10th down
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ま『もしもし? 琴音ちゃん?』
「まもりさーん、ビデオ電源落ちちゃって試合撮れなくなっちゃいました;;」
ま『えっ!? ;;』
「新しいの買ってきますんで、よろしくお願いします」
ま『わかったわ。気をつけてね』
「はーい」
電話を切り、屋上から部室へ向かう。
階段を小走りで駆け下り、校内から試合を見ている生徒をかわしながら何とか外に出た。
「ここから一番近い電気屋さんは…うわ、走っても30分以上かかるじゃん!;;」
琴音が校門前で頭を抱えていると、目の前に一台の車が停まった。
?「もしかして琴音ちゃんか?」
「えっ?」
車の窓が開き、そこから顔を出したのはゴツイ爬虫類顔で葉っぱを咥えた男だった。
「斗影兄ちゃん!」
斗「やっぱり琴音ちゃんじゃったか!久しぶりじゃのう!!」
「びっくりした~!こんな所でどうしたの?」
斗「ルイから琴音ちゃんが泥門でアメフト部のマネージャーやっとるって聞いたけんのう。試合やるっちゅうから会えると思うて来てみたんじゃ」
「ちょうど良かった!実はビデオ壊れちゃって、新しいの買いに行かないといけないんだけど店が遠くて…。悪いんだけど、斗影兄ちゃん乗せてってくれない?;;」
斗「おう!構わんぞ!じゃあ助手席乗りぃ!」
「ありがとう、斗影兄ちゃん!」
琴音が助手席に乗り込むと、車は目的地へと走り出した。
斗「にしても琴音ちゃん、えっらい別嬪さんになったのォ!見つけた時びっくりしたぜよ!」
「やだなぁ斗影兄ちゃん、照れちゃうじゃん ///」
斗「ガハハハハ!! 車に乗せたのが彼氏にバレたら怒られちまうのぅ」
「私、彼氏居ないから大丈夫だよ~」
斗「なんじゃと? 好いとる男も居らんのか?」
「んー、それなんだけどさ、恋愛の好きと友達の好きって何が違うの?」
斗「そうじゃの~…。例えば、手と手がぶつかったりとか、不意に相手と接触した時にドキドキしたらそれは恋愛対象なんじゃないかのぅ」
「そうなの?」
斗「友達と不意に手がぶつかってもドキッとはするじゃろうか、ドキドキはしないじゃろ?」
「なるほど…」
斗「まあ、ワシの考えじゃけん。そんなに深く考えなくとも琴音ちゃんも自然とわかる時が来るじゃろうて」
「ありがとう、斗影兄ちゃん。…あ、もうすぐ着くね」
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