旦那さまは神威くん!!8
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それからしばらくして・・・
またコンコンとドアを叩く音がした。
「・・・ゆい。俺・・。」
それは神威の声だった。
「俺の顔見たくないならそれでもいいから・・・話しだけでも聞いてくんない?」
「・・・・。」
「ごめん・・・ゆい…。
ゆいのご両親の事・・・。
ほんとなんていうか・・・。」
そう言って謝る神威の声は、いつもみたいな自信満々な声じゃなくって、弱弱しくて、すっごく悲しそうな声だった。
「いくら謝ったって許してもらえないだろうけど・・・けど俺・・・わがままかもしれないけど・・・このままゆいと会えなくなるのはヤダよ…。」
「・・・・・!」
私は勢いよくドアを開くと、神威の胸を叩いた。
「・・・!!
あんたのせいで・・・!!お父さんと、お母さんはッ・・・!!あんたのせいで・・・!!」
私は涙をながしながら神威にそう訴える。
「うん・・・。」
「あんたのせいで・・・・ッ!ひっく・・・!」
「うん・・・。」
神威は私の訴えに顔色一つ変えずに、優しく私を抱き締めた。
「ううぅ~・・・。
お、お父さんと・・・、おっ、お母さんは・・・ッ!すっごく優しい人だったの・・・!なのにッ・・・なのにッ・・・!」
「うん・・・。」
「私・・・お父さんと・・・お母さん・・・が大好きッ・・・でッ・・・!」
「うん・・・。」
神威はうんうんと、私の言うことに頷くだけで・・・反論も弁解もなにもしなかった。
「ずっと・・・ずっと・・・!
お父さんとお母さんの仇を取ろうって・・・!!」
「うん・・・。」
「でも・・・・!
出来ないよ・・・・!
私・・・・!」
ごめん・・・
お父さん、お母さん・・・。
「私・・・神威の事が・・・やっぱり・・・好きッ・・・な、の・・・・!」
「俺も・・・ゆいが好きだよ・・・。」
「ううぅぅ~~・・・。」
「ごめんねゆい・・・ごめん・・・。」
神威は私を抱き締める腕を強めると「ごめん」と何度も私に謝った。
私はただただ神威の胸の中で泣いた・・・。
<to be continuied…>
2011.06.12
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