3rd down
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ピピピピピ!
「・・・んぅ・・・」
鳴り響く目覚まし時計を布団の中から手探りで探すと、パスンと止めてゆっくりと布団から顔を出す。
時計の針は4時30分を指していた。
「・・・あれ? 5時半に合わせたと思ってたのに・・・間違えたか」
二度寝する気分にもなれなかったため、琴音はそのまま学校に行く支度をすることにした。
顔を洗い、着替えを済ませ、てきぱきと朝食と弁当を作り、身だしなみを整えて家を出る。
一人でこなす日々には既に慣れたものである。
「この時間だと、学校に着くのはちょうど5時半くらいかな・・・朝練は6時半からだけど、まぁいいか」
遅刻よかいいだろうと思い、そのまま学校へ向かった。
―――――・・・
【泥門高校 アメフト部室】
「やっぱ早すぎたかな・・・と思ったら鞄ある。もう誰か練習してんのかな?」
折角だからちょっと体を動かしておこうと、琴音はジャージに着替えると部室を後にした。
【グラウンド】
琴音が向かったそこには、既に防具を着けてタックルの練習をする栗田がいた。
「栗田センパーイ! おはようございます!」
栗「あ!琴音ちゃん、おはよー! 来るの早いね?」
「目覚まし間違えてセットしちゃって・・・どうせだから早く行っちゃおうと思って。栗田先輩こそ何時から?」
栗「僕は朝の2時から始めちゃったよ~! 部員が3人以上になったの創部以来だから嬉しくてつい早起きしちゃってね!」
「2時って・・・私の中じゃそれ夜中ですよ・・・;;」
栗「ところで琴音ちゃんはヒル魔たちが来るまでどうする? まだ時間あるけど・・・」
「ちょっとウォーミングアップでもしようかと。昨日タイム測るって言いましたし。」
栗「琴音ちゃんが男の子だったら選手としてすぐ入れるのになぁ・・・それだけやる気があるのに、勿体ないよ」
「うーん・・・足は速い方だと思うんだけどなぁ・・・。性別の壁は高いですね」
そう言いながらストレッチを終え、とりあえずラダードリルをやることにした琴音。
栗「練習のしかた分かる?」
「はい、個人的に色々練習したことあるんで」
栗「そうなんだ? じゃあ大丈夫だね」
安心したように栗田は再びタックルの練習を始めた。
琴音もラダーを使ってステップを踏むのだった。
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