1st down
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栗「あーあ、こんなんじゃクリスマスボウルのクの字も見えないよ」
セ「クリスマスボウル?」
「年に一回、クリスマスに東西の最強チームが激突するんだよ。いわゆる全国大会の決勝だね」
栗「そりゃもう凄いんだよ!東京スタジアムのオーロラビジョンにこうリプレイとか映って・・・」
セ「へ~~~!」
セナが感嘆の声をあげる。
栗田は興奮しながら話を続ける。
栗「まさに戦争の最終決戦場!いつかみんなであのフィールドに立つぞっ!てね。だから一回戦負けはわかってるけど大会にはどうしても出たいんだ」
栗「皆で目指すものの為に 文字通り敵にぶつかってく、その瞬間が燃えるんだ!」
そう言う栗田の目は真っ直ぐで、そして輝いていた。
「セナはまだ部活決めてなかったんだよね? そんじゃさ、主務とかで一緒にやろうよ。アメフト。」
セ「主務?」
「スカウティングっていって・・・敵のプレイを分析したり、対外試合をセッティングしたり、管理職全般を受け持つチーム運営の最高責任者だよ。運動が苦手ならそっちのがいいと思ったんだけど、どうかな?」
セナは少し考えたあと、決心したように栗田に尋ねた。
セ「あ、あの! 主務・・・僕でもできますか?」
栗「えー!? も、も、もちろん!」
「やった!」
栗「やったー!! 二人とも、一緒に目指そう!クリスマスボウル!!」
気づけば日はだいぶ落ちてきていた。
こうしてアメフト部に入部することになった二人は栗田とお互いの携帯のアドレスを交換し、この日は帰ることにした。
「じゃあ私買い物してかないと」
セ「おつかい?」
「いや、私一人暮らしだから自炊してんの」
セ「へぇ~、一人暮らしってやっぱアパートとか?」
「んー、まぁ私の場合はあのマンションだよ」
「あれ」と琴音が指差したほうには飛び抜けて高いマンションが建っていた。
セ「え・・・確かあのマンションって、高級マンションじゃ・・・;;」
「あそこの最上階に住んでんの」
セ「えぇ!? じゃあ琴音ってお金持ち!?;;」
「私はあんまり意識したことないけど・・・ま、そんなとこじゃない? あ、じゃあ私そろそろ行かないと。お肉売り切れちゃう!」
セ「あっ、引き留めちゃってごめんね;;」
「いーよいーよ♪ そうだ、うちは何時でも空いてるからさ、セナが暇な時にでもうちに遊びにおいでよ」
セ「えっ!いいよいいよ!そんな僕なんかが・・・」
「一人って何気に寂しいんだぞー? つべこべ言わずに来る!約束だからね!」
セ「え、あ、ちょっと! ・・・行っちゃった・・・」
「また明日ー」と手を振りながら走っていく琴音を見て、思わず口元が緩むセナだった。
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