旦那さまは神威くん!!5
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それから・・・。
数日間、私は帰るあてもなく、同じ部屋で、阿伏兎が持ってくる食事を食べるだけの生活が続いた。
いつも同じ景色。
同じ部屋。
私も限界が来ていた。
せめてここから出たい・・・。
そう思った・・・。
・・・・・・・・
<神威side>
最近、阿伏兎がやたらとどこかへコソコソと出かけて行くのをよく見かける。
他の団員の話しでは、使われていない部屋に出入りしてるとか・・・。
これは何かあるな・・・そう勘付いてはいたが、特に何も言うつもりはなかった。
だって・・・、
阿伏兎がどこでなにをしようが・・・それは俺に関係ないことだから・・・。
けど・・・。
気になることが一つあった。
数日前会った変な女の事だ。
あの女・・・、
俺を知ってるみたいな口調で俺に話しかけてきた・・・。
他の女どもは俺を恐れてあんな風には絶対口を聞かない。
あの女・・・、何者なんだ・・・?
そして、俺はあの女を処分しろと阿伏兎に頼んだ。
その後からだ。
阿伏兎の様子がおかしいのは・・・。
俺の読みが正しければ・・・、
阿伏兎はあの女をどこかに匿ってるな・・・。
「ねぇ、阿伏兎。」
「なんだァ?団長。」
「最近、阿伏兎どっかに行く事多くなったよね?」
「・・・!!」
俺がそう尋ねると、阿伏兎はあからさまに動揺した。
「どこに行ってるの?」
「…べ、別にどこにも行ってねーよ。」
そう言って阿伏兎ははぐらかす。
「ふ~ん…。
それなら良いんだけど。」
俺がそう言って何でもないような顔をすると、阿伏兎はホっとした顔をした。
阿伏兎は俺にウソをついている。
俺を出し抜こうなんて100年早いよ、阿伏兎・・・。
それにしても、
あの女・・・、阿伏兎がそこまでして隠さなきゃいけないような女なの?
特別強そうにも見えないし、ましてや伽(とぎ)にするほどの美女にも見えなかったケド・・・?
→
→