6 オトコノメニハイトヲヒケ
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立花さんと話をした次の日。
4限目も終わりお昼休みになった。
そういえば、今日は二口くんと話してないな、と思い彼の方を見て気づく。
「ふたくちー、お昼一緒に食べようよー。学食行こっ!」
「ちょ、くっつくなって、わかったから」
今日は休み時間ごとに立花さんがあんな感じで二口くんについてまわってる。
そっか。私、いつの間にか、毎日二口くんと話すことが日常になっていたんだ。
『二口と仲良くなった女子、皆ヤツを好きになるからさ、忠告?』
昨日、立花さんに言われた言葉を思い出す。立花さんは中学から二口くんと同じ学校だったようだ。
忠告か……。もしも私が二口くんを好きになってしまったら……?
二人が教室から出て行く後ろ姿を見て、胸にチクッとした痛みが走る。
また、この感覚……。これ、なんだろう……。
お弁当を開くのも忘れ、自席に座ったままでいると青根くんがやってきた。折り畳んだメモを私の机の上に置く。
「これ……、二口から」
「え? ありがとう」
メモを開く。書いてある文字に心臓がどきんと高鳴った。私はガタっと音を立てて立ち上がる。
「待って青根くん!」
そのまま行ってしまおうとする青根くんを呼び止める。青根くんは片眉を上げて振り返ってくれた。
「今日、部活何時に終わる?」
メモには『後で連絡くれ!!』というメッセージと11桁の番号が走り書きされていた。
◇◇◇
夜8時。深呼吸をしてメモの番号に電話をかける。3コール目で相手とつながった。
「結城です。二口くんの携帯で合ってますか?」
『ハイ、二口です』
笑うのをこらえているような弾んだ声にほっとする。
「今大丈夫?」
『ああ、今帰ってきたところ。タイミングばっちり』
「そう、よかった」
『携帯、スマホ?』
「うん」
『LINEやってる?』
「うんあるよ」
『じゃ俺も登録しておく。ちょっと話いい? かけ直す』
そう言って一旦通話を切るとほどなくしてアプリから連絡が入った。
携帯に彼の名前が表示されると、やっぱりドキドキする。
『結城?』
「うん。こんばんは」
私だとわかると、二口くんの口調がリラックスしたものに変わった。
『なんかさ、結城のとこ行こうとすると邪魔が入ってさ』
「……うん、そうだったね」
『気づいてた?』
「え…? 何に?」
『今日……俺と話していないってこと』
「うん。最近、いつも、何かしらで二口くんと話してるから、気づいてるよ」
『そっか……』
耳に届く二口くんの声が優しい。
そのまま会話が途切れる。何かしゃべらなくちゃ、と思った時、二口くんの声が耳に入ってきた。
『あの、さ』
「うん」
『土曜午前……暇?』
顔を上げて壁のカレンダーを見る。土曜は何も書き込まれてない。
「うん、空いてるよ」
『学校で話せない分、ちょっと話したい』
「え……? うん、わかった」
『かわいくしてきて』
「うん?」
『あれでお願い』
「え? 何? あれって?」
4限目も終わりお昼休みになった。
そういえば、今日は二口くんと話してないな、と思い彼の方を見て気づく。
「ふたくちー、お昼一緒に食べようよー。学食行こっ!」
「ちょ、くっつくなって、わかったから」
今日は休み時間ごとに立花さんがあんな感じで二口くんについてまわってる。
そっか。私、いつの間にか、毎日二口くんと話すことが日常になっていたんだ。
『二口と仲良くなった女子、皆ヤツを好きになるからさ、忠告?』
昨日、立花さんに言われた言葉を思い出す。立花さんは中学から二口くんと同じ学校だったようだ。
忠告か……。もしも私が二口くんを好きになってしまったら……?
二人が教室から出て行く後ろ姿を見て、胸にチクッとした痛みが走る。
また、この感覚……。これ、なんだろう……。
お弁当を開くのも忘れ、自席に座ったままでいると青根くんがやってきた。折り畳んだメモを私の机の上に置く。
「これ……、二口から」
「え? ありがとう」
メモを開く。書いてある文字に心臓がどきんと高鳴った。私はガタっと音を立てて立ち上がる。
「待って青根くん!」
そのまま行ってしまおうとする青根くんを呼び止める。青根くんは片眉を上げて振り返ってくれた。
「今日、部活何時に終わる?」
メモには『後で連絡くれ!!』というメッセージと11桁の番号が走り書きされていた。
◇◇◇
夜8時。深呼吸をしてメモの番号に電話をかける。3コール目で相手とつながった。
「結城です。二口くんの携帯で合ってますか?」
『ハイ、二口です』
笑うのをこらえているような弾んだ声にほっとする。
「今大丈夫?」
『ああ、今帰ってきたところ。タイミングばっちり』
「そう、よかった」
『携帯、スマホ?』
「うん」
『LINEやってる?』
「うんあるよ」
『じゃ俺も登録しておく。ちょっと話いい? かけ直す』
そう言って一旦通話を切るとほどなくしてアプリから連絡が入った。
携帯に彼の名前が表示されると、やっぱりドキドキする。
『結城?』
「うん。こんばんは」
私だとわかると、二口くんの口調がリラックスしたものに変わった。
『なんかさ、結城のとこ行こうとすると邪魔が入ってさ』
「……うん、そうだったね」
『気づいてた?』
「え…? 何に?」
『今日……俺と話していないってこと』
「うん。最近、いつも、何かしらで二口くんと話してるから、気づいてるよ」
『そっか……』
耳に届く二口くんの声が優しい。
そのまま会話が途切れる。何かしゃべらなくちゃ、と思った時、二口くんの声が耳に入ってきた。
『あの、さ』
「うん」
『土曜午前……暇?』
顔を上げて壁のカレンダーを見る。土曜は何も書き込まれてない。
「うん、空いてるよ」
『学校で話せない分、ちょっと話したい』
「え……? うん、わかった」
『かわいくしてきて』
「うん?」
『あれでお願い』
「え? 何? あれって?」