旦那さまは神威くん!!3
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
<阿武兎side>
この小説では、やたらとかわいそうなヤツになってしまっている俺。
自分勝手で自己中な団長にこき使われる日々を、もう何年続けてきただろうか?
そんな団長が最近ちょっと変わった様に思える。
「・・・ねぇ。阿武兎。」
「なんですかィ、団長?」
珍しく俺に声をかけて来る団長。
いつもなら、こっちからかけても無視なのに。
「…女ってさ、どうやったらオトせると思う?」
「・・・はい?」
その言葉に思わず固まった。
「オイオイ…。
宇宙中の女どもを欲しいがままにしてきた団長が、それ言いますかねェ?
こっちが教えて欲しいくらいよ、このスットコドッコイ。」
「まぁ、今まではそうだったんだけど・・・今回はそうはいかないみたいなんだよ。」
「…ゆいの事か?」
「うん。思った以上にガードが固くてさ…。
この俺の誘いに、全然ノってこないなんて・・・。」
「前も言ったろ?ゆいは、今まで団長に寄ってきた女どもとは勝手が違うって…。」
「う~ん…。
そういうもんなのかなぁ…。」
すげぇこともあるもんだ。
まさか、あの団長が女のことで悩む姿を見ることになるなんてな・・・。
「ねぇ、どうしたら良いと思う?阿武兎。」
「・・・そんなにゆいが欲しいんなら、力づくでモノにしちまえばいいんじゃないか?」
「それが出来れば苦労しないよ、阿武兎。」
そう言って、ため息をつく団長。
「…?・・・どういう意味だ?」
「俺、この前ゆいをモノにしようとしたんだけど、ゆいが泣き出しちゃってさ…。ゆいの泣く姿を見たら、胸が苦しくなった…。俺は、ゆいの心と身体、両方が欲しいんだよ。」
・・・。
こりゃ、たまげたぜ…。
前から変だとは思ってたけど、こんな事言い出すまでにおかしくなっちまうとは・・・。
「・・・団長ともあろうお方が、女一人もまともに扱えないなんて、団長の名が聞いてあきれるぜ、コンチクショー。」
いつもなら、俺がこんな事をいえば、絶対に蹴りの一つくらい入ってたが、今は聞いてるのか聞いていないのか、ぼんやりした顔でため息をついている。
「・・・おいおい。
こりゃ、重症じゃねぇか…。」
→