5th down
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【電車】
セ「あれ? 琴音は?」
ヒ「アイツならあの隅に座ってる」
ヒル魔が指を指した所には琴音がポツンと座って外を見ていた。
セ「あんな所で・・・僕、ちょっと声かけてきます!」
ま「駄目よ!何かされたら危ないわ!;;」
セ「・・・まもり姉ちゃん、琴音は・・・琴音はそんな悪い人じゃないよ。クラスで初めて話しかけてくれたし、不良に襲われた時も助けてくれた。アメフト部に誘ってくれたのも琴音なんだ。」
ま「そう、なの? ・・・でもセナにあんな言い方して・・・」
ヒ「アイツなりに真剣に言ったんだ。中途半端な事言うと糞チビがかえって困ると思ったんだろ」
ま「・・・」
セ「まもり姉ちゃん、だから琴音を悪く言わないで? 琴音は僕の大切な友達なんだ」
ま「そっか、わかったわ。ごめんねセナ・・・」
セ「ううん。じゃあちょっと行ってきます」
セナが琴音の元へ行こうとすると、ヒル魔が前に立ちはだかってそれを制止した。
ヒ「・・・おおかた顔合わせにくいんだろ。そっとしとけ」
セ「・・・はい」
そう言ってセナとヒル魔は自分が居た所へ戻った。
一方で琴音はというと・・・
「・・・私って・・・」
結構嫌な奴なのかもしれない。
初條に対してもそうだったが、いくら苦手な人でももう少し対応の仕方があったのではないかと思う。
・・・まぁ、初條に関してはまだいいか。
でもまもりさんに言ったのは正直まずかったと思う。
「初対面でああ言われたら誰だって嫌だよね・・・。」
こんな事で悩むなんて・・・
らしくない自分に反吐が出る。
いつもならすぐ謝って終わりなのに。
今日は何故か調子が出ない。
・・・そういや、最近こんな日がなかったなぁ。
まぁ、たまにはそんな日もあるか・・・。
「・・・まもりさんが新しく入ったから、明日早く行って部室片付けなきゃ・・・。女の子は汚ないの嫌だもんなぁ・・・」
私はぼんやり外を眺めながら呟いた。
明日には和解できると信じて・・・
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