第一話
夢小説設定
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目を開けると、白い天井と心電図の規則正しい音が聞こえた。
…私、助かったんだ。
横を見ると、見知らぬ男の人がうつらうつらと船を漕いでいる。
服装からして真選組の人だろう。
声をかけようとすると首が痛み、声が出せない。
仕方ないので起き上がり、男の人の肩をポンポンと叩いた。
?「んゎあ!? ヤバい寝てた…あっ!目が覚めたんですね!首の方はどうですか?」
「……、…」
?「…もしかして声出せないんですか? そしたらこれ使ってください」
男の人は紙と筆記用具を取り出すと私に貸してくれた。
『ありがとうございます。私の名前は花房 小春です。あなたの名前は?』
山「俺は真選組の監察をしている山崎退と言います。局長から小春さんの付き添いを頼まれました」
『わざわざすみません…。これからの予定を確認したいので、先生を呼んで頂けますか?』
山「あぁ、そうですね。じゃあ俺は局長にも連絡しないといけないので少し席を外しますね!」
『これは?』
山「首が良くなるまではそれがないと困るでしょうから、あげますよ」
『ありがとう』
山「! じ、じゃあまた後で!///」
私は山崎さんにニコッと笑いかけると、山崎さんは顔を赤くして部屋を出ていった。
何か変な事をしただろうか…。
暫くすると先生が来て、私の身元についてとこれからの事を話してくれた。
1週間入院して様子を見るらしい。付き添いがあれば少しの時間外出も可能なようだ。
文無しの私の入院費などは真選組が出してくれるとの事。
先生との話が終わると、すぐに山崎さんが戻ってきた。
山「局長が今こっちに向かっています。…たぶん色々聞かれると思うので、あらかじめ小春さんの事を紙に書いておいた方がいいと思います」
私は頷くと紙に自分の事を書き始めることにした。
『名前は花房 小春、住み込みで働いていた店が潰れて財布をスられて持ち物をペンキで汚されて途方に暮れていた所を人質にとられて現在に至ります。首が痛くて声が出せません』
ここまで書いてハッとした。
私、退院したらどうしよう…。
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