旦那さまは神威くん!!9
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私は、愛夜の様子を見た後、
再び神威のもとに戻る。
神威と神村さんがしゃべってる姿が見えて、
私は話しかけようとした。
「かむ・・・
「なにが“壊すだけでなく、何かを作る気になった"だぁ?
あの女の前でいい子ぶりやがって。」
「別にいい子ぶってる気はないヨ?
あれが今の俺だからサ」
「ふっ。
笑わせるな。
お前がそう変るはずがない。それはこの俺が一番よく知っている」
「・・・。」
その2人の会話には、
なんとも言えない怖いほどのオーラが漂っていた。
「へぇ?アンタが?
俺の何を知ってるって?」
「お前は夜兎の中でも、最もその血を色濃く受け継ぐ存在。
お前の本質は、闘いの中で生き、その全てを破壊すること。あらがうことはできない。」
「・・・なにが言いたいわけ?」
「・・・・お前、
夜兎に伝わるあのしきたり・・・
あれをやるつもりじゃねぇのか?」
「しきたり?
なんの事?」
「とぼけるな。
お前は昔、実の父を襲い、その腕を奪った。」
え・・・っ。
そう言えば、海坊主さんの腕って片方義手だったよね。
じゃぁあれって神威が・・・。
「あの時のようにまた、
自分の娘に、自分を襲わせ、
殺り合う気なんじゃないか?」
・・・・!!
かっ、神威が・・・?!
愛夜と・・・?
「・・・・・・そうだって言ったら?」
神威はあっさりと、
その事実を認めた。
「・・・!
お前、やっぱり・・・」
「そう。神村の言う通り、
俺の本質は変らない。血に飢え、闘う事しか頭にない。」
「じゃぁなんで、
あの娘育ててる?」
「・・・神村。お前の方こそ、
夜兎の事を全然分かっちゃいない」
「・・・・?」
「夜兎は皆、闘いの中で死ぬことを望むのサ。
でも闘いの中で死ぬには、自分より強い相手じゃなきゃ駄目だろ?
俺より強い相手・・・俺を超えてくるヤツ・・・
それは俺の遺伝子を持つ者しかいない。
そう思ったのサ。」
「神威・・・お前・・・」
「ゾクゾクするだろ?
この血を誇り、この血で戦場を駆け抜けて来た俺が、
この血に滅ぼされるなんてサ。」
「・・・・・」
「でもまぁ。
愛夜はまだ赤ん坊だし?
そうなる程強くなってくれる保証もないわけだし・・・。
今はまだ、あの子を一生懸命育てようって、
それしか頭にないよ」
「・・・・。」
「ただ・・・あの子がいづれ、
俺を滅ぼしてくれるのかと思うと・・・
あの子が愛しくて溜まらないよ」
そう言って、
平然と笑う神威に、
ゾクッと背筋が凍った。
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