時には俺の話をしようか
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「ここが保健室だ。
お前の好きに使え。
じゃ、俺は忙しいから後はおめぇに任すぞ」
松平はそう言うと、鼻歌を歌いながら去って行った。
俺は保健室を見回す。
どこにでもあるいわゆる普通の保健室ってやつだ。
だか、日当たりがよいため、
明るく、陽だまりの温かさがあった。
俺は窓の方へと歩く。
窓の外には校庭の木が見えた。
春だからか葉の1枚1枚が青々としている。
絵の具を零したような青い空が見えた。
白い雲が見えた。
窓を開けると冷たくも乾いた春の風が心地よく頬を撫でる。
「フン、悪くねぇ…」
こんな穏やかな気持ちになったのは生まれて初めてだった。
そして銀魂高校で保健医として勤務を始めた。
保健医っつっても、
銀魂高校は元気バカばっかだから、
保健室にほとんど人が来ねぇ。
が、たまに来るやつもいる。
それは俺目当てに来た女生徒だ。
…俺ァ、もうちょい色気のある大人な女の方がタイプだが、
俺目当てに来る女は皆美人ばっかで…
据え膳食わぬは男の恥とも言うしな。
誘いに片っ端から乗ってたら、
いつしか、「あの保健室に近づいたら妊娠する」だの「エロ大魔王」だの噂が一気に広まって、保健室には滅多に人が来なくなった。
が、俺にとっちゃその方が楽だし好都合だった。
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