リクオは三兄弟で、この小説ではリクオの上に夢主と夢主の弟(夢主とは双子)がいます
ガゴゼ編
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夢主と夢主弟は双子で、リクオの兄です。
リクオは双子の2歳下の弟です
リクオは双子の2歳下の弟です
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その頃リクオは鴉天狗に連れられて家路についていた。
「まったくリクオ様、リクヤ様、帰りが遅くなって心配して来てみたからいいようなものの。」
鴉天狗はリクオのランドセルを掴んでバッサバッサとリクオを宙吊り状態で運んでいた。
そしてリクヤはと言うと…
上を度々見上げつつ走っていた。
「これからは嫌がられても絶対お供をつけますからね!」
「………なぁカラス天狗ボクって…人間なのかなぁ…?」
「え?」
「そりゃまぁお母様もお婆様も人間ですから…」
「だよね!」
おいおい…
パァッと笑顔になったなリクオ…
そんなに人間なのが嬉しいのか?
でもな…リクオには残念だけど…
「でも総大将の血も当然4分の1は入っております。」
「よ…4分の1も?」
ほらな…
4分の1もぬらりひょんの血も入ってるんだよ…林檎の4分の1って大きいんだよ…
簡単には食べれないし…
「当然リクヤ様、リクト様にも4分の1総大将の血が入っております。」
「二人にも?」
「そうです…ですからお三人共もっと堂々としていればよいのです。」
などと話し終えたあとしばらく無言で走っていたのでリクヤは考えた。ランドセルについて…
清継のランドセル見てて思ったんだが、あいつのランドセルどうなってんだ??横長だぞ??
なんかかなり高価な革っぽい質感だぞ??この成金めっ!!
それにさ、カナ!!アイツもだ!!あいつも何だか可愛いランドセルしょいやがって…俺は羨ましいぞ??
都会ってみんなこんなにもんなのか??小学校が私服だしよ……なんか自由じゃね??可愛くね??髪留めとかも黒もしくは茶のゴムじゃなくてもいいみたいだし!!!!
地方民だったとき凄い憧れてたんだよ!!都会って凄いね!!!!
そうして 三人が屋敷に着き、鴉天狗にリクオが下ろされたと同時にリクヤが屋敷に着いた。直後、雪女達が泣きついてきた。
「どーしたのじゃ皆の衆。」
「だって…だって…」
雪女は震える手でテレビを指差す。
〈中継です!!浮世絵町にあるトンネル付近で起きた崩落事故で路線バスが”生き埋め”に…〉
「…え?」
〈中には浮世絵小の児童が多数乗っていたと見られ…〉
「!?なっ…何でバスが!?」
「おおリクオとリクヤは帰ったか…お前悪運強いのー、ん?リクトはどうした?」
ドクリとリクオの心臓が大きく脈打つ。
「あれ逃すと30分後だよ。」
「ほっときなよー乗ろ!!」
ーカナちゃんー
「いやああぁああリクオ様!!心配しましたよ!!」
「ワシの方が心配じゃ青!!」
ドクンドクンと高鳴る心音で青や黒の声はリクオの耳には届かない。
「…リクオ。」
「お兄ちゃん達がついてるからな。」
ーリクトー
「…助けに…行かなきゃ…」
羽織りを掴んだリクオは庭へ飛び出した。
「何処へ行くんじゃこんな時間から!?」
「決まってるじゃんか!!リクトとカナちゃんを助けに行く!!」
「待ちなされ!!」
リクオが青達を連れて行こうとすれば木魚達磨が止める。
「木魚達磨殿…?」
「なりませんぞ…人間を助けに行くなど…言語道断!!」
「でも行かなきゃリクトがっ!」
「いくらリクト様が総大将の血を継いでいるからといっても人間には変わりない!
それはリクオ様もリクヤ様も同じ…我々は妖怪の総本山…奴良組なのだ!!
人の気まぐれで百鬼を率いらせてたまるか!!」
うわー。木魚達磨…すごい迫力…ドーンって効果音付いてないのが不思議な位だよ…
リクオも凄く目見開いちゃってるし…
「無礼?」
「フン…貴様…奴良組の代紋“畏”の意味を理解しているのか?」
「妖怪とは…人々におそれを抱かせるもの。
それを人助けなど…」
「…笑止!!」
…いや…達磨…
もっともらしい事言っちゃってるけど…
どうなのさ…
木魚達磨の言葉に青田坊がカチリときて木魚達磨の胸ぐらに掴みかかる。
周りの妖怪達はそれを止めようと騒ぎ始めたがリクオの叫びで庭中が騒然とした。
「若?」
「若のお姿が…」
「なぁ…みんな…」
リクオの姿が徐々に変わっていく。
「オレが「人間だから」だめだというのなら…」
「!?」
「妖怪ならばオマエらを率いていいんだな!?だったら…人間なんてやめてやる!」
変わりきったリクオの姿は若かりし頃のぬらりひょんそっくりだった。
かっけぇよッッッ!!!
マジでッッッ!!!
感動だよっ!感激だよっ!ゾクッてしたよっ!
興奮しすぎて死にそうだよッッ!!
リクオぉぉぉぉぉっっっっ!!!!!
お兄ちゃんっ幸せっ!!!
…あれなんか……視界がボヤけて…
…え、俺…泣い…て…!?
…うん!泣いてない!
リクヤはリクオの覚醒をすごく真近で見る事ができた事に感動した。
夢にまで見た場面(実際何度も夢に出てきた)を、見ることが出来、感動のあまり涙を流しそうになったが、みんなに見られてはなるまいと、その涙をグッと堪えた。
「おめーらついてきな。」
『おう!』
驚く木魚達磨を置いて妖怪達を引き連れたリクオはさっさと行ってしまった。
もちろんリクヤも付いていく。
「若!?待ちなされ!」
「木魚達磨殿……」
それでも尚リクオを止めようとする木魚達磨に首無が声をかける。
「今は取り込み中じゃ!!後にしろ。」
「若達が乗るはずだったバスが事故にあったということは誰かに狙われたのかも…刺客かあるいは…」
首無の言葉に木魚達磨もハッとする。
「今夜は何だか…血が熱いなぁ…」
「リクオ様言ったでしょう、それが妖怪の血です。」
「血…?」
「リクオ様はワシらを率いていいんです。あなたは…総大将の血を4分の1も継いでいるのですから!」
ー待ってろよ。リクトー
「まったくリクオ様、リクヤ様、帰りが遅くなって心配して来てみたからいいようなものの。」
鴉天狗はリクオのランドセルを掴んでバッサバッサとリクオを宙吊り状態で運んでいた。
そしてリクヤはと言うと…
上を度々見上げつつ走っていた。
「これからは嫌がられても絶対お供をつけますからね!」
「………なぁカラス天狗ボクって…人間なのかなぁ…?」
「え?」
「そりゃまぁお母様もお婆様も人間ですから…」
「だよね!」
おいおい…
パァッと笑顔になったなリクオ…
そんなに人間なのが嬉しいのか?
でもな…リクオには残念だけど…
「でも総大将の血も当然4分の1は入っております。」
「よ…4分の1も?」
ほらな…
4分の1もぬらりひょんの血も入ってるんだよ…林檎の4分の1って大きいんだよ…
簡単には食べれないし…
「当然リクヤ様、リクト様にも4分の1総大将の血が入っております。」
「二人にも?」
「そうです…ですからお三人共もっと堂々としていればよいのです。」
などと話し終えたあとしばらく無言で走っていたのでリクヤは考えた。ランドセルについて…
清継のランドセル見てて思ったんだが、あいつのランドセルどうなってんだ??横長だぞ??
なんかかなり高価な革っぽい質感だぞ??この成金めっ!!
それにさ、カナ!!アイツもだ!!あいつも何だか可愛いランドセルしょいやがって…俺は羨ましいぞ??
都会ってみんなこんなにもんなのか??小学校が私服だしよ……なんか自由じゃね??可愛くね??髪留めとかも黒もしくは茶のゴムじゃなくてもいいみたいだし!!!!
地方民だったとき凄い憧れてたんだよ!!都会って凄いね!!!!
そうして 三人が屋敷に着き、鴉天狗にリクオが下ろされたと同時にリクヤが屋敷に着いた。直後、雪女達が泣きついてきた。
「どーしたのじゃ皆の衆。」
「だって…だって…」
雪女は震える手でテレビを指差す。
〈中継です!!浮世絵町にあるトンネル付近で起きた崩落事故で路線バスが”生き埋め”に…〉
「…え?」
〈中には浮世絵小の児童が多数乗っていたと見られ…〉
「!?なっ…何でバスが!?」
「おおリクオとリクヤは帰ったか…お前悪運強いのー、ん?リクトはどうした?」
ドクリとリクオの心臓が大きく脈打つ。
「あれ逃すと30分後だよ。」
「ほっときなよー乗ろ!!」
ーカナちゃんー
「いやああぁああリクオ様!!心配しましたよ!!」
「ワシの方が心配じゃ青!!」
ドクンドクンと高鳴る心音で青や黒の声はリクオの耳には届かない。
「…リクオ。」
「お兄ちゃん達がついてるからな。」
ーリクトー
「…助けに…行かなきゃ…」
羽織りを掴んだリクオは庭へ飛び出した。
「何処へ行くんじゃこんな時間から!?」
「決まってるじゃんか!!リクトとカナちゃんを助けに行く!!」
「待ちなされ!!」
リクオが青達を連れて行こうとすれば木魚達磨が止める。
「木魚達磨殿…?」
「なりませんぞ…人間を助けに行くなど…言語道断!!」
「でも行かなきゃリクトがっ!」
「いくらリクト様が総大将の血を継いでいるからといっても人間には変わりない!
それはリクオ様もリクヤ様も同じ…我々は妖怪の総本山…奴良組なのだ!!
人の気まぐれで百鬼を率いらせてたまるか!!」
うわー。木魚達磨…すごい迫力…ドーンって効果音付いてないのが不思議な位だよ…
リクオも凄く目見開いちゃってるし…
「無礼?」
「フン…貴様…奴良組の代紋“畏”の意味を理解しているのか?」
「妖怪とは…人々におそれを抱かせるもの。
それを人助けなど…」
「…笑止!!」
…いや…達磨…
もっともらしい事言っちゃってるけど…
どうなのさ…
木魚達磨の言葉に青田坊がカチリときて木魚達磨の胸ぐらに掴みかかる。
周りの妖怪達はそれを止めようと騒ぎ始めたがリクオの叫びで庭中が騒然とした。
「若?」
「若のお姿が…」
「なぁ…みんな…」
リクオの姿が徐々に変わっていく。
「オレが「人間だから」だめだというのなら…」
「!?」
「妖怪ならばオマエらを率いていいんだな!?だったら…人間なんてやめてやる!」
変わりきったリクオの姿は若かりし頃のぬらりひょんそっくりだった。
かっけぇよッッッ!!!
マジでッッッ!!!
感動だよっ!感激だよっ!ゾクッてしたよっ!
興奮しすぎて死にそうだよッッ!!
リクオぉぉぉぉぉっっっっ!!!!!
お兄ちゃんっ幸せっ!!!
…あれなんか……視界がボヤけて…
…え、俺…泣い…て…!?
…うん!泣いてない!
リクヤはリクオの覚醒をすごく真近で見る事ができた事に感動した。
夢にまで見た場面(実際何度も夢に出てきた)を、見ることが出来、感動のあまり涙を流しそうになったが、みんなに見られてはなるまいと、その涙をグッと堪えた。
「おめーらついてきな。」
『おう!』
驚く木魚達磨を置いて妖怪達を引き連れたリクオはさっさと行ってしまった。
もちろんリクヤも付いていく。
「若!?待ちなされ!」
「木魚達磨殿……」
それでも尚リクオを止めようとする木魚達磨に首無が声をかける。
「今は取り込み中じゃ!!後にしろ。」
「若達が乗るはずだったバスが事故にあったということは誰かに狙われたのかも…刺客かあるいは…」
首無の言葉に木魚達磨もハッとする。
「今夜は何だか…血が熱いなぁ…」
「リクオ様言ったでしょう、それが妖怪の血です。」
「血…?」
「リクオ様はワシらを率いていいんです。あなたは…総大将の血を4分の1も継いでいるのですから!」
ー待ってろよ。リクトー