10th down
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ライス君処刑の次の日、琴音は都立賊徒学園に居た。
「賊学初めて来たけど…こりゃヤバいわ…」
数歩歩けば喧嘩が始まり、校内ところ構わずバイクが駆け抜け、ラフなジャージ姿の琴音は賊学の生徒から好奇の目で見られた。
そんな琴音が絡まれないはずも無く、少し移動する毎に声をかけられていた。
賊「おい、ここはテメェみてぇな女々しいガキが来るとこじゃねぇ。さっさとママんとこ帰んな」
「…女々しいっていうか、私女なんだけど? それと、アメフト部探してるから邪魔しないでもらえる?」
賊「マジかよ!女だったら話が早え…気の強い女は好きだぜ?」
そう言うと男は琴音の肩に手を回した。
「さっきも言ったけど、アメフト部探してるの。…私、葉柱ルイの幼馴染みなんだけど、それでも手ぇ出すつもり?」
賊「ヒッ…!す、すみませんでした…!;;」
「ならいいわ。じゃあね」
此処では『葉柱ルイ』の名前を出せば大体の生徒はビビって手を出さない。
ましてや彼の幼馴染み。彼女が彼にちくれば男等が痛い目に合うのは目に見えている。
「ったく、分かってはいたけど本当に治安悪いわね! ……ん? あれは…」
琴音が見つけたのは、以前琴音と部費をバイクでかっさらった小柄なニット帽の男、井上一美だった。
「ちょっとちょっと、そこのニット帽の一美ちゃん!」
井「はあ!? …って、お前はこの前の女!! なんで此処に居んだ!? それと名前で呼ぶんじゃねえ!;;」
「あら、覚えてくれてたのね。あと私の名前は鈴原琴音よ。アメフト部見に来たんだけど、場所分かんなくてさ~。そしたらたまたま知ってる顔が居たから教えてもらおうと思って♪」
井「アメフト部ならこれから行くとこだけどよ。てか、お前…俺が言うのもアレだけどよ、仮にもお前誘拐した奴だぜ?よく声かけたな ;;」
「いや、だって一美ちゃん可愛いからさ」
井「だから名前で呼ぶなって!ちゃん付けも止めろ!あと可愛いとか言うんじゃねぇ!///;;」
「えー…ダメなの?」
井「だっ、ダメだ!///;; (何なんだこいつ…可愛いのはお前だろうが!)」
「ちぇっ、仕方ないなぁ。とりあえずアメフト部の部室連れてってよ」
井「しょうがねぇな…ついてきな」
「ありがとう! 一美ちゃん♪」
井「だーかーら…! …あーもう一美でいいわ…」
井上は諦めて琴音とアメフト部室へ向かったのだった。
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