8th down
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その後のトライフォーポイントで王城がキックを決め、泥門デビルバッツとの差は1点差となった。
栗「ま、まだ1点差だよ!;;」
ヒ「このまま逃げ切れる訳ゃあねえ。
あの糞チビが進に勝てっかどうか、そこだけが泥門の勝算だったんだ。厳しくなってきやがった」
栗「でも琴音ちゃんなら・・・」
ヒ「アイツなら可能性はある。だが糞チビが赤毛みたくブロックやら何やらやるのは無理だ。流石の赤毛も王城相手にブロックなしはキツすぎる。・・・糞チビが進に勝つしか手がねぇんだよ」
栗「・・・」
・・・その後も王城は次々とタッチダウンを決めていく。
走もパスも止められ、泥門には成す術もなく前半終了の笛が鳴る頃には35-8の点差がついていた。
「ふぅ・・・これだとメットも外せないな・・・;;」
ま「ブラックシールドくん。お疲れ様」
「あ、まもりさん。お疲れ様です」
ま「はい、タオル」
「ありがとうございます」
ま「ブラックシールドくんはセナとはお友達?」
「はい」
ま「後でセナに言ってあげてくれないかな? 体小さくても頑張れるぞって」
「・・・はい」
その時、セナがビニール袋を持って戻ってきた。
「あ、お帰り!ずいぶん遠くまで行ったんだね」
石「あれ・・・?アイシールド21は?」
セ「今そこですれ違って、なんか帰ったみたい・・・かな~なんて・・・;;」
佐「ほんな!;;」
セナの発言にショックを受ける選手達。
琴音はゆっくり口を開いた。
「・・・そうか。俺の力が足りなかったのかもな・・・フォローするとか大口叩いておいて、俺はなに一つアイシールドの力になってなかった」
石「いや、ブラックシールドさんは十分力になってるよ。・・・アイシールドさんはずっとあの進と戦ってて・・・むしろ俺達が周りフォローしなくちゃいけないのに、ほとんど盾になってあげられなかった」
選「足、引っ張りまくってたな」
石「内心怒ってただろうな。こんな奴らとやってられないって」
ま「見捨てられちゃったのかな・・・」
セ「そ・・・そんなんじゃないよ!」
セナの言葉に一同ポカンとする。
セ「いや、その・・・と思います・・・だって皆だって頑張って・・・」
そこでセナはハッとした。
それを見て琴音はセナに小さく耳打ちをした。
「・・・決めるのはセナ自身だよ」
セ「琴音・・・ (そうだ――僕だけじゃないんだ。皆で体張って・・・頑張ってんだ・・・。琴音だって、女の子なのに強い人達に立ち向かってる・・・ )」
セナは掌のメモをじっと見つめると、それを握り潰した。
セ「(やめよう。僕だけ痛いの逃げたりとか・・・もう、やめよう)」
アナウンス『まもなく後半戦のスタートです』
石「お!」
ヒ「遅ぇぞ!」
「・・・あと20分。抜ける可能性も、勝てる可能性も0じゃない。頑張ろうな、アイシールド21!」
セ「うん!」
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