旦那さまは神威くん!!8
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「ねぇ!神威!
それ、私巻いてあげよっか?」
「えっ
そんなのいいよ、別に・・・。」
「遠慮しないでって!
自分じゃ巻きにくいでしょ?」
そう言って、私は神威が手に持っていた包帯を取る。
「ありがと、ゆい・・・。」
神威は優しくそう微笑んだ。
「(ドキッ・・・///)
べ、別にこのくらい全然良いわよ!・・・///」
私は恥ずかしくなって、少し顔を伏せながら包帯を巻いてあげた。
「へぇ・・・。
ゆい、なかなか手際いいじゃん・・・。」
「ま、まぁ・・・。
私もやっぱ宇宙の掃除屋やってたら生傷絶えないわけだし・・・結構包帯巻くこと多いんだよね・・・。」
「・・・・・・そっか…。
ねぇ・・・。」
「ん?何、神威?」
「ゆいはさ、なんで宇宙の掃除屋になったわけ?」
「・・・!」
「女の子がこんな危ない仕事に就くなんてさ・・・。」
「・・・・・まぁ・・・
普通はそう・・・だよ…ね・・・。」
「・・・聞いちゃいけない事だった?」
「ううん。
神威なら、良いよ・・・。」
そう言いかけたところで、私の包帯を巻く手が止まった。
「私・・・・
小さい頃、何者かに親を殺されたの。」
「・・・・・・。」
「私の両親も、私と同じ宇宙の掃除屋で・・・宇宙の平和を守るために惑星から惑星へと飛び回ってた・・・。」
「・・・うん…。」
「そんな時・・・たまたま私と両親が滞在していた惑星に・・・ある天人がその惑星を乗っ取ろうと攻めてきたの・・・。」
「・・・・!」
「両親もそれに対抗して、天人と戦ったわ・・・。けど、その天人はあまりにも強くて・・・私の両親は殺されてしまった・・・。」
「・・・・・。
その天人・・・覚えてるの・・・?」
「ううん・・・。
私、その時、3歳だったからほとんど覚えてないの・・・。」
「3歳・・・・。」
「でも、こうして宇宙の掃除屋になれば・・・きっと私の両親を殺した天人とも会えるはず・・・そう思って私は宇宙に掃除屋になったの・・・。」
「・・・つまりは、敵討ちってことか・・・。」
「うん。そう言う事・・・。」
「そう、なんだ・・・。」
そう言う神威の顔はいつになく神妙な顔だった。
「あれ?神威・・・?
顔色悪いよ?気分でも悪いの?」
私がそう言って、神威の顔を覗き込もうとすると神威に腕を捕まれそのまま抱きしめられた。
「・・・・!///
神威?!」
「・・・・ゆい…。
俺、ゆいの事愛してるよ・・・。
ほんとに愛してるカラ・・・。」
神威は私の耳元でそんな事を言う。
「・・・・!!///
ど、どうしたの?!急に・・・。」
「だから・・・ゆいも・・・
どんな事があっても…俺の事・・・好きでいてね・・・?」
その神威の声は・・・とても哀しげで・・・
「・・・・??
神・・・威?」
神威がより一層私を抱きしめる力を強める。
私は神威のこの言葉の意味を・・・後々知ることになる・・・。
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