リクオは三兄弟で、この小説ではリクオの上に夢主と夢主の弟(夢主とは双子)がいます
旧校舎編
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夢主と夢主弟は双子で、リクオの兄です。
リクオは双子の2歳下の弟です
リクオは双子の2歳下の弟です
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日が暮れて外がもう真っ暗闇になった頃、清継が妖怪がわんさかいる旧校舎に忍び込むという無謀な行動を見張るべくついて行く事にしたリクヤは今リクオとリクトと共に清継の言っていた集合場所に来ている。
「よし、そろったね…メンバーは8人か」
「楽しみですね清継くん!」
肝試し感覚でそわそわワクワクしている島は放っておいて取りあえず集まった奴らをリクヤは確認しておく。
…俺とリクオにリクト、ワカメ、島…倉田こと青田坊、つららこと雪女、そしてカナか…うん、8人だ。
『…リクオ』
「え…何?」
先程からずっと黙っていたリクヤがリクオに話し掛ければ1人で何か、考え込んでいたリクオはハッとしたように返事をした。
『カナが来てんぞ?』
「えっ…カナちゃん!?
…なんで?怖いの苦手なんじゃ…」
「う…うるさいなぁ~
いいでしょ!?」
リクオが驚き顔でそう言えば、焦ったように言い返すカナ。 そしてカナに何故来たのか聞き返されたリクオはたじろぐ。
それを見てにやつく口元を無理矢理下げて清継達の方にリクヤが目を向ければつららが自己紹介していた。
「及川氷麗です!こーいうの…超好きなの!」
ふと、リクヤの目には顔を赤くしてつららを見ている島の姿が目に入った。
そこでリクヤは島の近くにやって来て、ボソッ呟いた。
『…お前、あの子にホの字のレの字のタの字だろ』
「…な、なんでわかったっすか!?てかそれホの字だけで良くないっすか?」
「ま…まぁバレたのなら…仕方な…っひ」
俺と島がこそこそと話していたら突然島の肩に馬鹿でかい手がガシリと降りてきた。
正直、島とは向き合って話していたので、後ろからこの青田坊こと倉田君が近づいて来ているのにリクヤは気づいていたが面白いので黙っていた。
そんな事をしている内に皆は進み始めたらしく、動いていないリクヤをリクオが呼んだ。
「リクヤ何やってんの、早く行くよ?」
『…今行く』
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
「うわー…近くで見ると超不気味ね!」
旧校舎前まで来たリクヤ達は古びたドアを開けて中に入った。
廊下とかがギシギシと不気味な音をたてるのだが、それを聞いてリクヤは何でここ壊さねぇんだろう、と思いながらも後ろから襲おうとする奴らを次々と撃退していく。
「とりあえずこの部屋をチェックしようか」
最初に入ったのは美術準備室である。
リクヤは適当にうろうろしていたが、早々に何か…蜘蛛みたいなもの──
が首に向かって左手を登ってきているのが目に入った。
何だ蜘蛛かと思いきやそいつをよく見てみると、これはマズいと思った。 なぜなら、そいつが蜘蛛というにはあまりにも毒々しい色をしており、今まさにリクヤの首を噛もうカチカチと牙を噛み合わせていたからである。
『……』
「…ブギュッ!!」
取りあえずリクヤは近くにあった木の棒で床に払い落とし、踏んでみた。
効果は一応あったみたいで蜘蛛(仮)は潰れて消えた。
床が溶ける程の毒を残して…
『…あぶないあぶない……』
ホッと一息をつきリクオの方を見ると、リクオも妖怪を潰していた。
「む…ここは給湯室か…」
「うわー危なそう…水回りだし開けてみます?」
「ダメェー!!」
島がドアに手をかけようとした瞬間リクオが割って入った。
島も清継も突然リクオが大声を出したためかなり驚いていた。
それからリクオは何か頑張り始めた。
踏んだり蹴ったり殴ったり閉めたり…1人でよくやるなぁ。
そんな事を思いつつも後ろでリクオが仕留め損ねた雑魚妖怪をリクトと共に着々と踏んでいく。
「リクオはよく頑張るなぁー」
「…気づいてるなら手伝ってよ」
「やってるやってる…特にリクヤ」
「うわっ…本当だ…」
息を切らすリクオにリクトが声をかける。 そうに言われ振り返るリクオの目に、現在も多くの妖怪を踏みつけ、少し太めの鉄の棒でバシバシ叩いているリクヤの姿が映った。
「ここでラストかな?」
清継達がラストの食堂に入って行ったのでリクオは慌てて走り出した。 そうして、あらかじめリクヤはカナを引き寄せて顔面を覆う様に抱きしめてカナの視界を奪っておく。
『カナ…怖いから目と耳塞いで?』
「え…うん」
リクヤ が素直に目と耳を塞いだカナを確認してから食堂室へ向かうと、既に青田坊と雪女がすべて仕留めて終わっていて鴉天狗まで出てきた事にリクオは驚いていた。
「…あれだけ写真に雪女達が写ってたのに気づいてないとか鈍感すぎるぞ…」
「リクト様はお気づきに?ではリクヤ様は?」
『結構序盤から…』
2人が話しに加われば更に驚くリクオに対して鴉天狗が呆れた様子で話す。
「全く…心配になって来てみればあんな現代妖怪、妖怪の主となるべきお方が情けのうございますぞ」
「ボクは平和に暮らしたいんだぁ~!!」
リクオが叫んだところでリクヤの後ろにピッタリくっ付いたカナが
「まだ怖い?」
と聞いてきたのでリクヤはハッとする。
『取りあえず鴉天狗は先に帰れ。青田坊とリクトは清継達を運んでくれ』
「わかりやした」
「ん…」
リクヤは旧校舎から全員出たのを確認してからカナをリクオに預ける。
『リクオはカナを家まで送ってやれ』
「え…リクヤは?」
『俺はちょっと用事があるから…つらら達も先に帰ってくれ』
「お1人で大丈夫ですか?」
「大した用事じゃないから大丈夫」
「…わかりました」
「よし、そろったね…メンバーは8人か」
「楽しみですね清継くん!」
肝試し感覚でそわそわワクワクしている島は放っておいて取りあえず集まった奴らをリクヤは確認しておく。
…俺とリクオにリクト、ワカメ、島…倉田こと青田坊、つららこと雪女、そしてカナか…うん、8人だ。
『…リクオ』
「え…何?」
先程からずっと黙っていたリクヤがリクオに話し掛ければ1人で何か、考え込んでいたリクオはハッとしたように返事をした。
『カナが来てんぞ?』
「えっ…カナちゃん!?
…なんで?怖いの苦手なんじゃ…」
「う…うるさいなぁ~
いいでしょ!?」
リクオが驚き顔でそう言えば、焦ったように言い返すカナ。 そしてカナに何故来たのか聞き返されたリクオはたじろぐ。
それを見てにやつく口元を無理矢理下げて清継達の方にリクヤが目を向ければつららが自己紹介していた。
「及川氷麗です!こーいうの…超好きなの!」
ふと、リクヤの目には顔を赤くしてつららを見ている島の姿が目に入った。
そこでリクヤは島の近くにやって来て、ボソッ呟いた。
『…お前、あの子にホの字のレの字のタの字だろ』
「…な、なんでわかったっすか!?てかそれホの字だけで良くないっすか?」
「ま…まぁバレたのなら…仕方な…っひ」
俺と島がこそこそと話していたら突然島の肩に馬鹿でかい手がガシリと降りてきた。
正直、島とは向き合って話していたので、後ろからこの青田坊こと倉田君が近づいて来ているのにリクヤは気づいていたが面白いので黙っていた。
そんな事をしている内に皆は進み始めたらしく、動いていないリクヤをリクオが呼んだ。
「リクヤ何やってんの、早く行くよ?」
『…今行く』
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
「うわー…近くで見ると超不気味ね!」
旧校舎前まで来たリクヤ達は古びたドアを開けて中に入った。
廊下とかがギシギシと不気味な音をたてるのだが、それを聞いてリクヤは何でここ壊さねぇんだろう、と思いながらも後ろから襲おうとする奴らを次々と撃退していく。
「とりあえずこの部屋をチェックしようか」
最初に入ったのは美術準備室である。
リクヤは適当にうろうろしていたが、早々に何か…蜘蛛みたいなもの──
が首に向かって左手を登ってきているのが目に入った。
何だ蜘蛛かと思いきやそいつをよく見てみると、これはマズいと思った。 なぜなら、そいつが蜘蛛というにはあまりにも毒々しい色をしており、今まさにリクヤの首を噛もうカチカチと牙を噛み合わせていたからである。
『……』
「…ブギュッ!!」
取りあえずリクヤは近くにあった木の棒で床に払い落とし、踏んでみた。
効果は一応あったみたいで蜘蛛(仮)は潰れて消えた。
床が溶ける程の毒を残して…
『…あぶないあぶない……』
ホッと一息をつきリクオの方を見ると、リクオも妖怪を潰していた。
「む…ここは給湯室か…」
「うわー危なそう…水回りだし開けてみます?」
「ダメェー!!」
島がドアに手をかけようとした瞬間リクオが割って入った。
島も清継も突然リクオが大声を出したためかなり驚いていた。
それからリクオは何か頑張り始めた。
踏んだり蹴ったり殴ったり閉めたり…1人でよくやるなぁ。
そんな事を思いつつも後ろでリクオが仕留め損ねた雑魚妖怪をリクトと共に着々と踏んでいく。
「リクオはよく頑張るなぁー」
「…気づいてるなら手伝ってよ」
「やってるやってる…特にリクヤ」
「うわっ…本当だ…」
息を切らすリクオにリクトが声をかける。 そうに言われ振り返るリクオの目に、現在も多くの妖怪を踏みつけ、少し太めの鉄の棒でバシバシ叩いているリクヤの姿が映った。
「ここでラストかな?」
清継達がラストの食堂に入って行ったのでリクオは慌てて走り出した。 そうして、あらかじめリクヤはカナを引き寄せて顔面を覆う様に抱きしめてカナの視界を奪っておく。
『カナ…怖いから目と耳塞いで?』
「え…うん」
リクヤ が素直に目と耳を塞いだカナを確認してから食堂室へ向かうと、既に青田坊と雪女がすべて仕留めて終わっていて鴉天狗まで出てきた事にリクオは驚いていた。
「…あれだけ写真に雪女達が写ってたのに気づいてないとか鈍感すぎるぞ…」
「リクト様はお気づきに?ではリクヤ様は?」
『結構序盤から…』
2人が話しに加われば更に驚くリクオに対して鴉天狗が呆れた様子で話す。
「全く…心配になって来てみればあんな現代妖怪、妖怪の主となるべきお方が情けのうございますぞ」
「ボクは平和に暮らしたいんだぁ~!!」
リクオが叫んだところでリクヤの後ろにピッタリくっ付いたカナが
「まだ怖い?」
と聞いてきたのでリクヤはハッとする。
『取りあえず鴉天狗は先に帰れ。青田坊とリクトは清継達を運んでくれ』
「わかりやした」
「ん…」
リクヤは旧校舎から全員出たのを確認してからカナをリクオに預ける。
『リクオはカナを家まで送ってやれ』
「え…リクヤは?」
『俺はちょっと用事があるから…つらら達も先に帰ってくれ』
「お1人で大丈夫ですか?」
「大した用事じゃないから大丈夫」
「…わかりました」