8th down
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「(うわぁ、あの49番の位置だとちょっと厳しいかも・・・)」
右側はサイドラインギリギリで左側には選手が止めに掛かっていた。
この状態から避けられる筈もなく、想定通り49番の選手の伸ばされた腕に引っ掛かり琴音はサイドラインの外に押し出されてしまった。
笛の音と共に周りから惜しむ声が上がる。
「あちゃ~・・・もうちょっとだったんだけどなぁ。皆すまん ;;」
セ「いやいや凄いよ!」
ヒ「ケケケ、これだけ進めれば十分だ。よし、次はフェイクでいくぞ!」
泥門デビルバッツ、ゴールまで残り13ヤード。
次のダウンでヒル魔の言う通り、フェイクで見事5ヤード前進した。
セ「行けるかも・・・これ行けるかも!」
「・・・そうだといいんだがな」
セ「?」
栗「・・・・・・あわ、あわわわわ ;;」
ヒ「ちっ、もう出やがったか」
セ「!」
選手達の視線の先には、日本史上最強のラインバッカー。進清十郎がフィールドへ足を踏み込んだ。
ヒ「オイ、ライバル様のご登場だ。挑発の一つもくれてやれ!」
セ「どっ!? ;;」
セナはヒル魔に背中を蹴りとばされ、そのまま進の前へ。
しかし、臆病なセナと寡黙な進との間に会話はなかかった。
進はそのままチームへ歩いていこうとしたが、ブラックシールドを見て足を止めた。
進「・・・琴音、か?」
「・・・やっぱりバレてましたか」
進「あの走りと技術。・・・お前は一体何者なんだ」
「“ただのアメフト選手”ですよ。・・・あ、私が正体って事は内密で♪ 」
そう言って琴音は踵を返してチームへ戻っていった。
進「・・・・・・・・・」
黙って彼女の背を見ていた進もまた、チームへと歩き始めた。
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