旦那さまは神威くん!!9
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「ゆい♪
出かけるから、支度して?」
突然神威がそう言う。
「出かけるって、仕事?」
「うん、そうっ」
そう言いながら、身体に包帯を巻き付けている
神威。
「なら神威1人でいいじゃん?
愛夜を1人にさせられないし・・・」
「うん。
だから、愛夜も連れてくよ?
愛夜~こっちおいで♪」
神威はそう言うと、
愛夜を呼んでだっこする。
「愛夜。
日が当たらないように、
ちゃんとこれかぶってるんだよ?」
神威は愛夜に
布をかぶせ、肌が見せないようにする。
あ、そうか・・・。
愛夜も半分夜兎だから、
外に出る時は日が当たらないようにしなくちゃいけないんだ・・・
「な、なんで私たちも一緒に?」
「だって、アイツに
ゆいと愛夜を見せたいんだもんっ」
「あ、アイツ?」
「・・・団長にも昔、
意気投合した同志みたいなもんがいてな。」
「阿伏兎」
そう言って、突然会話に入って来たのは阿伏兎だった。
「別に、同志なんて大層なもんじゃないサ。」
へぇ~。
神威にもそんな人がいたなんて意外・・・。
そういえば神威、
さっきから機嫌いい・・・。
「じゃ、出かけるよっ♪」
そう言って、私たちは
宇宙船から降りた。
*********
ジャングルのような森の中をひたすら
歩く私たち。
「ねー神威。
こんなところに人がいるの?」
「・・・来る。」
「え?」
神威がそう言った瞬間、
風がブワッとふき、
ドォォンッと地面が割れるすごい音がした。
「なっ、なに?!」
神威の方を見ると、
神威と組っている男が1人。
「へぇ・・・俺の蹴りをかわすとは・・
身体はニブってないようだな、神威。」
「そういうアンタは
前より弱くなったんじゃない?」
「ぬかせっ!!!」
男は神威に
ものすごい早さで突きを入れる。
神威はそれをいとも簡単に
ひょいひょいと避けるけど、
その度に地面が揺れてる。
しばらくそんな戦いを繰り広げたあと、
あたりがやんだと思ったら・・・
「久しぶりだな、神威」
「久しぶり、神村」
そう呼び合って、
お互いの腕をガッと組んだ2人。
なんか神威の雰囲気、
いつもと違う・・・。
「俺相手に5分持つのは
やはりお前だけだな、神威。」
「あと5分もあれば、殺れるけど?」
「ふっ・・・。
ならやってみるか?」
「もちろん。
・・・・と、言いたいところだけど・・・」
「・・・?」
「悪いけど、
この子がいるから、殺し合いは今は無理かな」
そう言って、
神威は今まで抱っこしていた愛夜を、
神村・・・という男に見せる。
「・・・・?!!神威っ、
なっ、なんだっ?そのガキ?!」
「・・・俺の娘♪」
「なっ・・・・?!!」
神村はめちゃくちゃ驚いた顔で
神威を見る。
「むっ、娘ってっ、おまッ・・・
ま、まさかっ、父親になったのかっ?!」
「うん、そう。
で、こっちが俺の嫁のゆい。
可愛いでしょ?」
「なっ・・・」
「あ、ゆいですっ・・・」
突然神威に紹介されたので、
とっさに挨拶する。
「ま、マジかよ・・・っ。
・・・お前、ガキ嫌いじゃなかったか?」
「え?
そうだっけ?」
神村さんは呆然と
神威を見てる。
そ、そんなに
神威が父親なのって、信じらんないんだろうか・・・。
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