リクオは三兄弟で、この小説ではリクオの上に夢主と夢主の弟(夢主とは双子)がいます
旧鼠編
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夢主と夢主弟は双子で、リクオの兄です。
リクオは双子の2歳下の弟です
リクオは双子の2歳下の弟です
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リクオが帰ったあと、再び俺たち3人は滑車の付いたゲージみたいな牢へと入れられた。
その頃にはカナたちも目が覚めてきていて、カナに至ってはこの先どうすればいいんだろうと今の状況に絶望しているようである。
ゆらは自分の不甲斐なさに唇をかんでいる。
…いまこの状況下でまともに動けるのは俺だけじゃなのかと心配になる。
そんな俺の状況と言えば、少しリクオが来る前よりは改善されたようで、繋がれていた鎖は外され、手錠のみとなっている。
さっき吐いた胃液のせいで喉が地味に痛いのが癪だが…
暗くてカナたちには俺の今の状態や怪我のことは上手く見えていない様であるが、恐らく見た瞬間にかなり心配されるのではないかと思われる。
…それにしても原作とゆらやカナの起きるタイミングがズレている気がするんだが……きのせい?いや、気のせいじゃあ無さそうだ…
カナたちが目覚めた時この牢屋は明るいところに置かれていたはずだ…それがこの暗いところに居るということは全てが原作通りという訳では無いということで間違いないだろう。
と独りモヤモヤと思考を巡らせていると突然カチャリと何かが回るような音が聞こえ、牢の扉が開いた。
「ひっ…ッ」
近づいてくる気配にカナが短く悲鳴をあげる。
『誰だ…!?』
「しっ、静かに」
人差し指を唇に当て少し息を漏らした。
「動かないで、今傷を治しますから…」
『あっ手錠…』
リクヤはいつの間にか自身の手錠が外されていることに気が付く。
一体誰なんだと思っていれば、おそらく脱臼したであろう右肩に添えられた手から広がるが淡い光にリクヤの全身が優しく包まれた。
その光により助けにきたその者の姿が映し出される。
その顔を見てカナがあっと何かを思い出したように呟いた。
「…昔私たちを助けてくれた………!?」
「ご名答」
これが噂に聞いていた清継達の傷を治したっていう少年か……なんだ俺よりも小さいじゃないか…って何でだろう……少し俺に似てないか?
無事傷を治し終えたその少年が立ち去ろうとするのをその着物の袖を引っ張り引き留めた。
『あんたの名前…俺に教えちゃくれねぇか?』
「名前…か………そうだな…与吉とでも呼んでくれ…」
リクヤが掴んでいた袖を離すと与吉は再び牢屋の入口に鍵をかけ、リクヤたちに自分が接触したことを悟られないように静かに去っていった。
『…与吉…か…またどこかで会えるといいな……』
その頃にはカナたちも目が覚めてきていて、カナに至ってはこの先どうすればいいんだろうと今の状況に絶望しているようである。
ゆらは自分の不甲斐なさに唇をかんでいる。
…いまこの状況下でまともに動けるのは俺だけじゃなのかと心配になる。
そんな俺の状況と言えば、少しリクオが来る前よりは改善されたようで、繋がれていた鎖は外され、手錠のみとなっている。
さっき吐いた胃液のせいで喉が地味に痛いのが癪だが…
暗くてカナたちには俺の今の状態や怪我のことは上手く見えていない様であるが、恐らく見た瞬間にかなり心配されるのではないかと思われる。
…それにしても原作とゆらやカナの起きるタイミングがズレている気がするんだが……きのせい?いや、気のせいじゃあ無さそうだ…
カナたちが目覚めた時この牢屋は明るいところに置かれていたはずだ…それがこの暗いところに居るということは全てが原作通りという訳では無いということで間違いないだろう。
と独りモヤモヤと思考を巡らせていると突然カチャリと何かが回るような音が聞こえ、牢の扉が開いた。
「ひっ…ッ」
近づいてくる気配にカナが短く悲鳴をあげる。
『誰だ…!?』
「しっ、静かに」
人差し指を唇に当て少し息を漏らした。
「動かないで、今傷を治しますから…」
『あっ手錠…』
リクヤはいつの間にか自身の手錠が外されていることに気が付く。
一体誰なんだと思っていれば、おそらく脱臼したであろう右肩に添えられた手から広がるが淡い光にリクヤの全身が優しく包まれた。
その光により助けにきたその者の姿が映し出される。
その顔を見てカナがあっと何かを思い出したように呟いた。
「…昔私たちを助けてくれた………!?」
「ご名答」
これが噂に聞いていた清継達の傷を治したっていう少年か……なんだ俺よりも小さいじゃないか…って何でだろう……少し俺に似てないか?
無事傷を治し終えたその少年が立ち去ろうとするのをその着物の袖を引っ張り引き留めた。
『あんたの名前…俺に教えちゃくれねぇか?』
「名前…か………そうだな…与吉とでも呼んでくれ…」
リクヤが掴んでいた袖を離すと与吉は再び牢屋の入口に鍵をかけ、リクヤたちに自分が接触したことを悟られないように静かに去っていった。
『…与吉…か…またどこかで会えるといいな……』