第一話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
なんて運のない日なのでしょうか。
長年住み込みで働いていた店がとうとう潰れ家と仕事を同時に失い、全財産を入れた財布をスられ、質に入れようとした着物はペンキ塗りをしていたおじさんの落としたペンキによって役割を終えた。
元より友人の居ない私は誰も頼ることも出来ず、ただただ途方に暮れるしかなかった。
…そして挙句の果てには途方に暮れてる場所も悪かった。
男「それ以上近づくな!! この女がどうなってもいいのか!!?」
「ひぇっ詰んだ」
真選組に追われた浪士がぼぅっとする私に目をつけ、後ろから羽交い締めにすると首に刀を突き付けてきたのだ。
あぁ…私ここで見ず知らずの男に殺されるんだ。
もっと可愛い服着たり、お気に入りのデザート食べたり、恋とかしてみたかったのに…。
?「何人か後ろに回るように指示した。それまでは下手に刺激するなよ」
?「あんなのバズーカで脅しときゃあ大丈夫でさぁ」
?「馬鹿!止めろ!!;;」
目付きの悪いイケメンとバズーカを構えた男の子が揉めてる。止めてくれ。ほんとに首切られちゃうから。
男「何揉めてやがる!ナメてんのか!? もうこの女の首切るからな!」
「(あ、これマジで切るやつだ)」
?「!! まずい…!;;」
?「間に合えぇぇえ!!」
男が首に当てた刀を引くと同時に体に強い衝撃が走る。
どうやら男の後ろからゴリラっぽい人が後ろへ引き倒したらしい。
私はすぐに男から引き離されてその人に抱きかかえられ、男は他の隊士達によって捕えられた。
安心したら、何だか首が痛くなってきた。
?「…!! トシ!急いで救急車呼べ!! くそっ、間に合わなかった…!」
ゴリラっぽい人が上着を脱いで私の首に当てる。首はやっぱり切られてしまったらしい。
「……ッ、ぁ…」
?「声出さないで!間に合わなくてすまない…。すぐに救急車が来るからな」
サイレンの音が聞こえる。
血の気が引く感覚。
意識が遠のいてきた…。
お礼言いたかったのに…。
心地よい声と、最後にお日様の匂いがした。
·