共犯
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ぼんやりとした意識の中・・・私は煙たい部屋の中で目を覚ます。
すぐそばでは男が煙管を吹かしていた。
「お目覚めかぃ?」
私が起きたことに気づいた男の瞳が私を捉える。
「調子はどうよ?さぞや気分が良いだろな。
この俺に二度も抱かれたんだからよォ。」
「・・・え?」
「…知らねェか?
俺ァ、一度寝た客とは二度と寝ねェ主義なもんでな。同じ客ともう一度寝たのはお前が初めてだ。」
そう平然と述べる男。
なんでも、何度も客と寝て変な情を持たれてイザコザに巻き込まれるのが面倒だかららしい。
「なんで・・・?」
「あ?」
「じゃぁ、なんで私と二度も寝たの?」
私がそう言うと男は少し考える素振りを見せてから、
「さぁ・・・?なんでだろうな…。」
と言った。
向こうは何の気無しに言った言葉だろうが、その言葉が私の心をかき乱す。
好きにならないための方法を考え出した時点で手遅れ。
もうその時にはその人に心を奪われている・・なんて人は言う。
もう彼からは逃れられない。
身体の隅々まで彼が染み付いて・・・
どんどん犯されていく。
一日中彼の事を考え、
逢えない日には、
眠れぬ夜を過ごす。
相手は花魁。
どんなに欲しても願っても叶わない事は百も承知。
それでも良い。
偽りでも良い。
見せ掛けでも良い。
ただ
その腕に抱かれたい…。
もう私は・・・
完全に彼に
堕ちた・・・。
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