10th down
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
賊学の練習終了後、琴音はルイのバイクの後に乗せてもらっていた。
葉「カッ、お前アイツら全員とメアド交換したんだってな?」
「うん!メグちゃんとは今度お茶しに行く約束したよ♪」
葉「相変わらず仲良くなるの早いな…」
「もー、急に人数増えたから携帯がひっきりなしに鳴ってるよ」
葉「ったく、アイツら…いいか、アイツらに何かされたら直ぐに俺に言えよ?」
「たぶん何もされないとは思うけど、わかった! ありがとうね、ルイ兄ちゃん!」
葉「(…ルイ兄ちゃんか。お前は俺の事を『お幼馴染みの兄貴分』としか見てねぇんだろうな…。…俺は、お前を女として見てるってのによ…)」
「? ルイ兄ちゃん? どうかした?」
葉「…なぁ、琴音」
「ん?」
葉「今度の泥門戦で賊学が勝ったら、お前に伝えたい事がある」
「うん、いいよ。…でも、もし泥門が勝ったら?」
葉「そん時は止める。強くなって、それから伝える」
「…そっか」
それから2人は何も話すことなく帰宅した。
琴音は暫くルイの真剣な顔が頭から離れなかった。
幼馴染みとして見てきた彼のあんな表情を見るのは初めてだった。
彼はいつの間にあんなに大人になっていたのだろうか?
「ルイ兄ちゃんの伝えたい事…」
彼が目指す夢の事?
クリスマスボウル?
賊学を卒業してからの進路?
…それとも…
琴音の脳裏に過ぎった一つの可能性。
『 告 白 』
「いや、いやいやいや!;; ルイ兄ちゃんに限ってそんな…」
だって彼は私を妹のように見ているはず。
「…でも、もし…」
違っていたら?
彼はもう思い出の中の幼かった頃の男の子ではない。
『男』なのだ。
「…私もまだ学生とはいえ、女なんだ…」
自身の胸に手を当ててみる。
幼かった頃に比べ、十分と言えるほど女の体つきになった自分。
今日触れたルイの体つきも男のものだった。
「……いつの間にか私たち、大人になってたんだ…」
ルイの伝えたい事がもし告白だったとしたら、どうすればいいのだろう?
「…友情の好きと恋愛の好きってどう違うんだろう?」
頭を抱えるが、ここで一つ気がついた。
「…私、泥門負けるていで考えてるじゃない…;;」
.