たった一人の人
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気づけば銀魂高校に来ていた。
今見ると、高校生は幼い。
校舎は同じでも、
生徒は誰も知らないし、
先生たちも転勤などでほとんど変わってしまっているし、(銀ちゃんも別の学校へ転勤した)
まるで別の高校みたい・・・
きっと〝あの場所”も・・・
全然変わってしまっているのだろうな・・・。
勝手に校舎に入るのはダメなのかもしれないが、
足が〝あの場所”へと向かっていた。
あの人と・・・
せんせーと・・・
初めて出会い、時間を共にした
あの場所へ・・・
今はきっと、おばちゃんの
〝ザ・保健室の先生”って感じの人が
いるのかな・・・
そう思いながら、
保健室へと向かうと・・・
ドンッ・・・!!
「痛っ・・・!」
保健室前の廊下で、
誰かと勢いよくぶつかった。
いたたた・・・やらかしてしまった・・・
「すっ、すみません・・・っ
失礼いた・・・・
ぶつかった人に謝ろうと、
前を向いた瞬間、
心臓が止まるかと思った。
「いって~な・・・
俺を誰だと思ってやがんだ、あ?」
この紫がかった艶のある黒髪。
ドスのきいた緑色の切れ長な目。
スッと筋の通った鼻。
口角がクッと上がる色っぽい唇。
「おい、聞いてんのか?」
この白衣。
この声、
この喋り方・・・
「た、高杉・・・せんせー
高杉せんせーーー!!!!!」
なんと、目の前に
高杉せんせーがいるのだ。
私は泣きながら、
大声をあげてせんせーに抱き着いた。
これは夢?
せんせーが目の前にいる。
あの大好きなせんせーが。
そう思っていると・・・
「おぅ、いたいた~。
って、ゆいじゃねーか。久しぶりだなぁ・・・
って、
お前、なにしてんだ。」
そう言って出てきたのは松平先生。
「おぅ、松平。
この痴女、なんとかしてくれや。
俺見て、急に泣いて抱き着いてきやがった。」
松平先生にそう言う高杉せんせーの反応は、
ものすごく機嫌が悪そうでそっけない。
「え・・・?
せ、せんせー?」
「・・あ~ゆい・・・。
ソイツはあの高杉の野郎じゃねーんだわ・・」
なんだかバツが悪そうにそう言う松平先生。
「え?
ど、どういうこと・・・ですか?」
「ソイツは、
今日から新しく赴任してきた高木だ。
高杉の野郎と瓜二つだろ?
俺も初め見た時はあの野郎が生き返ったのかとたまげたぜ」
「・・・たか・・・ぎ・・・?」
「なんだかよく分かんねーが・・・
俺ァ、仕事があるんで。」
そう言って、
保健室へと入っていく高杉・・・じゃなかった
高木先生。
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