ブルロメンと夢の国行ってきた(潔、千切、蜂楽)
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「……なぁ。改めて思ったけど、東京ってマジで人がいっぱいいるんだな」
舞浜駅に降りた瞬間、千切豹馬はあまりの人の多さに圧倒され、思わず足を止めた。二人きりで来た、高校の卒業旅行。ナマエと千切は人生初デ○○ニーランドに来たのだった。
視界を埋め尽くす耳をつけたゲストたち。初めて足を踏み入れる「夢の国」という未知のフィールドの熱気に、さすがの千切も少し気圧され気味だ。
「ね。東京って、毎日がお祭りなのかな……」
「……ここ、千葉だけどな」
「あ、そっか……!」
そんな何気ないやり取りで少し緊張が解け、二人は顔を見合わせて小さく笑った。
「ほら、行こうぜ。まずは……入り口のところでみんなが付けてるやつ、買いに行くんだろ?」
ワールドバザールのショップに入ると、そこはさらにカオスな空間だった。あたり一面に飾られた色とりどりのカチューシャ、帽子、ヘアバンド。
「わ、すごい……! ねぇ豹馬、これなんかどう? 豹馬の名前にぴったりだよ!」
彼女が勢いよく千切の頭に乗せたのは、大きなヒョウ柄リボンとネズミの耳がついたミ○ーのカチューシャ。
「…………。……おい、これ、女物だろ」
「えー、似合うのに! 名前とお揃いだよ?」
「却下。次」
千切が呆れたようにリボンを返すと、彼女は「じゃあこっち!」と、今度はモノトーンのシンプルなアイテムを手に取った。
「これならどう? 101匹わんちゃんのヘアバンド! これなら豹馬もつけやすいでしょ?」
鏡を見ると、白い生地に黒いブチ模様の、絶妙にゆるいヘアバンドを巻いた自分の姿。
「……。まぁ、悪くないか……」
「やった! 私もお揃いにする! はい、可愛い!」
お互い101匹わんちゃん仕様になったところで、千切は改めて彼女に向き直った。
「で。お前、まず何したいの? 乗り物か?」
「リトルグリーンまん食べたい!」
「……は? 飯にはまだ早くねーか?」
「違うの、あれは別腹なの! 写真も撮りたいし!」
目をキラキラさせて訴える彼女に、千切は思わず吹き出した。最初の一歩が「まんじゅう」。その自由で素直な欲求が、なんだか彼女らしくて可笑しかった。
「あった……! 豹馬、見て、すっごく可愛い!」
ようやく見つけた売店のショーウィンドウに展示された、「リトルグリーンまん」を眺める。
はしゃぐナマエが財布を取り出し、支払うために列に並ぼうとした、その時だった。
「ストップ。俺が出すから、お前先座ってて」
千切が横からスッと彼女の手を制し、身体を一歩前に出しそれ以上進ませないようにした。
「え? でも、私が食べたかったのに……」
「だから俺が買いたいんだよ。かっこつける所、作らせろ」
肩に手を置かれ、ぐっと顔を近づけると目を見つめながらさらりと言われる。そこには有無を言わせない響きがあった。真っ直ぐに見つめられ、ナマエは顔が熱くなるのを感じた。
「……っ。…ハイ。」
数分後。トレイを手に、千切は彼女の待つテーブルへと近づく。
少し悪戯に、けれど優しく微笑んだ。
「で? どんな写真が撮りたいの、オヒメサマ」
「え、えっとね! 私、こうやって持つから、豹馬はこっちを持って――――」
ナマエは照れを隠すように慌ててスマホを構え、ポーズの指示を出す。
シャッター音が響くたび、彼女の瞳が輝きを増していく。
ただの食べ歩きのはずなのに、ナマエが喜んでいる姿を見たら楽しく感じるから不思議だ。
先ほどまで少し辟易としていた人混みも、もはや気にならなかった。繋いだ手に少しだけ力を込めると、ナマエが嬉しそうに笑い返してくる。
今日は絶対に忘れられない思い出になるだろう。
騒がしいパークの喧騒の中で、自分だけにしか聞こえない静かな胸のときめきが、はっきりとそう告げていた。
舞浜駅に降りた瞬間、千切豹馬はあまりの人の多さに圧倒され、思わず足を止めた。二人きりで来た、高校の卒業旅行。ナマエと千切は人生初デ○○ニーランドに来たのだった。
視界を埋め尽くす耳をつけたゲストたち。初めて足を踏み入れる「夢の国」という未知のフィールドの熱気に、さすがの千切も少し気圧され気味だ。
「ね。東京って、毎日がお祭りなのかな……」
「……ここ、千葉だけどな」
「あ、そっか……!」
そんな何気ないやり取りで少し緊張が解け、二人は顔を見合わせて小さく笑った。
「ほら、行こうぜ。まずは……入り口のところでみんなが付けてるやつ、買いに行くんだろ?」
ワールドバザールのショップに入ると、そこはさらにカオスな空間だった。あたり一面に飾られた色とりどりのカチューシャ、帽子、ヘアバンド。
「わ、すごい……! ねぇ豹馬、これなんかどう? 豹馬の名前にぴったりだよ!」
彼女が勢いよく千切の頭に乗せたのは、大きなヒョウ柄リボンとネズミの耳がついたミ○ーのカチューシャ。
「…………。……おい、これ、女物だろ」
「えー、似合うのに! 名前とお揃いだよ?」
「却下。次」
千切が呆れたようにリボンを返すと、彼女は「じゃあこっち!」と、今度はモノトーンのシンプルなアイテムを手に取った。
「これならどう? 101匹わんちゃんのヘアバンド! これなら豹馬もつけやすいでしょ?」
鏡を見ると、白い生地に黒いブチ模様の、絶妙にゆるいヘアバンドを巻いた自分の姿。
「……。まぁ、悪くないか……」
「やった! 私もお揃いにする! はい、可愛い!」
お互い101匹わんちゃん仕様になったところで、千切は改めて彼女に向き直った。
「で。お前、まず何したいの? 乗り物か?」
「リトルグリーンまん食べたい!」
「……は? 飯にはまだ早くねーか?」
「違うの、あれは別腹なの! 写真も撮りたいし!」
目をキラキラさせて訴える彼女に、千切は思わず吹き出した。最初の一歩が「まんじゅう」。その自由で素直な欲求が、なんだか彼女らしくて可笑しかった。
「あった……! 豹馬、見て、すっごく可愛い!」
ようやく見つけた売店のショーウィンドウに展示された、「リトルグリーンまん」を眺める。
はしゃぐナマエが財布を取り出し、支払うために列に並ぼうとした、その時だった。
「ストップ。俺が出すから、お前先座ってて」
千切が横からスッと彼女の手を制し、身体を一歩前に出しそれ以上進ませないようにした。
「え? でも、私が食べたかったのに……」
「だから俺が買いたいんだよ。かっこつける所、作らせろ」
肩に手を置かれ、ぐっと顔を近づけると目を見つめながらさらりと言われる。そこには有無を言わせない響きがあった。真っ直ぐに見つめられ、ナマエは顔が熱くなるのを感じた。
「……っ。…ハイ。」
数分後。トレイを手に、千切は彼女の待つテーブルへと近づく。
少し悪戯に、けれど優しく微笑んだ。
「で? どんな写真が撮りたいの、オヒメサマ」
「え、えっとね! 私、こうやって持つから、豹馬はこっちを持って――――」
ナマエは照れを隠すように慌ててスマホを構え、ポーズの指示を出す。
シャッター音が響くたび、彼女の瞳が輝きを増していく。
ただの食べ歩きのはずなのに、ナマエが喜んでいる姿を見たら楽しく感じるから不思議だ。
先ほどまで少し辟易としていた人混みも、もはや気にならなかった。繋いだ手に少しだけ力を込めると、ナマエが嬉しそうに笑い返してくる。
今日は絶対に忘れられない思い出になるだろう。
騒がしいパークの喧騒の中で、自分だけにしか聞こえない静かな胸のときめきが、はっきりとそう告げていた。