12th down
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[神奈川県]
「偵察の為に学校サボっちゃっていいのかね〜…」
平日の午前、琴音は電車に乗って神奈川県に来ていた。
ーーー昨晩…
「あー、楽しすぎて遅くなってしまった…」
ハアハア三兄弟と夕飯を食べ、夜中に家に帰ってきた琴音。
♪~♪♪~
着替えて布団に入ろうとした時、携帯が鳴った。
「はい」
ヒ「おぅ、赤毛起きてたか」
「ヒル魔先輩? こんな時間にどうしたんですか?」
ヒ「明日、地区大会の決勝があるのは知ってんな?」
「はい。…もしかして偵察ですか?」
ヒ「そうだ。ただ、今回行ってもらうのは神奈川大会だ」
「神奈川!? 神奈川大会っていうと、神龍寺ナーガの偵察って事ですね」
ヒ「話が早くて助かる。てめぇは技盗めっからな。出来るだけ色んな試合見せておきてぇ」
「了解です! …でも明日学校は?」
ヒ「ンなもんサボれ」
「えぇぇ…まぁ、授業追いついてるから大丈夫ですけども ;;」
ヒ「そういう事だ。じゃあな」
「はーい、おやすみなさい」
ーーーーー…
「選手は一通り調べたから大丈夫だよね…」
携帯で地図を見ながら会場へ向かうと、ちょうどバスから神龍寺ナーガの選手達が降りてきたところだった。
「(わぁ~、やっぱ迫力が違うわ…)」
ぞろぞろと歩いていった神龍寺の選手達の背中を見送り、琴音も会場へ向かおうとすると、何かが道に落ちていた。
「なんだろ……グローブだ。選手の誰かが落としちゃったんだ」
琴音はグローブをポケットへ突っ込むと、会場へ向かった。
ーーー…
「あー、もう更衣室入っちゃったか…せめて監督でも居てくれれば…あ!」
琴音が辺りを見回していると、一人の老人が目に入った。
そう、神龍寺ナーガの監督、仙洞田である。
琴音はすかさず仙洞田の元へ向かった。
「すみません! あの、神龍寺ナーガの監督ですよね?」
仙「うむ。そうじゃが、何か用かな?」
「これ、バスの近くで選手の方が落としてしまったみたいで、届けに来ました」
仙「おお、そうじゃったか。…さっき一休が騒いどったのはこれじゃな」
「では私はこれで失礼します」
仙「ちょっと待ちなさい。持ち主に直接礼をさせたい。時間が許すなら、一緒に来てくれんか?」
「はい、わかりました」
そう言って琴音は仙洞田の後へついて行った。
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