第四話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「獣操族の生き残り、か…。もう少し詳しく知りたいし、図書館で文献あさるか」
小春は図書館へ向かった。
ーーーーーー…
数時間後…
「はぁ〜〜文献少ない…。お爺さんが言ってた事以外の情報が無いよ…;;」
ため息をつきながら本をペラペラとめくっていると、とあるページで手を止めた。
「…"獣との契約"…?」
その本によると、獣操族の王の血を引く者は獣と契約をすることが出来るらしい。
契約をする時は対象に向かって『我、王の血を引く者なり。契約を命ず。』と唱える。
契約には対象が欲しがっているものを与えなければならない。
契約をすることにより、対象の身体能力を自分に付与することが出来る。
ただし6時間のみ使用でき、使用中は他の契約を使用することは出来ない。
「契約は自由に使用出来るが、使用中の途中解除は出来ない。6時間待たなくてはならないので注意。…契約を使用する時は『〇〇の力を付与せよ』と唱える。…か、なるほど」
この本にはこれ以上の情報は書かれていなかった。
最後の一冊だったので、小春は本を片付けると図書館を出ていった。
「王の血なんて引いてないだろうけど、試してみる価値はありそうね。試しにその辺の猫ちゃんに協力してもらおう」
小春はコンビニに寄って猫缶とアイスをいくつか買って、よく猫が集まっている路地へ入っていった。
「今日は居るかな?…お、居た居た」
猫『小春じゃないか。この路地に来るのは珍しいな』
「今日はちょっと試したいことがあってね。獣操族って知ってる?」
猫『動物と話が出来る人間のことだろ? 小春もそうじゃないか』
「実はさっきまで自分が獣操族って知らなくてさ。そこで、私が王の血を引くか確かめたいから、契約をしてみたいんだけど」
猫『契約? 俺は構わないぜ。…確か、俺の欲しいものを小春がくれないといけないんだったか?』
「そうそう。高級猫缶ならここにあるんだけど、どうかな」
猫『そ、それは滅多に食べられない幻の飯じゃないか! 交渉成立だ!』
「よし!…じゃあ改めて。我、王の血を引く者なり。契約を命ず。」
猫『謹んでお受けする』
小春が唱えると、付けていた腕輪が光りだした。
·