旦那さまは神威くん!!5
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「・・・阿伏兎?これはどういうこと?上司である俺に盾突くつもり?」
神威は表情を変えずに阿伏兎に問う。
「そんな大層なもんじゃねーよ。
ただ、無駄なトコで無駄な争いを生むこたねーだろって話しをしてるだけだ。」
そう言った阿伏兎の腕からポタポタと血が流れていた。
「・・・!阿伏兎、怪我してる・・・!」
「あ?これくらい、どーって事ねーよ。それより今は自分の身の心配してろ。」
「え・・・?」
「団長、
ありゃ、相当怒ってんぜ?」
「・・・!!」
「阿伏兎。
俺、阿伏兎にその女殺せって命令したはずなんだけど、なんでその女生きてんの・・・?」
神威の表情がどんどん険しくなる・・・。
相当怒ってることは私にも分かった。
「団長・・・。」
「俺たち夜兎は血の命ずるがままに闘って死ぬ・・・それが宿命だよ?」
「あぁ、分かってるさ。」
「じゃぁ、なんでその女生きてんの?
まさか惚れたとか言わないよね?そんな貧祖な女に。」
ひ、貧祖な女…?!
「団長・・・。こいつの話しを聞いてやってくれねーか・・・。」
「阿伏兎もこの女と同じこと言うんだね。なんで俺がこんな女の話しを聞かなきゃなんないのサ。」
「おい、団長・・・!」
「ねぇ、阿伏兎。
阿伏兎にもう一度だけチャンスをあげるよ。この女、殺してよ。そしたら全部チャラにしてあげる。」
「・・・・!!」
な、なんですとぉ~!!
思わず阿伏兎の方を見る私。
「それは・・・出来ねぇ・・!」
阿伏兎・・・っ!
「・・・何だって?」
「団長・・・
なんで、ゆいをそんなに目の仇にすんだ?」
「・・・!」
「強いものにしか興味のないはずの団長が、コイツばっかりに固執するなんて・・・らしくねぇんじゃねーのか?」
「・・・へぇ…。
阿伏兎も言うようになったね…。」
「・・・・・。」
「・・・まぁ
今日のところは逃してやるよ。
阿伏兎、さっさとその女どっかの星にでも放ってきてよね。」
そう言うと神威はどこかへ行ってしまった。
「た、
助かった・・・。」
絶対殺されるかと思ったのに・・・。
「おい、ゆい。
どっかケガねーか?」
「阿伏兎のほうこそすごいケガしてる!早く手当てしなきゃ!」
「おいおい、俺は夜兎だぜ?
こんな傷、すぐ直るってーの」
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