「なぁ。前から思ってたんだが、三歳児って普通どんな感じなんだい？」


場面は縁側に座り、熱めのお茶をのみ茶菓子を摘んでいる三人。
リクヤ、リクト、鯉伴がいるというところから。


『何でそう思うのさ。』

「いやな。周りを見てもお前らみたいな三歳児がいねぇからな…」


しみじみとそういう鯉伴の言葉にリクヤは内心ドキリとする。


『クオーターだからじゃね？』



普通の三歳児ってどんなんかって?そんなん聞くなよ！俺に！三歳児に見えない奴に聞いたって意味ないだろ。
もう分からんからクオーターのせいにしとこ。



「ふーん。じゃあリクトはどうなんだい。」


鯉伴はリクヤの次はリクトに話をふる。


「んーとね。僕はリクヤの真似してたからかなぁ。」


すると今度はリクヤが鯉伴にふる。


『じゃあ。お父さんはどうしてそう思ったの？』

「…そうだな。まず、どうしてお前らはそんなに口が達者にきけるのか。次は、成長が嫌に早いことだな。」


なるほど。とリクヤは思った。ごもっともな意見であるからだ。


『じゃあ、まず一つ目。
コレは、持って生まれた天性ってことかな。
んで、二つ目。
コレはクオーターだから？』


正直に言うと一つ目は、前世の記憶が影響していること。
二つ目は、前世でコツをつかんでいるからで、あるのだが…


「クオーターってすげえな。何でもクオーターで、まとめれるんだな。」

「リクヤ～クオーターって何？」


変なところで感心する鯉伴は無視して可愛いリクトの質問にリクヤは答え始める。


『ジャーン！リクヤくんのスタディ講座！』

「イ、イェーイ？」

「ワーイ！！」

『…まずノリの悪いお父さんのことはハーフと言います。
これは2分の１のことですね。はい。
では、クオーターとは何でしょうか。コレは俺とリクトのことですね。
そうです。4分の１ですね。はい。
では☆これにて一件落着☆』


リクヤが最後にテレビでよく見るひとシーンを軽く再現するとノリのよりリクトからは拍手喝采。
ノリの悪い鯉伴は

「何カッコつけてんだ。リクヤ。」


の一言だったのだが、2人が真似しているのを見て何か思い立ったのだろうそっと部屋を出ていった。

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その日みんなが寝た後、鯉伴はそのドラマを見て、何時でもリクヤとリクトと話せれるように勉強し、練習したのだが、それから暫らくその話題は出なかった。