リクオは三兄弟で、この小説ではリクオの上に夢主と夢主の弟(夢主とは双子)がいます
温泉編
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夢主と夢主弟は双子で、リクオの兄です。
リクオは双子の2歳下の弟です
リクオは双子の2歳下の弟です
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先ほどの光と爆発により、五兵衛は吹き飛ばされていた。
後からやってきたリクトは木陰に身を潜め、様子を見守っていた。
あっという間にして巨大になったリクヤを取り込んだ発光する物体は、その大きさをスルスルと縮め弾け飛んだ。
その残像がまだ残り、チラチラと目の前を移動するなかリクトの視線の先にはリクヤが立っていた。
「リク…っ!!」
リクトはリクヤと呼ぼうとして躊躇った。
そこに立っていたのはリクヤの様でどこかリクヤでないような気がした。
いつも自分の近くにいた身近な存在のリクヤが、どこか遠くに行ってしまったようなそんな感じだった。
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
リクヤ視点
ードクンー
血が熱い。
血が騒いでいる。
ードクンー
俺の身体なのに俺じゃないみたいだ。
…そうか……これが妖怪の血か…
…リクオもこんな感じだったのか。何だか凄く力が湧いてきた気がするよ。
ってことは…このまま変化した状態で五兵衛と戦うってこと??
今の俺なら何でも出来そうな気がする!!
ぶっ倒してやるぜ!!フハハハハ。
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
光の中から出てきたリクヤは、いつもより背が高く、髪も長く伸びていた。
手にしている刀は直っていた。先ほど折れてしまったのが嘘だったかのように。
そのとき五兵衛はリクヤに斬りかかっていった。
「おまえは何者だぁぁぁぁッッ!!」
と、叫びながら。
『何者か…と言ったな…』
『俺は奴良組3代目補佐候補、奴良リクヤだ!!』
そう言いながらリクヤは五兵衛をいなし、斬った。
五兵衛の身体から血がほとばしり、地に伏した。すると五兵衛の身体が消え、後には真っ二つになった大きな蜘蛛の骸が横たわっていた。
『……!?』
その蜘蛛の大きさにびっくりしたのもつかの間、張り詰めていた糸が切れたかのようにリクヤも地にへたりこんだ。
それと同時に姿も元に戻る。
刀を地にさし、支えているのがやっとのようで、リクトがリクヤに駆け寄った時には刀を掴んだ手の力も抜け、倒れかけていた。
「リクヤっ!!」
『………!?』
自身を抱き抱えたリクトをみて重いまぶたをちょっと持ち上げた。
『お前……どう…してっ……』
「っ…ごめんな!!リクヤ!!
ひとりにしてっ!!
…もう大嫌いなんて言わないからっ!!死んじゃいやだよ!!」
ボロボロと涙を流しながらリクトは言った。
『…はっ……死なねぇよ…こんなところで……
…俺の方…こそ……悪かったな…もう…泣くなよ…綺麗な顔が……台無しだぜ?』
そう言ってにこりと笑いリクヤは目を閉じた。
それを見てリクトは死んだんじゃないかと不安になるが、すーすーと寝息が聞こえたのでほっと胸をなでおろす。
そのまま起こしてしまわないようにそっとおぶり、山道をおりはじめた。
後からやってきたリクトは木陰に身を潜め、様子を見守っていた。
あっという間にして巨大になったリクヤを取り込んだ発光する物体は、その大きさをスルスルと縮め弾け飛んだ。
その残像がまだ残り、チラチラと目の前を移動するなかリクトの視線の先にはリクヤが立っていた。
「リク…っ!!」
リクトはリクヤと呼ぼうとして躊躇った。
そこに立っていたのはリクヤの様でどこかリクヤでないような気がした。
いつも自分の近くにいた身近な存在のリクヤが、どこか遠くに行ってしまったようなそんな感じだった。
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リクヤ視点
ードクンー
血が熱い。
血が騒いでいる。
ードクンー
俺の身体なのに俺じゃないみたいだ。
…そうか……これが妖怪の血か…
…リクオもこんな感じだったのか。何だか凄く力が湧いてきた気がするよ。
ってことは…このまま変化した状態で五兵衛と戦うってこと??
今の俺なら何でも出来そうな気がする!!
ぶっ倒してやるぜ!!フハハハハ。
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光の中から出てきたリクヤは、いつもより背が高く、髪も長く伸びていた。
手にしている刀は直っていた。先ほど折れてしまったのが嘘だったかのように。
そのとき五兵衛はリクヤに斬りかかっていった。
「おまえは何者だぁぁぁぁッッ!!」
と、叫びながら。
『何者か…と言ったな…』
『俺は奴良組3代目補佐候補、奴良リクヤだ!!』
そう言いながらリクヤは五兵衛をいなし、斬った。
五兵衛の身体から血がほとばしり、地に伏した。すると五兵衛の身体が消え、後には真っ二つになった大きな蜘蛛の骸が横たわっていた。
『……!?』
その蜘蛛の大きさにびっくりしたのもつかの間、張り詰めていた糸が切れたかのようにリクヤも地にへたりこんだ。
それと同時に姿も元に戻る。
刀を地にさし、支えているのがやっとのようで、リクトがリクヤに駆け寄った時には刀を掴んだ手の力も抜け、倒れかけていた。
「リクヤっ!!」
『………!?』
自身を抱き抱えたリクトをみて重いまぶたをちょっと持ち上げた。
『お前……どう…してっ……』
「っ…ごめんな!!リクヤ!!
ひとりにしてっ!!
…もう大嫌いなんて言わないからっ!!死んじゃいやだよ!!」
ボロボロと涙を流しながらリクトは言った。
『…はっ……死なねぇよ…こんなところで……
…俺の方…こそ……悪かったな…もう…泣くなよ…綺麗な顔が……台無しだぜ?』
そう言ってにこりと笑いリクヤは目を閉じた。
それを見てリクトは死んだんじゃないかと不安になるが、すーすーと寝息が聞こえたのでほっと胸をなでおろす。
そのまま起こしてしまわないようにそっとおぶり、山道をおりはじめた。