リクオは三兄弟で、この小説ではリクオの上に夢主と夢主の弟(夢主とは双子)がいます
ガゴゼ編
夢小説設定
この小説の夢小説設定
夢主と夢主弟は双子で、リクオの兄です。
リクオは双子の2歳下の弟です
リクオは双子の2歳下の弟です
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…お前らっしっかりしろ!!」
バスが生き埋めになってから数時間が経ったがまずい事にリクト以外全員の意識が戻らない。
今リクトの目の前で横たわっている3人は重傷も良いところだ、と言うかもろ瀕死である。
リクト自身も人のことは言えないのだが…
数カ所の打撲に加え、ガラスによる大小様々な傷…である。
「…」
このままじゃ、みんな死ぬのだろうか?
もう…手遅れなのだろうか?
もうオレに出来ることは何も無いのだろうか?
「……いや、オレは…決めたんだ」
もっと強く、大切な人を護れるように強くなると決めたのはリクヤだけでは無かった。
4年前鯉伴が刺された後、もう後悔はしないとリクトは決めたのであった。
「ダメ元でやってみよう。不戦敗は嫌だからな…」
リクトがもしやと思い手をかざしてみた。
すると自分の手のひらから淡い光が現れ始め、光っていた光は3人とリクトの身体を包み込んだ。
するとリクトを含め4人の傷が塞がっていく。
リクトは鯉伴の治癒能力を継いでいた。
え、え、えぇ!?
流石俺!!オレの秘めたる力が覚醒したのか!?
やっぱやれば何でも出来る子なんだなぁ…うん……でも、頑張ったら疲れるから…
適当が1番だよねっ!
「…っうぅ…」
「カナ!」
リクトは左手をかざしたままいつの間にか動くようになった右手で優しくカナの頬を撫でた。
「…もう大丈夫だからな」
「…!?」
うっすらと目を開いていたカナの目がリクトを捉えた途端に見開かれた。
あれ?なんか凄く驚いてる?
「…いてて」
「うー…」
「!…清継、島!」
「「…!」」
遅れて意識を取り戻した清継と島もリクトを見た瞬間何故か「え…誰この人!?」みたいな顔をした。
リクトが不思議に思い3人を見ながら首を傾げていると。
「「「…あなたは誰?…ですか?」」」
「……うん?」
三人がリクトにそんな質問をし、リクトがその質問に疑問を覚えていると、割れた窓ガラスがリクトの発している光に反射してキラリと光り、ハッキリとリクトの姿を映し出していた。
その姿を見て当然の事ながらリクトも目を見開く。
…何で……何で…姿が……
いやいやフツーは有り得ないんじゃないか?コレ…
漫画じゃ無いんだから……いや…でも……
妖怪がいる時点で……あれ?…ま、いっか!
映っていたのは、地味な色のツギハギだらけの着物をきた少年の姿であった。
…いや、でも…ホント、何で!?
ていうか、誰だ。こいつ…
オレこんな顔知らねぇし… これがオレの…覚醒後の姿!?…いや…ねぇな……ほんと…誰だ??
…あ、でもよく見ると、その着物…見覚えのあるようなないような…
「ち…結構生き残ってんじゃねーか」
「ひっ!?」
「…ガゴゼ」
ぼそりと呟いたガゴゼ会の1人にもう殆ど怪我が治ったカナ達は短く悲鳴を上げた。
「あんまりトンネルが壊れなかったようだな…とにかく…ココにいる全員『皆殺し』じゃ…若達もろともな。」
ニヤニヤと笑うガゴゼに何故かリクトは怒りを覚えた。
「ひ…」
「ああ…こっちへ…」
此方へどんどん近付いてくるガゴゼ達にカナ達は恐怖して逃げようとするが瓦礫に塞がれて逃げる事は叶わない。
「よ、妖怪…っ!」
「…下がってな。」
「何だ貴様は…」
カナ達を守るためガゴゼ会の群れの前に立ちはだかると、リクトは正体を聞かれた。
自分でも分からない事を答えれる訳もないと考えたリクトはこう答える。
「…あんたらに答える義理なんてねぇよ。」
どこかのドラマで出てくる登場人物っぽく…答えようとしたリクト。
しかし現実はそう上手くは行かないものである。
ガゴゼより高くなった身長で、リクトはガゴゼを見下ろして言ったものだから何か勝ったような気持ちになったのだろう。
フッと笑みを顔に浮かべて言った。
そう、それはガゴゼの角度から見ればドヤ顔に見えなくもなかった…
それがガゴゼの怒りのパラメーターを更に跳ね上げされる。
何で答えられるわけ!?
自分の状況がよくわからないっていうのに!?
「野郎が…まとめて殺ってしまえ。」
「わあぁぁぁぁぁぁっ!!」
ガゴゼ達が一気に襲いかかってきて、内心リクトは焦るが、顔は無表情のままカナ達の前に立ち戦闘体制に構えた。
「…っ!」
正にガゴゼ達の先頭にいた1人がリクトを攻撃すべく武器を振りかぶった瞬間、瓦礫の山が崩れ奴良組の妖怪がトンネル内になだれ込んできた。
「おほ…見つけましたぜ若ァー!」
妖怪の群れの中心にいる少年に目がいく。
「おー…皆だ……あれ…は…リクオ?」
ぽつりと呟いたリクトの言葉は、瓦礫の崩れる音で遮られる。
「ガゴゼ…貴様何故其処にいる?」
リクオの言葉に焦り始めるガゴゼ達を見て、リクトは身を隠すべくカナ達から離れる。
「待ちな…」
だが、リクトは隠れ切る前にリクオに呼び止められる。
…ちょっと?何で止めるの?急いでたらどうするつもりだったの?
「あんたが誰だか知らねぇが…カナちゃん達を守ってくれてありがとよ…」
リクオの言葉にリクトは何となく溜め息をついた。
もう少し早く来てくれれば良かったのに…
ってことは…リクヤもきてんの?
…リクヤは何処!?
そう思うリクトであった。
バスが生き埋めになってから数時間が経ったがまずい事にリクト以外全員の意識が戻らない。
今リクトの目の前で横たわっている3人は重傷も良いところだ、と言うかもろ瀕死である。
リクト自身も人のことは言えないのだが…
数カ所の打撲に加え、ガラスによる大小様々な傷…である。
「…」
このままじゃ、みんな死ぬのだろうか?
もう…手遅れなのだろうか?
もうオレに出来ることは何も無いのだろうか?
「……いや、オレは…決めたんだ」
もっと強く、大切な人を護れるように強くなると決めたのはリクヤだけでは無かった。
4年前鯉伴が刺された後、もう後悔はしないとリクトは決めたのであった。
「ダメ元でやってみよう。不戦敗は嫌だからな…」
リクトがもしやと思い手をかざしてみた。
すると自分の手のひらから淡い光が現れ始め、光っていた光は3人とリクトの身体を包み込んだ。
するとリクトを含め4人の傷が塞がっていく。
リクトは鯉伴の治癒能力を継いでいた。
え、え、えぇ!?
流石俺!!オレの秘めたる力が覚醒したのか!?
やっぱやれば何でも出来る子なんだなぁ…うん……でも、頑張ったら疲れるから…
適当が1番だよねっ!
「…っうぅ…」
「カナ!」
リクトは左手をかざしたままいつの間にか動くようになった右手で優しくカナの頬を撫でた。
「…もう大丈夫だからな」
「…!?」
うっすらと目を開いていたカナの目がリクトを捉えた途端に見開かれた。
あれ?なんか凄く驚いてる?
「…いてて」
「うー…」
「!…清継、島!」
「「…!」」
遅れて意識を取り戻した清継と島もリクトを見た瞬間何故か「え…誰この人!?」みたいな顔をした。
リクトが不思議に思い3人を見ながら首を傾げていると。
「「「…あなたは誰?…ですか?」」」
「……うん?」
三人がリクトにそんな質問をし、リクトがその質問に疑問を覚えていると、割れた窓ガラスがリクトの発している光に反射してキラリと光り、ハッキリとリクトの姿を映し出していた。
その姿を見て当然の事ながらリクトも目を見開く。
…何で……何で…姿が……
いやいやフツーは有り得ないんじゃないか?コレ…
漫画じゃ無いんだから……いや…でも……
妖怪がいる時点で……あれ?…ま、いっか!
映っていたのは、地味な色のツギハギだらけの着物をきた少年の姿であった。
…いや、でも…ホント、何で!?
ていうか、誰だ。こいつ…
オレこんな顔知らねぇし… これがオレの…覚醒後の姿!?…いや…ねぇな……ほんと…誰だ??
…あ、でもよく見ると、その着物…見覚えのあるようなないような…
「ち…結構生き残ってんじゃねーか」
「ひっ!?」
「…ガゴゼ」
ぼそりと呟いたガゴゼ会の1人にもう殆ど怪我が治ったカナ達は短く悲鳴を上げた。
「あんまりトンネルが壊れなかったようだな…とにかく…ココにいる全員『皆殺し』じゃ…若達もろともな。」
ニヤニヤと笑うガゴゼに何故かリクトは怒りを覚えた。
「ひ…」
「ああ…こっちへ…」
此方へどんどん近付いてくるガゴゼ達にカナ達は恐怖して逃げようとするが瓦礫に塞がれて逃げる事は叶わない。
「よ、妖怪…っ!」
「…下がってな。」
「何だ貴様は…」
カナ達を守るためガゴゼ会の群れの前に立ちはだかると、リクトは正体を聞かれた。
自分でも分からない事を答えれる訳もないと考えたリクトはこう答える。
「…あんたらに答える義理なんてねぇよ。」
どこかのドラマで出てくる登場人物っぽく…答えようとしたリクト。
しかし現実はそう上手くは行かないものである。
ガゴゼより高くなった身長で、リクトはガゴゼを見下ろして言ったものだから何か勝ったような気持ちになったのだろう。
フッと笑みを顔に浮かべて言った。
そう、それはガゴゼの角度から見ればドヤ顔に見えなくもなかった…
それがガゴゼの怒りのパラメーターを更に跳ね上げされる。
何で答えられるわけ!?
自分の状況がよくわからないっていうのに!?
「野郎が…まとめて殺ってしまえ。」
「わあぁぁぁぁぁぁっ!!」
ガゴゼ達が一気に襲いかかってきて、内心リクトは焦るが、顔は無表情のままカナ達の前に立ち戦闘体制に構えた。
「…っ!」
正にガゴゼ達の先頭にいた1人がリクトを攻撃すべく武器を振りかぶった瞬間、瓦礫の山が崩れ奴良組の妖怪がトンネル内になだれ込んできた。
「おほ…見つけましたぜ若ァー!」
妖怪の群れの中心にいる少年に目がいく。
「おー…皆だ……あれ…は…リクオ?」
ぽつりと呟いたリクトの言葉は、瓦礫の崩れる音で遮られる。
「ガゴゼ…貴様何故其処にいる?」
リクオの言葉に焦り始めるガゴゼ達を見て、リクトは身を隠すべくカナ達から離れる。
「待ちな…」
だが、リクトは隠れ切る前にリクオに呼び止められる。
…ちょっと?何で止めるの?急いでたらどうするつもりだったの?
「あんたが誰だか知らねぇが…カナちゃん達を守ってくれてありがとよ…」
リクオの言葉にリクトは何となく溜め息をついた。
もう少し早く来てくれれば良かったのに…
ってことは…リクヤもきてんの?
…リクヤは何処!?
そう思うリクトであった。