自室で本を読んでいると何だかよくわからないが胸騒ぎがしてきたリクトはリクヤの部屋を覗く。
しかしそこにリクヤは居らず、リクオにリクヤは一体どこにいるのだろうかと聞いてみる。



ふむ、どうやら本を買いに出かけたらしいが、それにしては些か帰りが遅い。
それに…このざわざわとした胸騒ぎは……



リクオに聞いてもなお収まらない胸騒ぎを不思議に思っていると、いきなり部屋の襖が開きリクオが入ってきた。


「リクト！！リクヤを助けに行かなくちゃ！」

「どうした？そんなに慌てて…」


かくかくしかじかでリクオの話を聞いたリクトは胸騒ぎに正体はこれだったのだと納得した。



そして現在リクトはリクオの後に続き3人の囚われているclubChuChuへ向かっている。
が、リクトの靴紐が解けてしまった。


「ごめんリクオ…靴紐ほどけたから先に行ってて！」

「うん！」


リクオを先に行かせ靴紐を結び終え、その後を追うとある店の前でリクオの後ろ姿を見つけた。
リクオの傍に向かっていたリクトは、リクオが案内すると言っていた窮鼠組の下っ端により気絶させられたのを見る。



おっと…罠だったか……
仕方ない…鏡花水月で姿を消してリクオを追いかけてみるか…？


扉の閉じかけた隙間に鏡花水月で姿を消したリクトは体を滑り込ませた。