リクオは三兄弟で、この小説ではリクオの上に夢主と夢主の弟(夢主とは双子)がいます
幼少期編
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夢主と夢主弟は双子で、リクオの兄です。
リクオは双子の2歳下の弟です
リクオは双子の2歳下の弟です
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『…ーはっ!』
リクヤはガバリと勢いよく起き上がり周りをキョロキョロと見渡すが、そこはリクヤの部屋だった。
外を確認しようと立とうとしたら鴆にゲンコツを落とされた。
「てめっ。リクヤ意識が戻ったと思えば…病人なら病人らしくしてろ!」
その鴆の言葉にリクヤは何のことやら、と言うような顔をした。
『どこ怪我してるって言うんだよ!』
「はぁ?ほら、ここ…」
『…あ、ホントだ…』
リクヤが鴆に言われ、確認すればリクヤの目には大部分に渡って巻かれる包帯がうつった。
『あれ?でもさ。全然痛く無いんだけど…』
「そりゃ…あれだ…言いにくいんだが…」
鴆は顔を曇らせる。
『…俺に言いづらい事なのか?』
「…あぁ…」
…っ…どうしてそんな顔をする…
「…実はだな………」
鴆は小さな声で伝えた。
『はぁ!?マジかよ。おいおいおいおい…』
リクヤは目を見開く。
「あぁ…嘘じゃねえ。ホントだ…」
『…ふーん。』
鴆の話を聞き終えたリクヤは最初は驚くものの直ぐに落ち着きを取り戻す。
『じゃぁ、アレなんだな。さっきの話を纏めると、俺の体には痛みを消す呪いが掛かっていると。』
「あぁ…」
『まぁ、要は大怪我をしても痛みを感じないという事か?
なら大丈夫だ。自分の怪我の状態ぐらいは判断出来るからな。
それに、プリントの端で切ったとかの怪我はちゃんと痛いんだろう??』
「…そうか…?本当なんだな?
大怪我しても痛くないから…怪我したまま、闘って倒れられでもしたら大変だからな……無理はするなよ?」
『あぁ、もちろん!』
リクヤと鴆の会話が一段落着いたとき、リクオやリクトそしてみんなが入ってきた。
「…心配したんだよぉ!」
『うぉっ…リクオ、悪かった!』
リクヤに抱きつき続けるリクオは号泣している。
「リクヤ!!!てめぇオレを置いて死ぬなんて許さねぇからな!」
『えっ!?リクト?』
そんなリクオの様子を見ていたリクトがいきなりリクヤに抱きつく。
なんかこの子口調変わってないか??
今まではさ、なんかリクオっぽい可愛い感じだったのに、ますます俺に似てきたような…気がする……
そしてその抱きしめた腕は段々と上に上がっていき、リクヤの首を締め始める。
『ちょっ!おま、リクトっ!!死ぬ死ぬ死ぬ死ぬっっ!!』
リクヤが必死に畳を叩いて痛みを訴えるのが、幸をなしリクトはその腕を離す。
「分かった?」
『…おう…』
『あっ!そうだ。お父さんは?』
何とか息が出来るようになったリクヤは鯉伴がどうしているかについてリクトに聞いた。
「あー、えーと、お父さんは…」
「リクヤの後ろだぜ。」
『えっ!?』
リクトが鯉伴がいる所を答えている途中で鯉伴の声がリクヤの後ろからあがった。
しかし、
ここまではいつもの鯉伴だったのだが、次の瞬間から空気が変わる。
「…すまねぇが、この部屋から俺と親父とリクヤ以外出ていってくれねぇか?」
鯉伴が珍しく真面目に言った。
そんな鯉伴の考えていることを察したのかみんなはぬらりひょんと鯉伴とリクヤを残して部屋から退出する。
「さぁ、どういう事か説明してもらおうか。」
『あ…えっと…』
『…迷惑かけて、すいませんでした。』
鯉伴からの問いかけにリクヤは土下座をする。
「…まぁ、俺もあれだ…怒れる立場じゃねぇんだけどな…」
「その通りじゃ。鯉伴。今回ばかりはリクヤに救われたからのう。
リクヤのお陰でお前は左腕だけですんだんだしのう。」
「…そうだよな…リクヤ…ありがとうな…でも…」
「「もうあんな危ねぇことは二度とすんじゃねぇっっ!!」」
『っ!!』
「お前が俺よりも早くおっちんじまうじゃねぇかと心配したんだからな。それに。」
「鴆が言ってたぜ。あともう少し治療が遅ければ死んでたかもしれねぇってな。」
鯉伴とぬらりひょんからの説教を食らうリクヤは鯉伴の口から出たその言葉に目を見開く。
「まぁ、とにかくだ。生きててくれてありがとう…」
『…うん…』
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
『くそっ。結局鯉伴に怪我させちまった。』
その日一人部屋で呟くリクヤの声は苦悩に溢れていた。
リクヤはガバリと勢いよく起き上がり周りをキョロキョロと見渡すが、そこはリクヤの部屋だった。
外を確認しようと立とうとしたら鴆にゲンコツを落とされた。
「てめっ。リクヤ意識が戻ったと思えば…病人なら病人らしくしてろ!」
その鴆の言葉にリクヤは何のことやら、と言うような顔をした。
『どこ怪我してるって言うんだよ!』
「はぁ?ほら、ここ…」
『…あ、ホントだ…』
リクヤが鴆に言われ、確認すればリクヤの目には大部分に渡って巻かれる包帯がうつった。
『あれ?でもさ。全然痛く無いんだけど…』
「そりゃ…あれだ…言いにくいんだが…」
鴆は顔を曇らせる。
『…俺に言いづらい事なのか?』
「…あぁ…」
…っ…どうしてそんな顔をする…
「…実はだな………」
鴆は小さな声で伝えた。
『はぁ!?マジかよ。おいおいおいおい…』
リクヤは目を見開く。
「あぁ…嘘じゃねえ。ホントだ…」
『…ふーん。』
鴆の話を聞き終えたリクヤは最初は驚くものの直ぐに落ち着きを取り戻す。
『じゃぁ、アレなんだな。さっきの話を纏めると、俺の体には痛みを消す呪いが掛かっていると。』
「あぁ…」
『まぁ、要は大怪我をしても痛みを感じないという事か?
なら大丈夫だ。自分の怪我の状態ぐらいは判断出来るからな。
それに、プリントの端で切ったとかの怪我はちゃんと痛いんだろう??』
「…そうか…?本当なんだな?
大怪我しても痛くないから…怪我したまま、闘って倒れられでもしたら大変だからな……無理はするなよ?」
『あぁ、もちろん!』
リクヤと鴆の会話が一段落着いたとき、リクオやリクトそしてみんなが入ってきた。
「…心配したんだよぉ!」
『うぉっ…リクオ、悪かった!』
リクヤに抱きつき続けるリクオは号泣している。
「リクヤ!!!てめぇオレを置いて死ぬなんて許さねぇからな!」
『えっ!?リクト?』
そんなリクオの様子を見ていたリクトがいきなりリクヤに抱きつく。
なんかこの子口調変わってないか??
今まではさ、なんかリクオっぽい可愛い感じだったのに、ますます俺に似てきたような…気がする……
そしてその抱きしめた腕は段々と上に上がっていき、リクヤの首を締め始める。
『ちょっ!おま、リクトっ!!死ぬ死ぬ死ぬ死ぬっっ!!』
リクヤが必死に畳を叩いて痛みを訴えるのが、幸をなしリクトはその腕を離す。
「分かった?」
『…おう…』
『あっ!そうだ。お父さんは?』
何とか息が出来るようになったリクヤは鯉伴がどうしているかについてリクトに聞いた。
「あー、えーと、お父さんは…」
「リクヤの後ろだぜ。」
『えっ!?』
リクトが鯉伴がいる所を答えている途中で鯉伴の声がリクヤの後ろからあがった。
しかし、
ここまではいつもの鯉伴だったのだが、次の瞬間から空気が変わる。
「…すまねぇが、この部屋から俺と親父とリクヤ以外出ていってくれねぇか?」
鯉伴が珍しく真面目に言った。
そんな鯉伴の考えていることを察したのかみんなはぬらりひょんと鯉伴とリクヤを残して部屋から退出する。
「さぁ、どういう事か説明してもらおうか。」
『あ…えっと…』
『…迷惑かけて、すいませんでした。』
鯉伴からの問いかけにリクヤは土下座をする。
「…まぁ、俺もあれだ…怒れる立場じゃねぇんだけどな…」
「その通りじゃ。鯉伴。今回ばかりはリクヤに救われたからのう。
リクヤのお陰でお前は左腕だけですんだんだしのう。」
「…そうだよな…リクヤ…ありがとうな…でも…」
「「もうあんな危ねぇことは二度とすんじゃねぇっっ!!」」
『っ!!』
「お前が俺よりも早くおっちんじまうじゃねぇかと心配したんだからな。それに。」
「鴆が言ってたぜ。あともう少し治療が遅ければ死んでたかもしれねぇってな。」
鯉伴とぬらりひょんからの説教を食らうリクヤは鯉伴の口から出たその言葉に目を見開く。
「まぁ、とにかくだ。生きててくれてありがとう…」
『…うん…』
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『くそっ。結局鯉伴に怪我させちまった。』
その日一人部屋で呟くリクヤの声は苦悩に溢れていた。