時には俺の話をしようか
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…まぁ、なにも知るよしのないあの頃の俺は、マジで最悪だと思っていたがな。
そしてその年の春、
俺は銀魂高校へとやってきた。
別に母校に来たからといって、
懐かしいとか、んな鑑賞に浸る趣味はねーが、
この時見た銀魂高校の桜がやけに綺麗だと思ったのは、
これから起こることの前触れだったのかもしれねぇ。
「…ちっ、新任のセンコーの研修会ってなんだよ、めんどくせーな」
バックれようかと思ったが、
イイ女のセンコーが来てるかもしれねーと思って、
その研修会に参加したら…
その研修会にいたのは、
イイ女ではなく、
ただの毛玉だった。
「誰が毛玉だ、コラァァ!!!」
「…なにやってんだ、てめぇこんなトコで。」
そこにいたのは毛玉…もといい銀八だった。
「無視ですか。このヤロー。
つーか、それが数年ぶりに会った同級生に言う言葉かね」
「きめぇ。
それより質問に答えろ」
「なにってお前…新任の先生の研修会に来てんだから先生になったに決まってんでしょーが」
嬉しそうに頬を赤らめながらそう言う銀八にげんなりした。
マジかよ…
「そういうおめーこそ、なんでここに居んだ?
あ。まさかワルやりすぎて高校生からやり直させられるとか?ぐはっ!!
「…誰が高校生からやり直しだ」
俺が蹴りをまともにくらった銀八は地面に突っ伏した。
「くぉ〜ら!坂田ぁ〜、高杉ぃ〜!
なぁ〜にやってんだ、てめぇら〜
さっさと席につかねーとマジで高校からやり直させるぞ、あぁん?」
松平が現れて教壇に立つと、
そう言った。
「松平!そりゃねーぜ!
せっかく奇跡が起きて国語教諭になれたってのによー!」
「松平“ 先生“”だって言ってんだろーが!
高校からじゃなくて生まれるとこからやり直しさせんぞぉ?」
まるで高校の時から偏差値が変わらねぇ会話。
そういや、社会人になってから、
こういう感じ、味わってなかったなぁ〜。
保健医なんて、冗談じゃねぇと思ってたが…、
楽そうだし、
医者の殺伐とした雰囲気よりよっぽどマシかもな。
その時俺はそう思った。