ハッピーバースデー!!
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「……それはそうと、せんせーはいくつになったんですか?」
「あ?」
せんせーにそう聞くと、めちゃくちゃ不機嫌そうな顔をされた。
……もしかしてせんせー、年齢を気にして誕生日の事考えないようにしてたんじゃないだろうか?
そんな疑惑がふと頭をよぎる。
いやまさかせんせーに限ってそんな……
そう思いながらも恐る恐るせんせーに聞いてみる。
「……せんせー…まさか、年齢……言いたくないんですか?」
「……」
ずっ!図星だぁぁぁあああたーー!!!!
「ぷぷ!ちょ!高杉せんせーってそんな事気にする人ですっけ??」
「あ?気にしてねーよ」
そう言いながらもせんせーはさらに不機嫌な顔に。
せんせーが黙る時は図星なのだ。
「じゃあ、いくつなんですか?」
「……いくつに見えるよ?」
「いや、そんなキャバ嬢みたいな返しされても。
もったいぶらずに教えてくださいよ!」
「……秘密だ」
「……えぇ?!な、なんでですか!」
「……ミステリアスな男のほうが惹かれるだろう?」
不敵で妖しげな笑みを浮かべてそう言って私に近づく高杉せんせー。
あ、雰囲気で誤魔化してる。
「ま、銀ちゃんに聞いたらすぐ分かりますけどね。
銀ちゃんと高杉せんせー、同級生ですし」
「チッ……
……だよ」
「え?」
「……28だよ」
とうとう観念して小さい声でそう言った高杉せんせー。
「……!28歳……」
「……んだよ」
「いえ、大人だなーって思って」
「10代の余裕か?あ?」
「いやそんなことないですけど……」
「お前だってすぐ20代になってババアになんぞ、ざまあみろ」
「ひど!
ていうか、私がババアになったらせんせーはもっとジジイですよ!ジジイ!」
「あ?俺は老けねーよ」
「じゃあ私も老けません!」
「……」
「……」
なぞの言い合いになった後、急に沈黙になる。
しばらく沈黙が続いた後……
「……お前はどんな大人になんのかな」
「!」
高杉せんせーは未来を馳せるように優しい口調でそう言ってきて……
なんだか「大人」というその言葉に怖くなった。
「……私、老けないですもん」
「フッ……そうだったな」
「はい」
「……お前はずっと、お前のままでいろよ」
「……!///」
せんせーは優しい瞳で微笑むと、私の頭を撫でる。
私はこのせんせーの仕草が大好きで……
もっと撫でてって思ってしまう。
こういう時、私は子供だなぁって、
子供のままでいないなぁ…と思う。
「私……」
「ん?」
「せんせーの前ではずっと子供でいたいです」
「……!
フッ……、心配しねーでもお前はガキのまんまだろーよ」
「っ……///
せんせ……///」
「##neme1##……」
せんせーは再び私を抱きしめる。
せんせーが抱き締めてくれるだけで、
私は全てのことから守られてるような気になるんだ……
「せんせーはどうしてそんなに大人なんですか?」
「大人?
ククッ……
そりゃ、お前を甘やすために決まってんだろ?」
「……!///
またそういうこと言う……」
「……俺が大人じゃなきゃ、お前のこと甘やかせてやれねーだろ?」
「……!///
はい……///」
せんせーは大人で……
私は子供で……
きっとずっと……
この関係性は変わらないだろう。
「せんせ……」
「ん?」
「はっぴーばーすでー……///
生まれてきてくれてありがと……///」
「ククッ……あぁ……
生まれてきてよかったよ……
だからお前と出会えた……」
「せんせ……///」
「……じぁあ、今からさっき言ってたフレンチでお祝いしません?」
「……結局行くのかよ」
「だってお腹空いたんですもん」
「フッ……行くか」
「やったー!!!
あ、お店の人にケーキのロウソク用意してもらいます?28本」
「……てめぇ、んなこと言ってベッドで覚えてろや、コラ」
「ちょ!せんせーがそういうこと言うて冗談に聞こえないんでやめてもらえます?!」
「冗談じゃねー、本気だ」
「ぎゃー!!」
せんせー、
心からハッピーバースデー……
この先もずっと一緒に誕生日を祝おうね……
2022.09.15