱の側で何の拘束もなくリクトは寝かされていた。
リクトが目を開ければ、そこには書物を読む牛鬼の姿があった。
「貴方は本当に妖怪に変化することができるのですかリクト様」
「…あぁ……」
リクトはゴクリと生唾を飲み込む。
「ならば何故、三代目にならないのですか」
「それは……リクヤがいるからだ」
「だが、リクヤ様は三代目にはならないと言っている!三代目補佐にしかならないと!!」
「あぁ…」
遠くで雷がなっている。
「何故かたくなに三代目になることを拒む」
「…三代目になっちまうと、守りたいモノを守れなくなってしまう」
瞬間、リクトは苦虫を噛み潰したように顔を歪めた。
「そうまでして守りたいモノとはなんだ」
「…そこまで答えなきゃいけねぇかい?牛鬼」
「私の質問に答えるべきだ、リクト」
リクトの首元に刀の刃があてがわれる。
「………分かったよ……答えるさ。ちょっと落ち着いて話したいからその刀をどけてくれないか…?…あと、座ってもいい?」
牛鬼の気迫に押され、遂にリクトは降参した。