リクオは三兄弟で、この小説ではリクオの上に夢主と夢主の弟(夢主とは双子)がいます
幼少期編
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夢主と夢主弟は双子で、リクオの兄です。
リクオは双子の2歳下の弟です
リクオは双子の2歳下の弟です
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「二人とも早くー!」
「待てよリクオー!」
山吹が咲き乱れる中、3人で遊んでいた。 ふと先を行くリクオを追いかけるため前を向くと見えてきたのは神社、其れだけなら特にどうでも良いのだが寺の前に1つの人影が見えた。
リクヤはその人影をハッキリと視界に移した直後固まった。固まったというより体が動かなくなった。
「遊びましょう?」
黒く長い髪に黒のワンピースを着たおそらく年はリクトやリクオより少し上であろう少女。 山吹乙女。
遂にリクヤの知っている、一番遭遇したくなかった原作へと突入してしまったのだ。
リクヤが前世で読んだ夢小説で出てきたような予知夢を体験をせずに。
「リクヤ?どうしたの?」
完全に顔から笑顔を消し去った俺に気づいたリクオが心配そうにこちらを見る。
『…ぁ、いや、…何でもないよ。』
リクオを心配させないように無理やり笑顔を貼り付けた。
「リクオ、リクト…その娘は…」
「お父さん!」
俺の後ろで鯉伴が驚いたように立っている。 当たり前のことではあった。自分が昔に愛した人と酷似した少女が目の前にいるのだから。
「遊んでくれたの、このお姉ちゃんが!ねっリクヤ?」
『あ……うん。』
リクヤが力無く頷くと、鯉伴は戸惑いながらも少女に手を差し伸べた。
リクオは嬉しそうに少女と駆けていき、鯉伴はそれを優しく微笑みながら後について行く。
リクヤ はと言うと、どうして良いかわからず4人を多分顔を真っ青にして見つめる。
手が、足が震え、頭が割れるようだ。気を抜いてしまえば倒れてしまうとも思える目眩。 身体が金縛りにあったかのように動かない。 息が詰まる…
「リクヤ、どうした?」
『…!ぁ…え、…いや…、何でも…』
ハッとリクヤが前を見れば、リクヤの身長に合わせて身を屈めた鯉伴が心配した様子で顔を覗き込んでいた。
「なんか顔色が悪いぞ、大丈夫か?」
『…大丈夫、何でもない。』
「…そうか」
「どうしたの?」
「リクヤ?」
リクオとリクトそして少女もリクヤの様子がおかしいことに気づいて駆け寄ってきた。
『何でもないよ、俺はちょっとここで休んでるから2人共、父さんといっしょに遊んでおいで?』
「うん!」
「…おう。」
元気よく頷いたリクオは鯉伴を引っ張って4人で遊び始めた。
リクヤは4人が楽しそうに遊んでいる様子を何とか作った笑顔でみているが、それは少し引きつっている様である。
『…どうする?』
リクヤは誰にも聞こえないような声で1人呟いた。
俺の知っている原作ならば、このままだと間違いなく鯉伴は山吹乙女によって殺されてしまう…
悲痛に叫ぶ山吹乙女に羽衣狐が取り憑いて、数年後には…鵺が産まれる。
それだけは絶対に止めなければならない、なのに体が動かない。
…てか何で俺には予知夢こないの!?
来いよ!!いきなり本番何てありえねぇよ!?
…無理だよ!!俺には!!!!!!!!!!
…だってさ……めっちゃカッコイイいい感じの夢小説の主人公ですら、何度か予知夢体験して、失敗を繰り返して…どうにかして…鯉伴を助ける…ってのが主流なんだよ!!
…1回だけでもさ、練習というか心の準備とか出来たら良いのに……何でかなぁ…こんなんだったら、もっと体鍛えておくべきだったなぁ…
筋トレ嫌いだけど…
こんなリクヤの心の叫びは作者に聞こえるはずもなく物語は進んでいく。
「ねぇリクヤ!リクト!あれなんだろう?」
「三人とも…あまり遠くへ行くなよ。」
『…え?』
リクヤの手を強引に引いて、リクオが駆け出した。 それに気づいたリクヤは焦る。
ちょっとまて、そっちへ行くな!行かないで! 鯉伴と山吹乙女から離れちゃ駄目だ!
りはぁぁぁぁぁんっっ!!
『…っ!』
「リクヤ?」
心の中でそう叫んだリクヤはリクオの腕を振りほどき、駆け出した。
「リクヤー、待ってよ!」
「リクヤー?」
後ろからリクオやリクトの声が聞こえるが、それどころじゃない。
鯉伴の方に目を向けると、既に鯉伴の後ろで少女がどこから出したのかボロボロの刀を持っている。
間に合わない!いや、間に合ってくれないと困るっっ!!クソッ何で俺には予知夢来なかったんだぁーーー!!
「鯉伴ーーーっ!」
その瞬間、リクヤの姿はそこから消え一瞬で少女と鯉伴との間に現れた。
一瞬あれ?とは思ったが、このままのノリで突っ込んでやろうと思い、リクヤは少女と鯉伴を突き放す。
いくら羽衣狐と言っても女であり、更にはその依代が乙女ときた。
なので男である鯉伴は蹴り倒し、少女はグーではなくパーで突き放す。
その衝撃で目を覚ました少女(山吹乙女)は叫び出した。
「いや…いやぁぁぁぁぁっ鯉伴様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「お姉ちゃん…誰?」
俺に追いついたリクオが何か言っている、聞こえているけど頭にその声の内容まで入らない。
どうやらさっき突き飛ばした時に少し切られていたようだ。
そこが燃えているように熱い。
リクオ、リクトこっちに来ちゃ駄目だ。 危ないから逃げろそう伝えたいリクヤはリクトに口パクで伝える。
『(…リクヤ、出来るならみんなを呼んできてくれ…)』
「そこにいるのは誰?」
リクヤの必死の表情と眼力でリクオがそれを言うまでの間に、リクトに意思を伝える事にリクヤは成功する。 (双子ならではの意思疎通ってことで)
「待てよリクオー!」
山吹が咲き乱れる中、3人で遊んでいた。 ふと先を行くリクオを追いかけるため前を向くと見えてきたのは神社、其れだけなら特にどうでも良いのだが寺の前に1つの人影が見えた。
リクヤはその人影をハッキリと視界に移した直後固まった。固まったというより体が動かなくなった。
「遊びましょう?」
黒く長い髪に黒のワンピースを着たおそらく年はリクトやリクオより少し上であろう少女。 山吹乙女。
遂にリクヤの知っている、一番遭遇したくなかった原作へと突入してしまったのだ。
リクヤが前世で読んだ夢小説で出てきたような予知夢を体験をせずに。
「リクヤ?どうしたの?」
完全に顔から笑顔を消し去った俺に気づいたリクオが心配そうにこちらを見る。
『…ぁ、いや、…何でもないよ。』
リクオを心配させないように無理やり笑顔を貼り付けた。
「リクオ、リクト…その娘は…」
「お父さん!」
俺の後ろで鯉伴が驚いたように立っている。 当たり前のことではあった。自分が昔に愛した人と酷似した少女が目の前にいるのだから。
「遊んでくれたの、このお姉ちゃんが!ねっリクヤ?」
『あ……うん。』
リクヤが力無く頷くと、鯉伴は戸惑いながらも少女に手を差し伸べた。
リクオは嬉しそうに少女と駆けていき、鯉伴はそれを優しく微笑みながら後について行く。
リクヤ はと言うと、どうして良いかわからず4人を多分顔を真っ青にして見つめる。
手が、足が震え、頭が割れるようだ。気を抜いてしまえば倒れてしまうとも思える目眩。 身体が金縛りにあったかのように動かない。 息が詰まる…
「リクヤ、どうした?」
『…!ぁ…え、…いや…、何でも…』
ハッとリクヤが前を見れば、リクヤの身長に合わせて身を屈めた鯉伴が心配した様子で顔を覗き込んでいた。
「なんか顔色が悪いぞ、大丈夫か?」
『…大丈夫、何でもない。』
「…そうか」
「どうしたの?」
「リクヤ?」
リクオとリクトそして少女もリクヤの様子がおかしいことに気づいて駆け寄ってきた。
『何でもないよ、俺はちょっとここで休んでるから2人共、父さんといっしょに遊んでおいで?』
「うん!」
「…おう。」
元気よく頷いたリクオは鯉伴を引っ張って4人で遊び始めた。
リクヤは4人が楽しそうに遊んでいる様子を何とか作った笑顔でみているが、それは少し引きつっている様である。
『…どうする?』
リクヤは誰にも聞こえないような声で1人呟いた。
俺の知っている原作ならば、このままだと間違いなく鯉伴は山吹乙女によって殺されてしまう…
悲痛に叫ぶ山吹乙女に羽衣狐が取り憑いて、数年後には…鵺が産まれる。
それだけは絶対に止めなければならない、なのに体が動かない。
…てか何で俺には予知夢こないの!?
来いよ!!いきなり本番何てありえねぇよ!?
…無理だよ!!俺には!!!!!!!!!!
…だってさ……めっちゃカッコイイいい感じの夢小説の主人公ですら、何度か予知夢体験して、失敗を繰り返して…どうにかして…鯉伴を助ける…ってのが主流なんだよ!!
…1回だけでもさ、練習というか心の準備とか出来たら良いのに……何でかなぁ…こんなんだったら、もっと体鍛えておくべきだったなぁ…
筋トレ嫌いだけど…
こんなリクヤの心の叫びは作者に聞こえるはずもなく物語は進んでいく。
「ねぇリクヤ!リクト!あれなんだろう?」
「三人とも…あまり遠くへ行くなよ。」
『…え?』
リクヤの手を強引に引いて、リクオが駆け出した。 それに気づいたリクヤは焦る。
ちょっとまて、そっちへ行くな!行かないで! 鯉伴と山吹乙女から離れちゃ駄目だ!
りはぁぁぁぁぁんっっ!!
『…っ!』
「リクヤ?」
心の中でそう叫んだリクヤはリクオの腕を振りほどき、駆け出した。
「リクヤー、待ってよ!」
「リクヤー?」
後ろからリクオやリクトの声が聞こえるが、それどころじゃない。
鯉伴の方に目を向けると、既に鯉伴の後ろで少女がどこから出したのかボロボロの刀を持っている。
間に合わない!いや、間に合ってくれないと困るっっ!!クソッ何で俺には予知夢来なかったんだぁーーー!!
「鯉伴ーーーっ!」
その瞬間、リクヤの姿はそこから消え一瞬で少女と鯉伴との間に現れた。
一瞬あれ?とは思ったが、このままのノリで突っ込んでやろうと思い、リクヤは少女と鯉伴を突き放す。
いくら羽衣狐と言っても女であり、更にはその依代が乙女ときた。
なので男である鯉伴は蹴り倒し、少女はグーではなくパーで突き放す。
その衝撃で目を覚ました少女(山吹乙女)は叫び出した。
「いや…いやぁぁぁぁぁっ鯉伴様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「お姉ちゃん…誰?」
俺に追いついたリクオが何か言っている、聞こえているけど頭にその声の内容まで入らない。
どうやらさっき突き飛ばした時に少し切られていたようだ。
そこが燃えているように熱い。
リクオ、リクトこっちに来ちゃ駄目だ。 危ないから逃げろそう伝えたいリクヤはリクトに口パクで伝える。
『(…リクヤ、出来るならみんなを呼んできてくれ…)』
「そこにいるのは誰?」
リクヤの必死の表情と眼力でリクオがそれを言うまでの間に、リクトに意思を伝える事にリクヤは成功する。 (双子ならではの意思疎通ってことで)