ひとり
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「ねぇ、晋助」
「なんだ、ゆい」
「私の事・・・愛してる?」
「はぁ?
何言ってやがる、てめー」
「なっ、なによ!その言い方!
小さい頃はよく、『ボク、ゆいちゃんの事愛してる』って何度も何度も言ってくれたのにぃー!!」
「バッ、そりゃ、ガキの頃の話しだろ?!
んな恥ずかしい話し持ち出すんじゃねーよ!」
そう言って、
照れ隠しに、赤らんだ顔を隠す晋助。
晋助の幼い頃のプロポーズから10年・・・
晋助はみるみるいい男に成長し、
今や鬼兵隊の総督として活躍する立派な侍になっていた。
だけど、
未だ晋助からプロポーズはない。
確かに、小さい頃、
立派な侍になったら私をお嫁さんにするって言ってくれたんだけどなぁ・・・。
『鬼兵隊が戦争に出るぞーー!!』
天人の襲来以来、
晋助は戦争に出ることが多くなった。
「きゃー!!
鬼兵隊総督の高杉様よー!!っw」
「はー。
いつ見ても凛々しいわ~っ///」
「あんな方に愛されたら、なんて幸せなんでしょうね~っ///」
鬼兵隊の出兵を見送る群れの中にまぎれ、
女の子たちがキャーキャーと晋助に黄色い声援を送る。
晋助はモテる。
あのルックスだし、どうしようもない事だけど・・・
でも不安になっちゃうよ・・
なんだか、晋助が遠く感じちゃうな・・・
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