共犯
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身なりなんか気にせず、とにかく
一糸腐乱に走った。
そして・・・やっと吉原の入り口。
外の世界と繋がる門の前までやってきた。
「晋助!
門だ!やっとおここから出られるよ!」
「・・・!
あぁ。」
私たちは二人一緒に門をくぐる。
すると、
門を出た晋助がいきなり立ち止まる。
「・・・?晋助?!
早く逃げないと!」
ふと晋助の方を見ると、
今まで見た事がないような驚いた顔をしていた。
「外は・・・
こんな景色だったのか・・・」
いつも不敵な笑みを浮かべ・・・妖艶な表情をしていた
晋助が・・・うれしそうな・・・あっけに取られたような・・・
そんな表情をしている。
「晋助・・・」
そこに広がっている世界は、
私のような普通の人間からしてみれば、
なんの変哲もない、普通の景色だった。
だけど、晋助は・・・
そんな景色を物心ついたころから一度も見た事がなかった。
晋助にとってみれば、この景色は
生まれて初めてみた景色なのだろう・・・
「晋助。
そろそろ・・・」
「あぁ、悪ィ。
行こう。」
私たちは再び走り出した。
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