リクオは三兄弟で、この小説ではリクオの上に夢主と夢主の弟(夢主とは双子)がいます
旧鼠編
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夢主と夢主弟は双子で、リクオの兄です。
リクオは双子の2歳下の弟です
リクオは双子の2歳下の弟です
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「よぉお目覚めかい、自称…三代目さんよぉ…」
旧鼠がかなりふかふかなソファーに座りながら言う。
「まさか…君妖怪?奴良組の人なの?」
そう問いかけたリクオは旧鼠の部下に右頬を蹴られた。
どうやら、自分たちのボスが下に見られたことがかなり気に食わなかったのたようである。
そうしてリクオの顔が蹴られた瞬間、リクオの傍で姿を隠していたリクトは鏡花水月を解いて部下をぶん殴ってやろうかと思ったが、グッと拳を握り耐える。
「オレたちはもっともっと"悪行"をでかく展開する。そのためにゃあ…おめーみたいなヌルい奴に継いで欲しくないんだよ」
そう言った旧鼠の近くに意識のないゆらとカナがドサリと落とされた。
その後から後ろにいる下っ端に押されてコケるようにリクヤが出てきた。
「リクヤ!」
『リクオ!!』
僕が名前を呼べばリクヤも名前を呼び返してくれた…良かった無事だったんだ。そう思ったけれどリクヤの着ている服はボロボロで…何だか血だらけだった。
「…っひどい怪我だよ!!」
『…心配すんな、俺は大丈夫だから』
リクヤがふっと微笑んだ。
…ずるいよリクヤは……いつもいつもそうやって…自分がどんなに辛くても僕らの事を思ってて…今もそうやって僕を安心させようとするんだから………
…それに気づいているのに、どうしていつもその笑顔に安心させられてしまうのだろう……
リクオも力を抜いて息を吐いた。
「組のためだぜ、てめぇの率いる古い妖怪じゃこの現代は生き残れねぇ。
オレたちが…奴良組を率いてやる、おめーは手を引け…3代目を継がないと宣言しろ!!
いいな!?」
「3代目!?そんなのどーでもいいよ!!今すぐ離してあげてよ!!3人を!!」
3人の様子を見てリクオは持ち前の優しさでそう言った。
しかし、なりたかった3代目の座が軽率に扱われたその怒りを旧鼠はリクオにぶつける。
あ~あ…リクオのメガネ割れちゃったらどうするんだよ…
それに旧鼠お前すげぇよ……
リクオに代紋の重さを解いているんだもの…
ま、旧鼠は畏れというより、恐れを集めているという感じか…
旧鼠やガゴゼのような悪行により得る恐れ…でもこれじゃあいけないらしい……
闇世界の主には…人々に畏敬の念を抱かせる真の畏れが必要だって言うからな……
そう考えると旧鼠は闇世界の主──そうだな…ここは旧鼠の言葉を 借りよう──妖怪のトップにはほぼ遠いのかもしれない……
万が一、妖怪のトップにたったとして…窮鼠はこれからやって来る四国妖怪に勝てるのか…否、勝てないだろう
そんな窮鼠には残念ながらリクオが強くなるための糧となってもらうしかないのだろう……俺は辛いぜそんなの。だって可愛いんだもの……ふとした瞬間に見せる仕草が可愛いもの……愛おしいもの………ん?いま回状って言ったか?
ふと"回状"と言うのが聞こえたので別世界に飛んでいた意識を現実世界へ引き戻すと、窮鼠とリクオの話はもう終わりかけていた。
『リクオっ回状を廻すな!』
「ぁあん?」
去りかけたリクオを慌ててリクヤが呼び止めれば窮鼠に下から腹を蹴り挙げられた。
『が…ッは.…!』
圧迫された胃がぐにゅりと凹む。
耐えきれなくなった胃液が逆流し、こみ上げてくる。
口の中で留めて飲み込んで再び胃に戻そうとしたが、上手くいかなくて苦い胃液を吐き出した。
「リクヤッ!!もう…止めてよ!!僕が回状を廻せばみんなを助けてくれるんだよね!!」
リクオが回状を廻すのを阻止しようとしていたのに、どういうわけか結果的に回状を廻すことを手助けしてしまう。
『え、ちょリクオッッッッッッ!!!!!』
旧鼠がかなりふかふかなソファーに座りながら言う。
「まさか…君妖怪?奴良組の人なの?」
そう問いかけたリクオは旧鼠の部下に右頬を蹴られた。
どうやら、自分たちのボスが下に見られたことがかなり気に食わなかったのたようである。
そうしてリクオの顔が蹴られた瞬間、リクオの傍で姿を隠していたリクトは鏡花水月を解いて部下をぶん殴ってやろうかと思ったが、グッと拳を握り耐える。
「オレたちはもっともっと"悪行"をでかく展開する。そのためにゃあ…おめーみたいなヌルい奴に継いで欲しくないんだよ」
そう言った旧鼠の近くに意識のないゆらとカナがドサリと落とされた。
その後から後ろにいる下っ端に押されてコケるようにリクヤが出てきた。
「リクヤ!」
『リクオ!!』
僕が名前を呼べばリクヤも名前を呼び返してくれた…良かった無事だったんだ。そう思ったけれどリクヤの着ている服はボロボロで…何だか血だらけだった。
「…っひどい怪我だよ!!」
『…心配すんな、俺は大丈夫だから』
リクヤがふっと微笑んだ。
…ずるいよリクヤは……いつもいつもそうやって…自分がどんなに辛くても僕らの事を思ってて…今もそうやって僕を安心させようとするんだから………
…それに気づいているのに、どうしていつもその笑顔に安心させられてしまうのだろう……
リクオも力を抜いて息を吐いた。
「組のためだぜ、てめぇの率いる古い妖怪じゃこの現代は生き残れねぇ。
オレたちが…奴良組を率いてやる、おめーは手を引け…3代目を継がないと宣言しろ!!
いいな!?」
「3代目!?そんなのどーでもいいよ!!今すぐ離してあげてよ!!3人を!!」
3人の様子を見てリクオは持ち前の優しさでそう言った。
しかし、なりたかった3代目の座が軽率に扱われたその怒りを旧鼠はリクオにぶつける。
あ~あ…リクオのメガネ割れちゃったらどうするんだよ…
それに旧鼠お前すげぇよ……
リクオに代紋の重さを解いているんだもの…
ま、旧鼠は畏れというより、恐れを集めているという感じか…
旧鼠やガゴゼのような悪行により得る恐れ…でもこれじゃあいけないらしい……
闇世界の主には…人々に畏敬の念を抱かせる真の畏れが必要だって言うからな……
そう考えると旧鼠は闇世界の主──そうだな…ここは旧鼠の言葉を 借りよう──妖怪のトップにはほぼ遠いのかもしれない……
万が一、妖怪のトップにたったとして…窮鼠はこれからやって来る四国妖怪に勝てるのか…否、勝てないだろう
そんな窮鼠には残念ながらリクオが強くなるための糧となってもらうしかないのだろう……俺は辛いぜそんなの。だって可愛いんだもの……ふとした瞬間に見せる仕草が可愛いもの……愛おしいもの………ん?いま回状って言ったか?
ふと"回状"と言うのが聞こえたので別世界に飛んでいた意識を現実世界へ引き戻すと、窮鼠とリクオの話はもう終わりかけていた。
『リクオっ回状を廻すな!』
「ぁあん?」
去りかけたリクオを慌ててリクヤが呼び止めれば窮鼠に下から腹を蹴り挙げられた。
『が…ッは.…!』
圧迫された胃がぐにゅりと凹む。
耐えきれなくなった胃液が逆流し、こみ上げてくる。
口の中で留めて飲み込んで再び胃に戻そうとしたが、上手くいかなくて苦い胃液を吐き出した。
「リクヤッ!!もう…止めてよ!!僕が回状を廻せばみんなを助けてくれるんだよね!!」
リクオが回状を廻すのを阻止しようとしていたのに、どういうわけか結果的に回状を廻すことを手助けしてしまう。
『え、ちょリクオッッッッッッ!!!!!』