8th down
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その後のクォーターでもセナは進のスピアタックルを食らい、倒されていた。
栗「ひゃーー大丈夫!? セナく・・・ぁ、背中ぁ痛くない??;;」
セ「あてて・・・ひとつ判りました。進さんは・・・タックルが遠くても最後片手で伸ばしてくるんです。それで槍がニュッと伸びてくるみたくなる」
栗「う、うん。普通は半身じゃ抜かれちゃうけど、進くんには片手で止めるパワーがあるからね」
セ「その伸びの分もう少し速く曲がんないと。こりゃ大変だ~」
栗「・・・・・・」
「ふふ、大分のめり込んできたじゃないですか♪」
栗「琴音ちゃん・・・」
「彼はちょっとずつだけど確実に成長してる。気持ちもだけど、スピードも。・・・さて私も負けてらんないな!」
栗「・・・うん!」
二人は嬉しそうに顔を見合せた。
――――・・・
第3クォーターも残り2分。
点数は49-8まで引き離されていた。
そんな中でセナはいまだ進を抜けないでいた。
だが、確実に速くなっていた。
ヒ「オイ、糞チビ。後はブラックシールドに任せる。守備は休んで攻撃に集中しろ!」
セ「は、はい」
「・・・・・・」
ベンチに戻っていくセナを見て、琴音はセナの心情を汲み取っていた。
高「Hut!」
「(桜庭さんにはヒル魔先輩がついてる・・・栗田先輩が大田原さんを潰すだろうから、その穴から今のスピードで高見さんに突撃すれば投げる前に止められるかも・・・)」
琴音の予想通り栗田は大田原を潰した。
高「ぎゃあ!壁破られた!! ターゲット変こ-・・・;;」
「間に合えッ!;;」
高「なっ、ブラックシールド!? くっ・・・軌道がずれるが、いける!!;;」
琴音のブリッツは決まったものの、高見はそのままパスを投げ、結局パスは成功。タッチダウンを決められてしまった。
「あちゃー・・・間に合わなかったかぁ。流石高見さん、状況判断が早いこと早いこと・・・」
高「あ、ありがとう? ・・・でもまさか君が来るとは思わなかったよ。」
「ま、自分らが負けてるんでちょっと足掻いてるだけですよ。・・・戦況はどっち道変わらないですけどね」
高「・・・君は、意外とドライな考えなんだね」
「はは、熱くなりすぎると正確な判断は出来ませんから。少しドライな位がちょうどいい」
高「それには同感だ。・・・君とは気が合いそうだよ。敵同士なのが残念だけどね」
「ふふふ、いつか語りあえる日が来るのを楽しみにしてますよ♪」
琴音はそう言ってベンチの方へ歩いていった。
高「・・・なかなか興味深い人だ」
高見の眼鏡がキラリと光ったような気がした。
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